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2020.09.04

都会まで40分の集落にプチ移住。老後は都会に住み替えるべき?『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司(青山学院大学法科大学院教授)さんと、団塊世代プロデューサー残間里江子さんが、楽しいセカンドライフを送るためのご提案をお届けする番組『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』。


この記事では、「大人ファンクラブってどんな番組?」という方のために、コーナー「大人ライフ・アカデミー」をもとに作成された大垣さんのレポートをお届け。ラジオとあわせてもっと楽しい、読んで得する「家とお金」の豆知識です。


2020年7月11日の放送は、リスナーメールをご紹介。千葉県の印西市師戸(いんざいし もろと)にお住まいの「忘れられた集落」さんは足腰が弱ってきたことをきっかけに、都会への移住を考えていますが......。


ニューノーマルの社会を見据えた「賢い住まいかた」を大垣さんがアドバイスします。




きょうも、お便りを頂いています。千葉県の印西市師戸というところにお住まいのラジオネーム「忘れられた集落」さんから。


「最寄駅までバスで20分。そこから都内まで40分という場所でプチ田舎暮らしを楽しんでいます。還暦を越えて、最近足腰が弱ってきており、ちょっと不安が出てきました。ここは買い物が不便なんです。最寄り駅にバスが1日8便出ているのですが、これに乗っていくと三つのスーパーに行けます。バスに乗って20分我慢しないと買い物にも行けないんです。集落の人口は500人ぐらいなので、バスがあるだけ良いのかもしれませんが、免許返上で車に乗れなくなったらどうしようかと今から不安でなりません。年を取ったらやっぱり都会が良いのでしょうか?」


ということです。


私はこの方、もう少し様子を見てもいいんじゃないかな、と思っているんです。


確かに、コロナのことがなければ便利な都会に住み替えるという考えもありえただろうな、と思います。でも、コロナ後のニューノーマルの世界では、案外こういう場所こそ、住みやすくて便利な土地になっていく可能性が高いんじゃないかとも思うんです。


印西市師戸というと、成田空港のすぐ近くですね。確かに、都心にも電車に乗れば1時間以内で到着します。


実はこういう場所って、「ニューノーマル」の時代にぴったりの立地といえなくもないんです。


たとえば、最近のニュースで、富士通が「Work Life Shift」のコンセプトを打ち出して、従業員を原則テレワーク勤務にすることを発表しました。日立製作所も、2021年4月以降から、従業員の出社率を5割に抑えることを発表しています。


つまり、毎日通勤をしなくてもいいんですよね。そうなると、わざわざ物価や家賃の高い東京に住み続ける必要はない、と考えた人々が、環境の良い印西市のような場所に移住していく現象が起こることは十分考えられます。土地も安いですしね。


「忘れられた集落」さんがお住まいの近辺は、すでに近隣にスーパーが三つもあって、そこそこ住みやすい場所です。地方に行けば、近くにコンビニすらないというほど不便な場所も多い中、すでにそこそこ開発がなされている印西市ってすごく「狙い目」ですよね。今後、かなりのスピードで人が集まっていくのではないのかな。


なので、「忘れられた集落」というよりは、「これから再評価される集落」と言いますか。あまり無責任なこと言っちゃいけませんけど、住み続けるうちに、もっともっと発展していく街になることに賭けてみるのも一つではないかと思います。


高齢になってからの免許の返納、意外と不要かも?

年齢を重ねてからの暮らしでもう一つ不安なのが、免許の問題です。


「忘れられた集落」さんも免許の返納についてお考えのようですが、実は私は、意外とこれから、免許は返納する必要がない社会が到来するのではないかなと予想しています。運転しなくても車に乗れる時代が、そろそろくるのではないのかなと。


近年の車のテクノロジーの進化は、本当に目覚ましいものがありますし、自動運転車は、日本でもかなり今、実証実験が進められています。おそらく10年以内に、実用化すると思うんです。免許なんかも、マニュアル、オートマに加えて「自動運転」という区分が出てきたりするんじゃないかな。私はそう思うんです。


どこに暮らすと幸せになれるか、先見の明を発揮して

そういうわけで、私から「忘れられた集落」さんに言いたいのは、あまり先のことを考えず、今の暮らしを目一杯楽しまれてください、ということです。きっと10年後の街はかなり住みやすく変わっていると思いますから。


この方、今年で還暦を迎えられているんですよね。多くの人に先駆けて、プチ田舎暮らしを楽しまれている。


こういう生き方って、これからどんどんトレンドになっていくと思うんです。だから、すごく先見の明のある方なんですよね。


移住をされたときに「忘れられた集落」さんが考えておられたことというのは、きっと、10年先を見据えて、何が自分にとって一番大切か、ということなんじゃないのかな。だから今回も、もう一度10年後のことを考えて、何が自分にとってベストなのかということを、今回はさらに、社会の変化も考慮に入れながら考えていってもらえたらなと思います。


ニューノーマルの時代、なかなか先が見えませんが、ぜひ素晴らしい毎日をお過ごしになってください。


今回は、年を重ねてからの住まいについて考えてみました。


大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

◆放送日

土曜 6:25~6:50

◆出演者

大垣尚司(青山学院大学教授・JTI代表理事)

残間里江子(団塊世代プロデューサー、club willbe代表)

鈴木純子アナウンサー

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