
文化放送で毎週日曜あさ9時から放送中の『川口技研presents~久保純子 My Sweet Home』。日曜日の朝、それぞれの家庭・家族の優しさを実感できるような温もりある番組です。毎週ゲストの方にお越しいただいて様々なお話を伺うとともに、聴いていて爽やかな気分になれる音楽をお届けする30分です。パーソナリティは元NHKアナウンサーの久保純子さんです。
12月20日のゲストは、映画コメンテーターの有村昆さん。2020年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映画公開から35周年となる記念イヤーということで、「今こそバック・トゥ・ザ・フューチャー!」というテーマで作品の魅力をお話いただきました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART1』
この作品が素晴らしいのは、伏線と回収という映画の根本的なプロットを見事に仕上げている点。30年前の1955年に行くと、1985年であの時ママが話していたダンスパーティーの話や、あの時パパが嘘を言っていたという事がわかり、過去パートで回収をしていくので、観ている側は非常にスッキリする。また、「ツインパインズモール」の松をマーティが壊してしまったので、未来に戻ると「ローンパインモール」に変わっているなど、説明がほぼないようなシーンも、細かく描かれている。
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』
この作品の魅力は、1985年の人達が30年後の未来を想像して作っているという点。自動で靴ひもがしまるナイキのスニーカーや、空飛ぶホバーボードなど、実際の企業が登場するという遊び心がある。また、「ジョーズ19」を上映中の看板が登場するが、その監督がマックス・スピルバーグという、スピルバーグの息子が監督をしているだろう、ジョーズも19までシリーズ化されているだろう、というギャグが盛り込まれている。さらに、ビフがトランプタワーに類似したビルを建て、ヒルバレーを牛耳る横暴な存在は、まるで未来を予見していた!?
都市伝説的な話もあり、劇中で「シカゴ・カブス」が優勝するというシーンがあるが、アメリカではシカゴ・カブスといえば万年ビリで優勝するわけがないと言われていたが、設定の翌年に優勝している!
実際に、ナイキが自動で靴ひもがしまるスニーカーを販売するなど、大人達が遊び心で作っていたものや、想像していた未来が、現実になっている、というところにロマンを感じると有村さんは熱弁していました。有村さん曰く、この映画は、夢が詰まっているキラキラムービーなのだと。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がなかったらこの仕事をやっていないという有村さんは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場する車型タイムマシン「デロリアン」にも2年半ほど乗っていらっしゃいました。一台乗りだったので、仕事に行くのもデロリアン、文化放送に来るのもデロリアンだったと言います。もちろん、ネギを買いに行くのもデロリアン。有村さんは結婚式でもデロリアンに乗って登場されたそうです。デロリアンから花嫁と花婿が出てきて高砂に向かい、正面を向いたらシャッターチャンスのはずが......皆、デロリアンを撮っていたそうです。
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