2026年8月24日 真夏の夜の揺れ

日付が変わった日曜未明の地震には驚きました。
浜松町で就寝中、突然の揺れに気づいたと思ったら、枕元のスマートフォンが叫びました。

「地震です! 地震です!」

揺れはどんどん強くなり、なかなか収まる気配がありません。

「とうとう首都直下地震が来たのか」と一瞬思いました。
枕で頭を守りながら、自分が置かれている状況を考えました。
寝室には大きな落下物の心配はありません。
すると、3 メートルほど離れたパソコンラックに置いていた手持ち式扇風機が、床に落ちました。
正確には、暗闇の中で音からそう推測したのですが……。

23日午前 2 時ごろ、茨城県南部を震源とするマグニチュード 5.9 の地震があり、茨城、埼玉、千葉、東京の 1 都 3 県、あわせて 17 市区町で震度 5 弱の強い揺れを観測しました。
震源の深さはおよそ 68 キロで、比較的深い場所で起きたため、揺れが広い範囲に伝わったとみられています。
津波の心配はありませんでした。

震度 5 弱を観測したのは、茨城県の古河市、龍ケ崎市、下妻市、常総市、取手市、牛久市、つくば市、筑西市、つくばみらい市、小美玉市、埼玉県の川口市、蕨市、戸田市、宮代町、千葉県の浦安市、印西市、そして東京・足立区です。
東京の千代田区や世田谷区、横浜市中区、さいたま市浦和区、千葉市中央区、水戸市、宇都宮市などでも震度 4 を観測しました。
揺れは東北から近畿まで、広い範囲で感じられました。

今回、東京 23 区と埼玉、千葉では、ゆっくりと大きく揺れる「長周期地震動」の階級 2 も観測されました。
特に高層ビルでは、地上よりも大きな揺れが長く続くことがあります。
つかまらなければ歩くことが難しくなり、棚の食器や本が落ちる場合もあります。

今回の地震では、80 代の女性が揺れでベッドから転落し、重傷となりました。
地震によるけがは、家具の下敷きや落下物だけではありません。
就寝中にベッドから落ちる、慌てて移動して転倒する。
こうしたことも大きなけがにつながります。
特に夜間の地震では、暗さと眠気、突然の恐怖から、思わず裸足で動いてしまいがちです。
しかし、食器や窓ガラスが割れていれば、足の裏を切る危険があります。
寝室には、底の厚い靴やスリッパ、懐中電灯を手の届く場所に準備しておきましょう。

揺れた直後は、慌てて外へ逃げるより、まず布団の中や丈夫な机の下で頭を守り、揺れが収まってから足元と出口を確かめることが基本です。
ベッドの近くには、高い家具や割れやすい物、重い物を置かないことも大切です。

震度 5 弱の揺れでは、棚にある食器や本が落ちたり、固定していない家具が倒れたりするおそれがあります。
本棚、食器棚、冷蔵庫、テレビなどがしっかり固定されているか、改めて確認してください。

地震後には、江東区などで水道管から水があふれ、一時、道路が冠水しました。
東京都には、23 区や多摩地域から「水が出ない」という相談が、およそ100 件寄せられました。

東京・足立区のスーパーでは、消防設備の誤作動で消火剤が噴き出し、店内や歩道に白い泡が広がりました。
揺れの後は、火災だけでなく、ガス漏れ、水漏れ、設備の異常、落下物などにも注意が必要です。

交通への影響も出ました。
JR東日本の在来線では、京浜東北線や常磐線快速電車などが一時、運転を見合わせました。
順次、運転を再開しましたが、首都圏では地震の後、鉄道が長時間止まり、帰宅が難しくなることがあります。
職場や学校、自宅には、歩きやすい靴、モバイルバッテリー、飲み水、非常食、携帯トイレを備えておくことが大切です。

茨城県南部では、ことし 4 月と 6 月にも、最大震度 5 弱の地震が起きています。
専門家は、この地域は地震がたびたび起きる場所で、今回は深い場所で発生したため、広い範囲で強い揺れになったと指摘しています。
気象庁は、今後 1 週間程度、最大震度 5 弱程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

大切なのは、地震が起きてから考えるのではなく、次の揺れが来る前に危険を減らしておくことです。
寝室の安全、家具の固定、水とトイレの備蓄、家族との連絡方法、避難場所の確認。
今日できる備えを、今日始めることが大切だと、改めて感じました。

今回の地震は、首都圏で夜中に強く揺れたとき、私たちの暮らしがどれほど簡単に混乱するかを示しました。
震度 5 弱でも、物が落ち、けが人が出て、断水や鉄道の運休が起きました。
さらに強い揺れが想定される首都直下地震では、建物被害や火災、長期の停電・断水、通信や交通のまひが同時に起きるおそれがあります。

今回を「たまたま大きな被害にならなかった地震」で終わらせず、首都直下地震への備えを具体的に進める必要があります。まず寝室からです。家具を固定し、ベッド周りに倒れる物や割れる物を置かない。
靴、灯り、携帯電話、モバイルバッテリーを枕元に置く。
そして、水、非常食、携帯トイレを、最低3 日分、できれば 1 週間分そろえることが重要です。

また、家族が別々の場所にいる時間帯の地震も想定し、連絡方法、集合場所、避難先を決めておきましょう。
大地震の直後は、電話がつながりにくくなることがあります。
災害用伝言ダイヤル171 や各社の災害用伝言板を、平時に一度使っておくことも備えになります。

首都直下地震は、いつ起きてもおかしくないとされる災害です。
より大きな地震への備えを始めましょう。

今日の早口言葉です。3 回、ゆっくり口にしてください。

「夜の揺れ、守れ! 頭と足の裏。落ち着け、靴はけ、灯りつけ!」

タイトルとURLをコピーしました