文化放送で放送中の平日朝ワイド『くにまるジャパン 極』。11月1日(金)の放送は、第1・第3・第5金曜日担当のコメンテーター、元外交官で作家の佐藤優さんとお届けしました。
佐藤優を「得した気分」にした映画は?
この日のメッセージテーマは「思った以上に面白い」。オープニングで佐藤さんは、最近出会った「思った以上に面白い」ものとして、園子温監督の映画『愛なき森で叫べ』をあげました。
佐藤 そんなに期待しないで観たんですが、思わず見入っちゃいましたね。(主演の)椎名桔平さんがサイコパスの詐欺師役なんですが、これが抜群にうまかった! 思った以上に面白かった。
邦丸 そういうのって、うれしいですよね。あまり期待しないで観たものが、面白かったりすると。
佐藤さんは退屈な飛行機での移動中にダウンロードした映画をよく観るそうですが、「今回は(『愛なき森で叫べ』が面白かったので)得した気分」と、嬉しそうに話しました。
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首里城火災、政府の対応を称賛
9時10分ごろから始まるコーナー「深読みジャパン」。コメンテーターが注目するニュースについて解説します。今回、佐藤さんが最初に取りあげたニュースは、10月31日に発生した「沖縄・首里城火災」でした。
佐藤さんのお母さんは沖縄県の久米島出身。そのため現在も沖縄と密接な繋がりがあり、これまでも折にふれて沖縄のニュースを取り上げてきました。佐藤さんが第一報を聞いたのも沖縄の友人からで、「これは大変だ」と衝撃を受けたそうです。
佐藤 (首里城は)沖縄県民だけでなく、沖縄にルーツをもつ全世界の沖縄人にとってシンボリックな施設です。フランス人にとってノートルダム大聖堂が燃えたのと同じです。
首里城火災の連絡を受けた佐藤さんは、内閣の友人や鈴木宗男議員に電話をして「『再建には国をあげて協力することが、沖縄と政府の信頼関係維持のために重要だ』と安倍総理や菅官房長官の耳に入れてほしい」と伝えたといいます。
佐藤 総理と官房長官は早い時点でこの問題の重要性を認識していて、国としてやることをやる方針に舵を切っています。一方で辺野古の問題もありますが、今は脇に置いて。首里城再建の進め方によっては、沖縄と中央政府のギクシャクした関係が変わってくるかもしれません。
(中略)
邦丸 菅官房長官が火災当日午前中の会見で、「国をあげて支援する」と言っていました。(この発言は)異例だと思ったのですが、そういう流れがあったんですね。
佐藤 あったんです。私も沖縄のことでは政府に批判的になりますが、今回に関しては安倍総理も菅官房長官も沖縄に寄り添う動きを真面目にやっています。
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このあと佐藤さんは、「大学入試における英語民間試験の来年4月導入を見送り」「東京オリンピックのマラソン・競歩の札幌移転と、IS(イスラム国)がオリンピックをターゲットにする可能性」についても話されました。
番組概要
■タイトル
『くにまるジャパン 極』
■放送日時
月~金曜日 午前9時00分~午後1時
■出演者
野村邦丸
西川文野(月~水曜パートナー)
水谷加奈(木・金曜パートナー)
■メールアドレス