キャンサー カフェ

2014年4月27日

4月27日放送分

門田先生は、18歳で医学生となり、医師免許を受けて40年以上になられますが、
進学、就職、転職等、4月から新しい環境の中に身を置いている人もそろそろ周囲に
慣れてきた頃でしょうか?
慣れる・慣れないは職種によって、また環境によって大きな差が生じるとは思います。
今回は、門田先生に先生ご自身の体験談も交えて、フレッシュマンにエールを贈るべく
全国の多くのお医者さんが、「医師としての心得」、「医師としての守るべき戒め」として 
一度は読んだことがあるだろう緒方洪庵の『扶氏医戒之略(ふしいかいのりゃく)』を
紹介して頂いています。

そして、残念なお知らせです。
以前、この番組でもご紹介し、番組にもお便りを頂いた
「久美子ママさん」が、お亡くなりになりました。
久美子ママさんは、大腸がんの末期で、体のほとんどが
麻痺した状態ですが、右手だけ動くので、その手で「タブレット」に
その日その日の思いを綴り、発信し続けられました。
『私はまだまだ生きられる余命宣告の期日を過ぎてからの毎日を綴ります』
というブログは、体は不自由でも「タブレット」が1つあれば、
ホスピスの外側と交流できることを伝え、
「末期患者にタブレットを使わせてほしい!」
という運動をアピールされていました。
「末期患者にタブレットを!」という運動は、少しずつ広がっているようです。
多くの患者さんやその家族の方々と交流を続けていた 「久美子ママ」 さん
その方々との交流が、「生きている証」にもなっていたようです。     
久美子ママさんの最期は、ご主人らご家族に囲まれて逝かれたようですが
彼女の遺志を継いで、「姪」の方が、ブログの交信を続けているようです。
ご冥福をお祈りいたします。

PLAY
[TIME 14:43]

門田守人(もんでん もりと)

門田守人
(もんでん もりと)
(地方独立行政法人
堺市立病院機構
理事長

がん研有明病院 
名誉院長

1945年広島県生まれ。外科医。ラジオは初挑戦。

1970年 大阪大学医学部卒業
1994年 大阪大学 教授(医学部外科学第二)
2004年 大阪大学医学部附属病院 副病院長
2007年 国立大学法人大阪大学
    理事・副学長
2011年 国立大学法人大阪大学 名誉教授
2011年 公益財団法人がん研究会有明病院
    副院長
2012年 公益財団法人がん研究会有明病院
    病院長
2015年 公益財団法人がん研究会
    理事 ・ 有明病院 名誉院長
2016年 地方独立行政法人
    堺市立病院機構 理事長
     公益財団法人がん研究会
    理事 ・ 有明病院 名誉院長
(現在に至る)

日本癌治療学会理事長(2005-2009)
日本癌学会学術会長(2010)
日本医学会副会長(2010年~)
がん対策推進協議会 会長(2011年~)

堺市立総合医療センター


がん研有明病院ホームページ

石川真紀(いしかわ まき)

石川真紀
(文化放送アナウンサー)

出  身 : 秋田県秋田市
出身校 : 早稲田大学
誕生日 : 1974年4月16日
血液型 : A型
趣  味 : 映画鑑賞、音楽鑑賞、スポーツ観戦、
     散歩、人間観察

番組内容

日本人の2人に1人は罹る病気「がん」。
これだけ身近な病気であるにもかかわらず、多 くの人が「がん」を自分とは無縁と思っています。
この番組では、知っているようで知らない
「がん 」について、がんの専門医として長く医療に携わ ってきたベテラン医師・門田先生といっしょに考えていく番組です。
がんの予防、検診、治療、そしてもし罹ってしま った時の「心構え」など、幅広い視点でお話を進 めて参ります。

  • LSIメディエンス

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