積水ハウススポーツスペシャル
第40回 全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継

取材直前メモ

10月29日(水)
駒澤大学 大八木弘明監督

出雲は勝ちに行って最後にやられた。選手達の中にもショックがちょっとあります。
昨年の4年生が抜けた穴は相当大きい。
2年生が伸びてこないし、3年生と1年生が頑張らないと。
正直なところ昨年までは勝てるという自信があったが、今年はちょっと厳しいかな。
とりあえず3番以内には入りたいと思います。
メンバー的には出雲からほぼそのままで、1年生にも使えそうな選手がいますよ。
昨年から春先のトラックでもいろいろと練習の質を上げている。
夏の合宿も例年通り消化できたし、手応えはあります。
あとは精神的なもの。ロードでの精神的な強さに繋げていかないと。

ライバルについて
東洋がかなり良さそうですね。あとは山梨と第一工業…。中央学院もおもしろい。
日大はダニエルをどこで使ってくるか。早稲田は箱根に合わせてるんじゃないですか?



10月29日(水)
東洋大学 川嶋伸次監督

箱根も含めて各区間の配置は大体固まっています。
現状では駒澤が抜きん出ていますよね。
あと早稲田・日大・山梨が上位争いに絡んでくるのではないでしょうか。
今年は楽しみな選手が多いので、なんとか一矢報えるように頑張りたいと思います。
選手の調子をしっかりと見る為にも、緊張感のある位置で走らないと…。
だから1区・2区でそれなりの走りをして、最低でもシード権は取りたいです。

柏原竜二選手について
別にフォームが良いでもなく、体が強いでもないのに良く走れるなという感じ。
気持ちの強さがある。勝負勘みたいなものを持っている実戦に強いタイプです。



10月28日(火)
日本大学 堀込隆ヘッドコーチ

『部活動は“生徒指導”。生徒指導は“生徒理解”に始まり“生徒理解”に終わる』
というのが私の教育理念です。
学生達の普段の動向が分からないことには話にならないので、
今年春のコーチ就任にあたって、合宿所で選手との共同生活を始めました。
部員がアレルギーを起こさないように、
彼らの全てを受け入れて、全てを否定しないように心がけてやっています。
今年は4年生が中心。主将・笹谷と副将・阿部の東北出身コンビに、
入学時から4年間主務を務めてきた野中が加わって、3人でチームを引っ張っています。

ダニエル選手について
9月のインカレでは5000mと10000mで山梨学院のモグスに初めて競り勝って2冠を達成。
年の近いワンジルが北京五輪でマラソン金メダルを獲って、大いに刺激を受けたみたい。
出雲の走りは超ミラクルですね。



10月27日(月)
山梨学院大学 上田誠仁監督

今年のスローガンは
『挑戦』〜闘志を燃やせ 覚悟を決めろ 勇気を持って自己改革〜
チームは生き物。過去をなぞっているだけではダメだと思います。
モグスのおかげで前評判は高いけど、他の選手達がどこまでできるかがカギ。
そのためには何かを変えないとダメだし、何かを変えるには勇気と覚悟が必要。
出雲ではモグスが出ないだけでノーマークだったので、皆発奮したんじゃないですか。
それが総合4位という結果に繋がったと思います。
主将の松村を中心にチームのレベルは上がってきています。

モグス選手について
出雲駅伝の欠場はブラジルで行われた世界ハーフマラソンへの参加の為。
疲れはだいぶ取れてきましたが、体調がまだまだですね。

松本葵選手について
モグスがスピード練習を5本こなすのに、
休みながらも3本ついていけるのはチーム内では彼だけ。
『駅伝で結果を残せないようでは世界の舞台でも戦えない』というのが
私の持論なんですが、出雲2区で区間賞を取って駅伝の楽しさが分かってきたかな。
ウチは入ってから5〜6年で伸びてくる選手が多いので、将来が楽しみです。



10月25日(土)
早稲田大学 渡辺康幸監督

今のチームは全体的には好調です。
今年はインカレが9月だったので合宿を例年より2週間くらい遅らせた。
その影響で出雲はあまりいい状態ではなかったが、
全日本の辺りで調子は上がってくると思います。
今年は層も厚くなってきていて、チーム内の力の差は少なくなってきていると思います。
出雲では力を出し切れずに不完全燃焼だったので、
全日本ではやってくれるんじゃないでしょうか。
今年はいい1年生が4人入った、
日本の陸上界の為にもしっかり育てないといけないというプレッシャーはあります。
全日本では1年生の中から2人くらい使うと思います。

他のチームではやはり駒澤大学と東洋大学が強そうですね。



全日本第40回2008年11月02日