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第723回:ゴーン被告会見
昨日に続いての『永野景子 ニュースワイドSAKIDORI!』
今日のスタジオメンバーは、コメンテーター精神科医・映画監督の和田秀樹さん、文化放送・報道スポーツセンター 清水克彦デスクのトリオでした!
昨夜行われたカルロス・ゴーン被告の記者会見を取り上げた『ニュースオフサイド』まずは、ゴーン被告の発言を細木美知代記者にまとめてもらいました。
会見でゴーン被告は、日本の司法制度を批判し、「身の潔白を確信している」と完全無罪を主張。逃亡は「自身と家族を守るためだった」と正当化しました。組織的な陰謀だと語り、汚名返上すると全面対決の姿勢を示しています。ただ、逮捕に関与したという日本政府の実名は「レバノン政府に迷惑がかかる」と明かすことはありませんでした。
東京地検特捜部の元検事で弁護士の郷原信郎さんは、「我々サイドから見ると、今回の会見で新たなものがあまり出てこなかったので、インパクトなしだったが、海外メディアとしては、日本がいかにひどいことをしたかという意味で効いたのではないか。数日中にと言っているので、持っているすべての証拠を開示するのでは?それを見せて、全然犯罪になりようがないんだと、世の中に分かってもらえる自信があるということなのだろう。」と解説。
レバノン在住のジャーナリスト重信メイさんには、レバノンではどのように受け止められているのかを伺いました。
「今回の会見は、フランスのPR会社がやったもの。日本国民はどうでもいいようなやり方だった。レバノン人としては、リスペクトしていて好きだった日本だが、そんなにひどいのかと思われてしまっている。今はゴーン被告の言っているストーリーを信じている人が多いが、ゴーン被告は腐敗している人たちに関係している人なんだから・・・という人もいるのは事実。」とのこと。「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』は2つのニュースをピックアップ。
1つ目は、アメリカとイランの対立。トランプ大統領の演説で幕引きとなるのか?国際ジャーナリストの春名幹男さんは「経済制裁で幕引き、正面衝突はひとまず避けられたということ。どこも報道していないが、演説の中でトランプ大統領は、「イランが降りちゃったよ」と言っている。自制したのはイランだと、こういうことだと思う。イランは弾道ミサイルを17発くらい打っているが、人工衛星で上から見てみると、飛行機の格納庫などには落ちているが、居住地区は避けている。人を傷つけるつもりはもともとなかったのだろうと、アメリカ側も見ている。ハメネイ師も全面戦争は避けたが、ガス抜きは必要で攻撃をしたということだろう。」と解説してくださいました。
清水デスクは「私はしいて言えばトランプ大統領の良い面、ナイーブで平和主義的な部分が今回出ているんじゃないかと思う。」との見方。-------------------------2つ目は、秋篠宮家の長男、悠仁さまの中学校の机に刃物が置かれた事件。建造物侵入の罪に問われている長谷川薫被告の初公判が現在、東京地方裁判所で開かれました。東京地裁前から岡田紀子記者のレポートによると、長谷川被告は「間違いはありません」と起訴内容を認め、被告人質問で反省の言葉も語ったということでした。検察側は懲役1年6カ月を求刑し、結審。来月の14日に判決が言い渡されます。
学校の安全対策、その現状と課題について、NPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」宮田美恵子理事長にお話を伺いました。池田小の事件をきっかけに学校の安全対策は進めらたが、20年経って、事件を知らない親御さんや先生が増えたため、門の施錠が徹底されなくなってきているのだとか。今回の事件と池田小で共通するのは、学校が「附属」だというところ。私たちの身近にある公立小と違って特別感があるとうつりがちで、人々の無関心を生み出し、犯罪を招きやすいそうです。人的な見守りの目を作り出すことの必要性、教職課程の安全対策の必修化についても見解をお話していただきました。
石川真紀キャスター『SAKIDORIニュースパレード』報道スポーツセンターから、『ニュースパレード』でお伝えする主な内容をご紹介!
今日は「イギリスのヘンリー王子夫妻、高位王族から退く意向を表明」というニュースも取り上げました。今、ヘンリー王子は王位継承6位。上位の王族に入っているところですが、自分たちはアメリカを拠点としていくことも表明しており、北米とイギリスの国を行き来しながら生活する意向だそうです。
コメンテーター 精神科医で映画監督の和田秀樹さんの『今日のオピニオン』 テーマは「『心理的視野狭窄』から脱却しよう」悩み事があるときはそのことで頭がいっぱいになってしまうものだけれど、ほかのことを考えてみることも大切。これは報道にも置き換えられることで、ここのところ、逃亡したゴーン被告のニュースばかりで、IR汚職や「桜を見る会」のことが全然報道されなくなっていることを指摘した和田さん。「日本のマスメディアは、少子化や高齢者福祉など考えなきゃいけないことが山積しているのに、1つ大きなことが起きると、そのことしか伝えない。吹っ飛んでしまう。インパクトのある問題が起こっているときだからこそ、大きな視野でいろんなことを忘れないように、そのことばかり考えていないか自問自答してみる。ほかのことも考えることがプラスになることもあるのだ。」と語り下ろしました。『SAKIDORIスポーツ』担当は鈴木純子 アナウンサーです。テニスの4大大会初戦「全豪オープン」について、国際テニスライターの神仁司さんにお電話でお話を伺いました。まずは女子。昨年はメンタルのアップダウンがあり、らしさが欠けていた大坂なおみ選手、新コーチのウィム・フィセッテ氏を迎えて初めてのグランドスラムに臨むことになります。注目選手は、緩急の技術を巧みに使い分けるセンスのいいテニスが魅力のアシュリー・バーティ選手だそう。つづいて男子。残念ながら右ひじを傷めている錦織圭選手は欠場。「錦織の年齢を考えると、復帰は慎重に慎重を重ねるべき。間違いなく大丈夫となってから完全復帰をして欲しい」と神さんは語っていました。「全豪オープン」は今月20日から始まります!
『ニュースパレードアネックス』かんぽ生命保険と日本郵便の保険の不適切な販売を巡り、経営陣が今月5日に総退陣した日本郵政グループ3社は6日付で新社長が就任し、今日、東京都内で、揃って記者会見を行いました。問題の全容解明に加え、信頼回復は喫緊の課題です。新社長たちは会見の中で、何を語ったのでしょう?
会見を取材した山本カオリ記者に、増田社長、衣川社長、千田社長の声を交えて伝えてもらいました。民間から選ばれたトップのもと、民営化の負の部分、利益優先で起きてしまった今回の一件。新社長は3人とも元官僚経験者ですが、どうなるかは未知数です。安定を第一に。お客様目線で。「仕事は仕事、立場は立場」とも述べましたが歯切れの悪さは否めなかったそう。
吉田愛梨レポーターの『SAKIDORI最前線』年末にはNHK紅白歌合戦にも登場していた子供たちに大人気のキャラクター「おしりたんてい」の魅力に迫りました!▼清水デスクも絵本の内容に感心!
【今日の1曲】 慟哭 / 工藤静香