今日は、日本パラ陸上競技連盟の増田明美会長にお電話でお話を伺いました。
新型コロナウイルスの影響はパラ陸上の選手にも大きく、目標とする大会がなくなったことで、気持ちの面で不安を抱える選手が多いそうです。
なかでも差があるのは、パラリンピック代表に内定している選手と、まだ決まっていない選手。
これから頑張ろうという選手は頑張りたくても大会がないために、モチベーションを保つことが大変だといいます。
東京パラリンピックの延期が決まってすぐに、増田さんは東京パラリンピックに内定していたパラ陸上の14人の選手について、「原則、内定を取り消さない」という方針を明らかにされました。
「ルールに則って内定をした選手なのだから、当たり前のことを早めに言ってあげないと!」と、現場で不安なのは選手だという選手目線での決定。さすがです。
当初、今年の5月末に埼玉の熊谷で行われる予定だったパラ陸上の日本選手権を、9月5日、6日に行うことが先日発表されました。
特に免疫力が低かったり、肺の機能が弱かったりするパラの選手たちは、まずは新型コロナウイルスに感染しないで健康でいることが第一にあり、先が見えない中での大会の日程調整は難しい部分もあったそうです。
増田さんは、パラ陸上の大会でも実況ブースに座って選手のこぼれ話などを披露されています。これが競技場で観戦している人にも好評!
「私の力の発揮のしどころはそこかな。パラ陸上はまだまだ観客が少ない。もっと観客がいれば、選手たちのテンションも上がるのになぁって思う。だから、"実は猫好き"とかひとこと添えてあげると、見に来てくれた人に選手への興味を持ってもらえるかなと。」
選手の人柄が分かるちょっとしたひとことで、グッと身近に感じられますよね!
最後に、東京パラリンピックに期待することとして「パラリンピック後が大事。ファンが増えて欲しいし、障害者スポーツの環境が良くなるということじゃなくて、スポーツ全体のの環境整備が進めばいいなと思う。」と語ってくださいました。