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第814回:緊急事態宣言の一部解除から一夜明けて
『ニュースオフサイド』は、「緊急事態宣言、一部解除。第2波を乗り切るために今できることは?」。
昨日、39の県で緊急事態宣言が解除されましたが、一夜明け、外出などにどのような影響が出ているのでしょうか。今回は、その中から福岡県の様子について、KBC九州朝日放送の巽孝之記者にお話を伺いました。
福岡県の西鉄福岡駅は、駅員さんによると昨日より2割ほど増えているそうで、利用者はいきなり普通に戻るとまた感染者が増えるかもしれないという危機感を持ちつつも、早く元通りになってほしいと願う声を挙げているといいます。また、地下鉄では乗車するときはマスクをつけようというキャンペーンを行っていて、駅員さんがマスクを配る姿も見られるそうです。
そして、夜のお店などクラスターが発生した業種については引き続き31日まで休業要請が続くということです。
さらに、今後懸念される第2波について、どのように備えたらいいのか医療ガバナンス研究所の上昌広理事長にお話を伺いました。
現在、日本は第1波は収束しつつある段階だそうで、今後はこの第1波で得た教訓を生かすことが大切だといいます。中でも、インフルエンザ流行の死亡率を推移するときに使用された「超過死亡」という指標を活用してほしいとのこと。これは非流行時の死亡者数をベースに実際の死亡者数を比較するというものです。
また、今回流行した新型コロナウイルスはアジアとヨーロッパで違うと言われていて、ヨーロッパやニューヨークで流行したものの方が強力だったという見解があるそうです。これらの可能性もあわせて準備していく必要があるとお話してくれました。
『きょうのナマチュウ』は、「反対の声、続出。どうなる? 検察庁法改正案」。
芸能人によるSNSでの反対意見もあり、国民から高い関心がもたれているこの法案、果たしてどうなるのか最新情報を山本カオリ記者がまとめて伝えてくれました。
そして、反対しているのは芸能人だけではありません。検察OBも反対する意見書を法務省に提出しました。
提出したのは、過去にロッキード事件の捜査にあたった元検事(写真左が清水最高検検事、右が松尾検事総長)。
政府が提出した法案に元検察トップが反対行動を起こすのは異例のことです。
会見を取材した細木美知代記者は、会場の様子を伝えてくれました。
石川真紀キャスターが報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。
今日は、新潟県の新潟第一観光バスが発案したユニークなアイデアをご紹介! それは、なんと観光バスの車内で一人カラオケ!?
緊急事態宣言で運転を休んでいるバスにカラオケセットを設置し、そこでひとりカラオケを楽しんでもらおうというもの。期間限定、2時間無料で楽しむことができるというもので県外からも多くの問い合わせが来ているそう。
県を超えた行き来は自粛ムードということで、県内でご近所だという方はぜひチェックしてほしいと思います。
経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『今日のオピニオン』。
テーマは「こんなところで、ウケ狙い?」。
新型コロナウイルス関連の特別措置として、雇用調整助成金や家賃の支払い、苦学生への支援など、様々な制度を発表している政府ですが、荻原さん曰く本当に苦労している方に届くまで時間がかかったり、申請がわかりにくかったり、支援の額が低すぎたりとウケ狙いでやっているとしか思えない!(しかも全て滑っている)と主張。
いろんなことに手を出す前に「アベノマスク」、「10万円給付」とひとつずつやらなければいけないことから業務をこなして欲しいとお話しました。
『SAKIDORIスポーツ』は、松井佐祐里アナウンサーが、スポーツトピックスをお伝えしました。
今日の『ニュースパレードアネックス』は、都庁前から伊藤佳子記者がレポート。
お伝えしたのは、小池都知事が公表した外出自粛や休業要請の解除・緩和に向けたロードマップの概要です。
今日、午後1時から対策本会議が開かれ、緊急事態宣言を乗り切るための具体的な数値を挙げ、骨格を示しました。
小池都知事は「東京は感染拡大危機の真っ最中にある」として、都民に引き続き警戒を呼び掛けた上で、感染防止と経済活動を両立した新しい当たり前の構築について語りました。
ロードマップによると、感染状況に応じて「東京アラート」を発動し、再度外出自粛の要請を行うということです。
金曜日の『世の中SAKIDORI』は、精神科医で映画監督の和田秀樹さんが語る「週刊ワダヒデキ」。
今回お話頂いたテーマは「コロナ休校中の学力対策」です。
休校が続いている中、どのように家庭学習をしたらいいのか、その方法について伺いました。
まずは、「苦手科目の克服はおすすめしない。やるなら得意科目を延ばそう」というもの。独学で苦手科目を克服するのは、勉強法の見直しがうまくできれば問題ないが、そうじゃないともっと嫌いになってしまう可能性があるそうです。
受験生は志望校に焦点をあてて、必要な科目だけを時間をかけてしっかりやるといいとアドバイスをしてくれました。
さらに、和田さん曰く「休校中の学力対策は親の協力が一番大事だ」といいます。通信教育の資料を取り寄せてみたり、実際に本屋さんに足を運んでわかりやすい参考書を探してあげるなど、「情報を集める」という方法で協力を惜しまないでほしいと語りました。現在、なかなか教育にお金をかけられない状況かもしれませんが、政府から支給される10万円も半分くらいは子どもの勉強のために使ってあげてほしいと世間の親御さんに伝えていました。
【今日の一曲】 花 ~すべての人の心に花を~ / 喜納昌吉&チャンプルーズ