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第877回:日航機墜落事故から35年
今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』は2本立て。まずは昨日もお伝えした香港のニュースです。民主活動家 周庭氏、民主派の大物 黎智英氏が保釈されました。こうした中、緊急声明会見を開いた香港の人権問題に取り組む「対中政策に関する国会議員連盟(=JPAC)」。会見を取材した新岡瑞佳記者のレポートです。お昼過ぎから始まったこの会見には、議連共同代表の中谷元・元防衛相(自民党)と山尾志桜里衆院議員(国民民主党)、日本で暮らす在日香港人民主活動グループ「香港の夜明け」メンバーの方が出席。
発表した声明の中で、北京政府による香港メディアへの締め付けを危惧、市民の自主と自由を守る義務を果たすことを求め、政府には立法会選挙の一刻も早い実施を促した一方で、日本政府に対し、国安法で捜査情報を求められた場合には捜査に応じないこと、入国手続きや滞在延長などのライフボード政策の整備も進めて欲しいとしました。このあと、首相官邸で西村明宏官房副長官に声明を手渡すことになっています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーかわってお伝えしたのは、日航機墜落事故 から35年・・・尾根の様子をネットに公開する遺族の思いです。遺族や関係者の高齢化が進み、事故の教訓をどのように継承するかが課題になっています。
こうした中、事故現場「御巣鷹の尾根」の様子を撮影しインターネットで公開している遺族の男性がいらっしゃいます。事故でお父様を亡くされた山本昌由さんです。当時5歳だった山本さん、残念ながら当時の記憶はほとんどないと言います。
「事故の翌年から母との慰霊登山に赴くたびに父の話を聞いた。出張のたびにお土産を欠かさず、雨の日には送り迎えしてくれる家族思いの人だったようで、事故の時に持っていた父のカバンにもお土産の餅菓子の焦げた跡があったのは印象的で覚えています。」
山本さんがインターネットで「御巣鷹の尾根」を公開した始めたのは2013年、360度の風景が見られるものとなっています。これは当時、グーグル日本法人に勤めていた弟の康正さんの提案だったそうです。尾根は標高1500メートルを超える急斜面にあり、登山道の整備が進んだとはいえ、険しい道。遺族の高齢化も進んで、なかなか登山が難しくなったこともあり、「もっと多くの人に、尾根の今の姿を安全に見られるように出来たら・・・」という思いから実現しました。35年経って事故を知らない世代が増えました。事故があった場は、山本さんにとってお父様が眠る場所であり、後世に教訓として伝えていくべき場所。「少しでも幅広い人に知って欲しい。誰でも事故で大切な人を亡くす可能性はある。安全を考える機会になればと思う。」とお話してくださいました。
山本さんが撮影された「御巣鷹の尾根」の画像はこちらに公開されています。ぜひご覧になってみてください。⇒「8・12連絡会 ホームページ」
『きょうのナマチュウ』【サキドリ戦後75年シリーズ あの日 あの場所】5年前、アーサー・ビナードさんが『探しています』という番組で伺った戦争を経験した人たちのお話をプレイバックし、さらに我々の暮らす生活のすぐ隣に今も隠れる都心の戦争遺構をご紹介している1週間。
今日は、今から74年前、真珠湾攻撃に哨戒部隊として参加した原田要さんのお話です。日米開戦、太平洋戦争の始まりとなったハワイへの真珠湾攻撃。原田さんは、攻撃の急先鋒として突撃の覚悟を固めていましたが、ベテランパイロットで下士官でもあったため、空母を守れという指示を受けました。真珠湾攻撃は大成功に終わりますが、攻撃部隊からの「敵軍に空母がいなかった」という報告を聞いた原田さんは、この攻撃が成功とは思えないのでした。
原田さんはその後、ミッドウェー海戦など各地ですさまじい激戦を闘いましたが、ガダルカナルの戦いでは敵機と撃ち合い墜落。奇跡的に救出され、戦争末期は神風特攻隊の教官も務めました。しかし、原田さんの物語はそれで終わりません。戦後、ガダルカナルで撃ち合ったアメリカ人パイロットや、コロンボ空襲で撃ち合ったイギリス人パイロットと涙の再会も果たしたのです。原田さんは、その後、幼稚園の園長先生として子供たちに平和の大事さを教え続け、2016年も99歳で亡くなりました。-------------------------------西村志野記者による戦争遺構からのレポートは、八王子市の大和田橋。八王子駅の北東。駅から歩いて15分ほどの場所にある大和田橋は、浅川という川に架けられています。昭和20年8月2日未明に起きた八王子空襲。米軍の450人、ケガをした方はおよそ2000人。その戦争の爪痕が今なお残る場所の一つです。大和田橋の歩道上には八王子空襲で投下されたM50焼夷弾が傷つけた跡が17カ所残っています。橋の改修を行った際に、歩道の両側2カ所の弾痕は透明の板で覆って残し、そのほか15カ所は茶色のタイルで分かるように示しました。多くの市民がこの大和田橋の下に避難したことで救われました。太平洋戦争について長く後世に伝えるため、焼夷弾の弾痕を残したそうです。橋のたもとには焼夷弾・弾痕についての説明も書かれていましたが、もっと分かるようにした方がいいという街の方の声も聞かれました。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目をお伝えしています。
今日は気になるニュースとして、「TikTok、大統領令で米国内でのアプリ提供停止の可能性」についても取り上げました。また、TikTokに関しては、米紙ウォールストリート・ジャーナルが、グーグルの基本ソフト搭載のスマートフォンの識別番号を収集し、利用者の情報を追跡できるようにしていたと報じています。
作家の古谷経衡さんの『今日のオピニオン』テーマは「日本の戦争責任をどう追及するか」戦後75年。「戦争はいけない。平和は尊い。それは良い。その1歩先に踏み出して考えたい。」と古谷さん。あの戦争を始めた人は誰なのか?ドイツはヒトラー、イタリアはムッソリーニと、すぐに答えられるのに対し、日本はどうでしょうか?「はい、この人ですよ!」と答えられる人がどのくらいいるのでしょうか?「結論を言うと、統帥権を持った軍部。当時、種類上の統帥権を持つのは天皇だったが代理人として行使していたのは大本営と日本政府。2つの政府があったと考えていい。」と解説した上で、「戦争主導者に対して、国によって懲罰に差がある。戦後の日本がどう戦争を反省したかというと、一億総国民が反省すべき、これで来てしまった。戦争を始めた人は誰なのか、協力した人は誰なのか、反対したのは誰なのかを峻別して戦争を日本の側からきちんと分析することが大事。全員反省しましょうよっていうやり方が今の歴史修正主義に繋がると思う。」と戦争の責任というものについて語り下ろしてくださいました。
『SAKIDORIスポーツ』坂口愛美 アナウンサーが、甲子園球場で行われている高校野球・交流戦3日目の速報など、今日のスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』国民民主党が立憲民主党との合流問題で揺れています。昨日夕方、記者会見を開いた国民民主党の玉木代表は、立憲民主党と合流して作る新党には参加せず、党は、合流する議員と、しない議員とで分党する方針を表明しました。山本カオリ記者のレポートによると、昨夜、玉木代表から話を聞いた中では、10人程度は合流しないのではないかということで、たとえば、 岸本周平さん、古川元久さん、山尾志桜里さん、前原誠司さんら、選挙に強く小選挙区で勝てる人だとのこと。合流新党は160人規模になるのではないかと言われていますが、お金の問題や地方組織をどうするのかなどの問題も山積しており、国民民主党のなかできちんと片が付かなければ、なかなかすんなりとはいかなそうです。
『SAKIDORIクリニック』本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が「真夏の今こそ実践!コロナ対策で注目が集まる太陽の光の健康効果」というお話をしてくださいました。シミ、シワ、皮膚がんの様に人体に良くないイメージがある紫外線ですが、最新の研究ではそんな印象が180度変わっているそう!紫外線と言っても3つの種類があり、波長の長いUVA、比較的短いUVB、もっと短いUVCがあることを解説。日光に当たることで、皮膚でビタミンDが合成される上に、脳内ホルモンのセロトニンが増えてメンタル面の健康維持にもつながるのだとか。しかし、8月の直射日光はダメ!日傘をさしたりキャップをかぶれば、15分以内ならばOK!顔は日焼け止めをきちんとして、半そでやノースリーブで腕に日光を当てるだけでも効果がありますよ。
【今日の1曲】 YOKOHAMA Twilight Time / 角松敏生 -
久しぶりの再会
月曜日サブキャスターの坂口愛美です!
一美さんがリモート出演の週、しばらくの間、水曜日も担当します。
よろしくお願い致します!
きょうは、水曜日コメンテーターの古谷経衡さんと久しぶりにお会いできました!
運動されているそうで、前にお会いした時よりだいぶスリムになられていてびっくり...!
写真はコーヒーを飲んでいる途中の古谷さん。
古谷さんがスタジオにいらっしゃると、空気が和みます!