『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』    4月からは「社会人教育」と「マイホーム・スワップ」

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』    4月からは「社会人教育」と「マイホーム・スワップ」

Share

情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」では、残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、大人世代のあれこれを語ります。

この連載は、番組内の人気コーナー「おとなライフ・アカデミー2025」の内容をもとに大垣さんが執筆した、WEB限定コラム。ラジオと合わせて、読んで得する家とお金の豆知識をお楽しみください。

社会人教育を任されました
こんどの4月から、これまで学生を教えてたんですが、教授会とかそういうのに出なくてもいい、専任の教授になりました。どうせ出ても憎まれ口しか言わないから(笑)。それで、社会人教育を任せていただけるようになって。具体的に何をするか、これから半年ぐらいゆっくり考えるんですけど、一つはこのコーナーみたいな感じで、できるだけ皆さんに参加してもらって。いろいろと私が知ってる限りの話を、お金とか家とかについてご紹介していく。そういうのを一つ作ってもいいかなと思っています。物理的に通うのが好きな方もいらっしゃいますが、青山にアクセスがないと無理でしょう。だから、どんな風にやるかは決めてないけどオンラインでつながれるようなものにしようと思っています。
新しい情報は私がnoteっていう、ブログのかしこいようなやつを始めたりとか、JTIのサイトとかもようやく技術が身についてきたのでこまめに直していこうと思っているので、引き続きご覧になっていただいたらと思います。

「残価保証」の技術を活かして
それともう一つ。ずっと残価保証やってきましたが、これはずっと将来の家賃をきちっと予測できないと約束できないんですね。この技術がいろんなとこに使えて。今回取り組んでいるのが、「マイホームスワップ」という仕組みです。これから団塊の方がどんどん75歳を越えて、施設に行かれたりとかお子さんの家に行かれたりということが起きてくるでしょう。たとえば、いまお住まいの3LDKをJTIに貸してくださったら、貸した場合の手取りの家賃を計算して、亡くなられるまでたとえば8万と決めたら、ずっと何があっても8万、施設に払います。

リバースモーゲージよりいい仕組み
貸していただいたあと、一番めんどくさいのは途中で隣の家から台風で瓦が飛んできて穴が開いたとかいう場合です。年を取ると対応が大変なんですね。だから最初から仮に不幸にして認知症が出たとしても、こちらで最低限のことはやりますからというご了解をいただいて、代理人の方に承認をいただくにしてもこっちでも責任もって最後まで運用してお金をずっと払い続ける。あまり出ないと思いますが、万が一、払いすぎが出たら相続人に払っていただくか、相続人の方が「もうこちらも年なので、その家でなんとかしてください」という話になったら、その家を直して次の若い人に住んでもらって、そのお金で返してもらうことをやろうと考えています。
リバースモーゲージだと借りたお金を全部返さないといけないから家を取り上げられます。でも今お話ししたような形だと収入があるので、ほぼ取り上げられないでやれる。いま制度を作っていて、早ければ今年の秋ぐらいから実験的に募ってやろうと思います。

JTIのサイトにご注目ください
なぜこういうことをしようと思ったかというと、1千万いらっしゃる団塊ジュニアの方に家がないので、ちょうどご両親の代から家がぐるぐる回っていくのがいいんじゃないかと思ったんです。親子というよりは、世代間で回していけるようにっていうことで…。
JTIの最初の頃から考えてはいましたが、この仕組みを動かすには、最初にちょっとお金をこっちが立て替えないといけない。つまり、ある程度手元にお金がないとできないんですけど、20年やって少し剰余金が貯まってきたのでそういうこともできるようになってきたんです。なかなか宣伝をする場がないので静かに始めますが、ホームページを見ていただいていれば、「あ、始めたな」とお分かりいただけると思います。JTIも、発信力をこれから高めていきますので、いろいろ見ておいていただければと思います。

大垣尚司 プロフィール
青山学院大学 法学部教授、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構代表理事。

第一線で培った金融知識をもとに、住宅資産の有効活用を研究・探究する、家とお金のエキスパート。

東京大学卒業後、日本興業銀行、アクサ生命保険専務執行役員、日本住宅ローン社長、立命館大学大学院教授などを経て、現在、青山学院大学法学部教授。
2006年に「有限責任中間法人移住・住みかえ支援機構」(現、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構)の代表理事に就任。
日本モーゲージバンカー協議会代表理事を兼務。著書に『ストラクチャードファイナンス入門』『金融と法』『49歳からのお金ー住宅・保険をキャッシュに換える』『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』『生きづらい時代のキャリアデザインの教科書』など。

家とお金に関するご質問、お待ちしてます
番組では、家とお金にまつわるメールやご質問をお待ちしています。
宛先は、otona@joqr.netまで。

※この記事で掲載されている情報は全て、執筆時における情報を元にご紹介しています。必ず最新の情報をご確認ください

お知らせ
パーソナリティの一人である大垣尚司さんが代表理事を務める一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。

住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。

賃料の査定や、ご相談は無料。資格を持ったスタッフが対応いたします。

制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

土 6:25~6:50

楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり! 金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、フリープロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。…

NOW ON AIR
ページTOPへ