
【4月7日シネマログ】
上地 上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。
今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、そして映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきます。
よろしくお願いします。
荒木・東 よろしくお願いします。
上地 4月公開の映画の中から、私、上地由真と東紗友美さんがそれぞれ「これはぜひ観てほしい!」と思うおすすめ作品をご紹介していきます。
今回、荒木さんはそれぞれの作品について深掘りしてくれます。・・・ということで早速
4月公開作品に注目していきましょう!
まずはさゆみん、おすすめ作品をお願いします。
東 私がご紹介するのは4月25日から公開の『異端者の家』です。
あらすじです。シスター・パクストンとシスター・バーンズという2人の若い女性。
彼女たちは布教のために森に囲まれた一軒家を訪れます。ドアベルを鳴らすと出てきたのはリードという気さくな男性でした。おじさんです。妻が在宅中と聞いて安心した2人は家の中に入って布教のお話をすることになります。早速説明を始めたところ、天才的な頭脳を持つリードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開し始めます。不穏な空気を感じた2人は密かに帰ろうとしますが、玄関の鍵は閉ざされており、助けを呼ぼうにも携帯の電波も繋がりません。2人に、帰るには家の奥にあるふたつの扉のどちらかからしか出るしかないとリードは言います。信仰心を試す扉の先で彼女たちに待ち受ける悪夢のような「真相」とはいったい?
・・・というホラー映画になっているんですけども、この作品、アメリカで公開するやいなや批評家から大絶賛されてスマッシュヒットを飛ばしました。ジャンルが、ホラーの中でも難しいんですけど、あえて名前を付けるなら「宗教系ホラー」宗教のお話をふんだんに使ったホラーなので私は最初、日本人として楽しめるのかなあ?っていうふうな懸念もあったんですけど。結論、ものすごくその恐さにのめり込んで面白く観られました。
というのは宗教の話をしつつも、やっぱり人が何かを信じることですとか、それから人間の本質について結構考えられるような内容になっていたので面白く見ることができました。だから、宗教的な信念が極限状態で女性2人を通してどう選ぶのかを描きながら、そういう個人の本質とかアイデンティティを探っていく深い会話、知的なホラーになっているので、ちょっと新鮮な体感で。A24が作る映画はひと味違うなと思いながら拝見しましたが、お二人いかがでしたか?
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上地 あのさ、地下に閉じ込められ系、恐いよね。
東 そう~!閉じ込める系映画でもあるよね、たしかに。
上地 そうなのよ。恐かったし、でも世界の宗教の矛盾だとかを突いていてくれるからすごく勉強になったし。面白かったですよ。
東 たしかに、うんうん。
荒木 ああ、そうですか。途中で眠くなったという人もいるんですけど。
宗教論が延々と続いて。
上地 でもなんか知らないことだったので、ああ、なるほどなるほどって面白く観られましたね、私は。
荒木 まあ宗教の話ってね、本当に面白いんですよ。嫌いな人もいるでしょうけれども。このあたり、神の存在とか宗教観、それからどういった宗教がどういった形成過程なのかなどをよく考えていくと映画にも、特に外国映画は宗教映画がたくさん出てきますから、こういうことを見て彼の言っていること、ヒュー・グラントさんがやっているんですが、彼の言っていることはでたらめなんですが、ちょっと納得できちゃうみたいな。
東 だから恐いんですよね~。
荒木 ヒュー・グラントについてはいかがですか?
東 私、めちゃくちゃもう初恋の人くらい大好きで。
上地 かっこいいよね~。
東 『ノッティングヒルの恋人』とか『ブリジット・ジョーンズの日記』ですとか『ラブ・アクチュアリー』ですとか、まあラブコメの、ロマコメっていうのかな、ロマコメの帝王みたいに言われてきたんですけど、近年は『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』でウンパルンパやったりですとか『パディントン2』でね、ちょっと悪役をやったり、結構色物系の役者になってきて、しかもそれを本人が楽しそうに、今回もある種サイコパスな、ね。あの・・・
上地 笑顔が恐かったね。不気味だったもん。
東 恐かった。あのときめいていた笑顔が変わってしまった、と思いながら。
荒木 だからあの笑顔を使ってこういう、全く逆のことをやるというね、このテクニックというか。64歳ですよね、あの人もう。
東 セクシー、かっこいい。
荒木 キャリアを乗り越えているんですよ。変な話、そういう乗り越えるのに大変なエネルギーとか努力もいると思うんですけれども、最近悪役ばっかりやってるでしょ、ちょっと変わった役とか。
東 変わりましたね~。
荒木 これはね、役者としては大変なことだと思うんですよ。自分の確立されたイメージを壊すというのは恐いことでもあるし、まあ面白いことでもあるんでしょうけれどね。そのあたりいい感じでサイコパスをやっていますよね。
東 いや~、やってくれていましたね。え、監督どうですか?
荒木 はい、監督はご存じかと思うんですけど2人なんですよね。スコット・ベックとブライアン・ウッズという人なんですけども、音を立てたら死んじゃうという『クワイエット・プレイス』それと『ホーンテッド 世界一恐いお化け屋敷』。これはあんまり恐くなかったですけど(笑)作ったふたりなんですけども、ヒュー・グラントがやった『クラウド アトラス』というウォシャウスキー姉弟じゃなくて今、姉妹か?
東 はい、姉妹になりました。
荒木 という作品を見てですね、この作品はスケールがちょっと大き過ぎてわからなかったんですけども、ヒュー・グラントがね、とってもリスクのある役をやったんですよ。人食い人種みたいなことをやったり、牧師さんとか、ほとんど素顔が出ない役をやって役者としてこれ大丈夫かなっていうのをやってリスクを取るという姿勢でやったのを見て感激して、この作品に起用したというふうに話していますけどね。たしかにすごい迫力が出ていました。今までの自分のイメージを逆手に取りながら恐くするというね、非常に難しい役でしたけどもね。
東 そうでしたよね。
荒木 それから女優さんもはたりいましたよね。可愛い女優さん。
東 閉じ込められてしまう、ね。
荒木 このふたりもこれから期待の女優さんなんですけども、2人ともモルモン教徒という設定だったんですが、実際に13歳までモルモン教徒だったんですね。
東 えっ・・・そうだったんだ?
荒木 だから、彼女たちの言っていることも説得力があって、そういう意味ではとまどいとか、自分たちを否定される部分に関しても非常にリアリティがあったですね。
特に短い髪の方、ソフィー・サッチャーさんはね、『マキシーン』にも『ブギーマン』にも出てきています女優さんなんですけど、特に期待ですよね。
東 注目作多いですね。
荒木 うん。彼女、エンディングで彼女が歌っているんですよ「天国への扉」っていうね。ボブ・ディランの曲でね、有名ですけどね。
東 あっ、そうだったんですね。鳥肌立っちゃった、「天国への扉」・・・
荒木 そうそうそう。そういう意味でいろんな示唆に富んだ映画で中身も取る人によってはちょっと辛いかもしれませんけども、宗教観とか特に人間が生きている上での神の存在みたいなものも深く、まあちょっと詭弁なところもありますけども、そのへんもちょっと面白かったですね。
東 はい、ありがとうございます。
私がご紹介したのは4月25日から公開の『異端者の家』でした。
上地 続いては私、上地由真のおすすめ作品です。私がご紹介するのは4月12日から公開の『北浦兄弟』です。そして本日はなんと、この映画の監督・辻野正樹さんと、さらに主演の中野マサアキさんにお越しいただいています。よろしくお願いします。
辻野・中野 よろしくお願いします。
上地 まずは最初、私から簡単にプロフィールをご紹介させていただきます。
辻野正樹監督はミュージシャンとして活動後、劇作家そして演出家としてキャリアをスタートされ、2004年には自身が手がけた舞台『勝手にノスタルジー』がフジテレビ『劇団演技者』でドラマ化され脚本も担当されました。その後、自分で監督したいと自主映画の制作を始め、2015年『明日に向かって逃げろ』が横浜HAPPY MUSIC映画祭で最優秀賞を受賞。そして2024年『北浦兄弟』がエストニアで開催されたタリン・ブラックナイト映画祭の批評家部門で最優秀作品賞を受賞する快挙を達成されました。
そして中野マサアキさんは劇団プープージュースのメンバーとして舞台を中心に活動しながら、ドラマや映画でも活躍されています。最近ではNHK連続テレビ小説『虎に翼』や『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』など話題作にも出演され存在感のある演技で幅広いジャンルに対応する実力派俳優です。
そんな辻野監督そして主演の中野マサアキさんがタッグを組んだのが、今回の映画『北浦兄弟』です。リスナーの皆さんに向けて私の方からあらすじを簡単にご紹介したいと思います。
『北浦兄弟』はダメ兄弟が繰り広げる死体隠しの珍道中を描いたブラックコメディです。中野マサアキさん演じる主人公は父親のすねをかじって怠惰な毎日を送る45歳の引きこもり・北浦ソウタ。そのソウタはある日父親との口論の末、思わぬ形で命を奪ってしまいます。一方弟のアキラはというとセクハラ騒動で仕事をクビになって妻からは離婚を言い渡されている始末。そんな人生どん底の兄弟が父親の死体をなんとか隠そうとバタバタ奔走。でもその騒動に巻き込まれるのは叔父さんや父親の恋人、しかも次々と予想外な出来事が起きて、事態はますますややこしくなっていきます。もうとにかくダメダメな兄弟なのに不思議とちょっと人間臭くてなんだか目が離せない、馬鹿馬鹿しいのに妙にリアルで残酷だけれども、どこかほっこりする異色のダークエンタメとなっております。
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いや~、本当に!どうですか?
東 めちゃくちゃ面白かったです。今、由真さんがあらすじをご説明していただいて、その通りのお話なんですけど、もう映像にして観るとすごく面白くって。なんだろ、これブラックコメディみたいなジャンルだと思って。偏見ですとか、戦争ですとか死とか、こういったものをタブーを笑いにするブラックコメディって塩梅がすごく難しいと思うんですけれども、もうこの作品の持っている牽引力に引っ張られるようにもう彼らの日常を追いかけているのが楽しい時間で。なんだろうな、自分の中の倫理観を揺るがしながらも同時にそれが笑いと倫理観のミルフィーユ状態で。ちょっと唯一無二の作品に仕上がっていて面白いなって思ったし。
辻野 ありがとうございます。
東 この兄弟はいろんなものを失いながらも同時に何かを得ているんですよ。
この究極のプラスマイナスのこの感じ、これが人生だよな~って思って。
すごい面白くて笑いながらも揺れながら観ました、私。
辻野 嬉しいです、ありがとうございます。
東 面白かったです!荒木さん?
荒木 監督ね、本当にいろんな現代的なテーマを入れているんですよね、さり気なく。
辻野 そうですね。
荒木 引きこもりだとか、それから派生する80、50代の問題ですとか。これを暗くならずにね、ユーモア溢れる・・・中野さんもね、ダメなお兄さん役が本当に板についているっていうか。
中野 ありがとうございます。
上地・東 (笑)
荒木 引きこもり経験とか、中野さん、あったんですか?
中野 いや、引きこもり経験ないですけども(笑)まあ監督には当て書きって言われましたけども。
上地 当て書き~?!
東 え~っ、すごい!当て書きだったんですか。
荒木 監督、当て書きだったんですか?
辻野 そうですね。元々あの中野マサアキが主演でありプロデューサーでもあるんですけど。中野マサアキが映画を作りたいって、自分主演で映画を作りたいっていう、で監督をしてくれってことだったので、もう中野マサアキをどういう役にしたら面白いかな?っていうのがまず、最初だったので。まあ彼は社交的な人間なんですけど、僕の方がどっちかというとあんまり社交的じゃないので。引きこもりではないですけど、あんまり人と付き合うのが上手くいかなくって。社会で上手くやっていけない、なんか上手くやっていくのが苦手みたいなタイプなので、だから自分自身を投影したキャラクターでもあり、中野マサアキの持っている雰囲気を最大限に面白く見せるような役にしたいなっていう感じで書いた感じですね、はい。
東 監督の要素と主演俳優・中野さんの要素を融合させた2人の子供みたいなキャラクターになっているってことですね。
辻野 そうですね。まあ僕自身、実家暮らしではないんですけど母親と今、二人暮らしなので、まあ僕が50代なんですけど、50代と母親80代で二人暮らししているっていう、なんかこう閉塞感みたいな、そういう雰囲気も作品の中に描いているっていう・・・
荒木 監督もね、ご自分のキャラクターを上手く中野さんが上手く表してくれているっていう、まあご自分を投影している部分があったと思うんですけど。滅茶苦茶な引きこもりじゃなくて、引きこもり気味なんですよね。
辻野 まあ、そうですね。引きこもりではないんですけど、あんまり社交的ではない、友達が少ないっていうことですよね。だから母親も結構、僕があんまり家に人を呼んできたりしないので、誰も友達いないんじゃない?とか、いい歳をして恋人もいないし友達もいないっていうことをなんか気にかけているみたいなので、そういうのも映画の中にそういうシーンもあったりして、はい。
荒木 中野さんは難しかった点とか?
中野 そうですね・・・まあニートじゃないので、実際は(笑)そういう映像を見たりとか、いろいろこう自分で試して普段の生活からお風呂に何日も入らなかったりとか、食べ物を雑に食べてみたりとか、なんかそういうのはいろいろ試しながら実生活の中でテストして作ってきましたね。
荒木 逆に言うと、演技指導は、あんまり監督はなさらなかったですか?そのあたりは細かくされた方ですか?
中野 いや・・・演技指導って、まあどっちかっていうと好きにやらしてくれる監督なので。一回こっちで提示してみて、でその監督の世界観に合わなければそれをちょっと抑えたり、とか。そういう作業とかはやってもらっていましたけども。
辻野 あの、結構わりとリハーサルをちゃんとやったんですけ。まあだから・・・どういうふうに動こう、とかどういう感じでセリフを言うとかみたいなことはいろいろ役者さんと詰めていったんですけど。演技指導って、この役はこうだからこういうふうに演じなさいみたいな、そういうことはあんまり言ってないと思いますね。
荒木 2人とも共通なのは舞台出身ということで、特に前半の会話劇なんかは息が合っていたというか。
中野 あの弟役の大塚ヒロタさんも結構ずっとお芝居をしてこられている方だし、自分でもコメディの団体みたいなことを主宰でやっていたりするので実際に。
なので、そういった意味では会話はやりやすかったですね。
上地 もうリアルでね、本当に笑っちゃいました。雰囲気も良かったですか、現場の雰囲気も?
中野 そうですね。やっぱりリハーサルも事前に何日かやったので、というところから関係性を作っていって、現場はわりと皆さん、和気あいあいと。
上地 もう観ながら、中野さんに「お前が言うなよ!」何回も何回もツッコミながら(笑)めちゃくちゃ面白かった。
東 たしかに~(笑)強烈なキャラクター過ぎて。今、目の前に中野さんがいらしても、もう『北浦兄弟』のテンションで接してしまう、ツッコミたくなってしまうような。今日、ちゃんと接してくださっていますが(笑)
中野 一回、もう置いてきているんですけどね(笑)
東 置いてきている?(笑)
上地 滲み出ている!(笑)
中野 まだ~?(笑)
東 それくらい印象的でインパクトのあるキャラクターで。ちょっとこれ観ていただきたいなっていう感じが。
荒木 兄弟ものってね、究極のバディですから。呼吸、リズムも別のタイプでよく合っていたと思いますし。
中野 ありがとうございます。
荒木 監督は40を過ぎてから長編をお作りになっていて、そのあたり大変でしょう、エネルギーとか。
辻野 本当に長編映画を作ったのって、この前の作品の『河童の女』が初挑戦で『北浦兄弟』は2作目なので。本当に長編映画を作ったのって50歳過ぎてからなんですけど。それまでは舞台とかはやっていたんですけど、脚本家っていう仕事が一個自分の中の、まあ脚本書くっていうのが自分の中ではメインかなと思っているんですけど、その脚本を書いても形になるのが大変なので、なかなか自分の書きたいもの書いて、それが映画になるって、なかなか難しいので。だったら自分で作っちゃった方がいいかな、っていうので映画も撮るようになったのがもう年齢食ってからなので、はい。だからこれが「まだ2作目なので全然新人監督です、はい。
東 もうどんどん作品を観たいな、って感じなんですが。3作品目の構想とかはあるんですか?
辻野 いや、具体的にはまだ決まっていないんですけど。あの~、いろいろ撮りたい題材はあるので。
東 例えば言える範囲で・・・
辻野 えーっとですね、あの一個思っているのは、過去に実際起こった、
日本で起こった大きな事件を題材にした、それをコメディとして描くみたいなことをやりたいなっていうのは一個あるんですけど。
東 挑戦的な感じがありますね。気になります。
辻野 そうですね、はい。
荒木 中野さんにはどんな役を?
辻野 それはちょっともう・・・そうですね・・・
中野 あれ?僕、出してくれるんですか?
上地・東 (笑)
辻野 ちょっとまだ・・・
中野 あっはっは!
辻野 ちょっとまだ・・・なんとも。
中野 オーディションから頑張ります!(笑)
上地 でも『北浦兄弟』、このタリン・ブラックナイト映画祭で最優秀作品賞を受賞されたんですけど、どうでしたか。中野さん、気持ちは?
中野 いやもう本当に夢見心地というか。まず選出していただいて海外の映画祭に行くの、僕は初めてだったので。そういう意味でもワクワクしながら飛行機に乗りましたね。
上地 海外の方の反応も?
辻野 そうですね。最優秀作品賞というのはまずいくつか部門があって、批評家選出部門、クリティック・ピックス・コンペ部門という、そこの最優秀作品賞ということなんですけど。
荒木 まあ批評家賞ですね。
辻野 そうですね。海外の方に作品を観てもらうというのも初めてでしたし、実際に映画祭でお客さんと一緒に会場で観たので、反応も見られて本当に楽しんでくれているっていうのが伝わったので、本当に幸せないい時間を過ごさせてもらったなっていう感じです。
東 どのあたりが、一番会場が沸いていました?
辻野 えっとね、あの・・・
東 結構お国柄がでますよね?
辻野 そうですね。エストニアなんですけど、エストニアの人ってシャイだから、あんまり声に出して笑わないっていうふうに言われていたんですよ、事前にね。それで、あまり声に出して笑わないんだなって思っていたんですけど、結構序盤からクスクスっていう声が聞こえてきたので、あれっ?笑ってくれている?って思って見ていたら、最後もう後半で、すごいドーンっていう笑い声が起こったので。いや、なんかすごく嬉しいなって思いましたね。
東 面白いシーンがあり過ぎて、どのシーンだろう、って想像しちゃうね。どこだろう?
上地 では最後にですね、これから映画をご覧になる方に向けてメッセージをお願いできますか?まず中野さんから。
中野 あ、僕から?はい。ブラックコメディなので肩の力を抜いて、眉間のしわを緩めて、本当に気軽に観ていただいて、まあ時間も90分と見やすい時間ではあると思いますので、肩ひじを張らずに楽しんでいただけるのが一番かなと思っております。
上地 監督、お願いします。
辻野 はい。そうですね、僕も描かれていることは残酷な話でもあるんですけど、それを社会派な内容のようでもあるんだけども、ちゃんと楽しめるものを作ったつもりですので、笑って楽しんでもらいたいなって思います。
上地 ありがとうございます。辻野正樹監督、中野マサアキさん、ありがとうございました。
辻野・中野 ありがとうございました。
上地 そして映画評論家の荒木久文さん、映画ソムリエの東紗友美さんも本日はありがとうございました。
この記事の番組情報

上地由真のワンダーユーマン
月 21:30~22:00
上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして文化放送・山田弥希寿アナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進…