消費税減税「すべき」の声は高まっている

消費税減税「すべき」の声は高まっている

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、4月21日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。「消費税減税、実現の可能性は?」というテーマで解説を展開した。

長野智子「5万円定額給付金でドタバタして、その評判があまり良くないということで。私は消費税減税の話、野党はともかく与党からも出てくるというのが突然に感じました。背景に何があるんですか?」

角谷浩一「公明党はもう『やってくれ』と言っているし、参議院も目玉がないから消費税減税してほしい、ということは声高らかに言い出しています。いま結局、ほとんどの党が『消費税減税すべき』となっている。かたくなに突っぱねているのは自民党の幹部と立憲の幹部だけで」

長野「なるほど」

角谷「あとは、やるべきだと。消費税減税は恒常的なものではなく、時限立法にするので、たとえば2年間だけ、3年までやる度胸はないかもしれないけど……みたいな駆け引きが起きる。どれだけの期間なんだ、という問題がまずあります。それから、何をなん%下げるのか、と。いま立憲民主党の中では食品の消費税を0にする、という勉強会を開いている。ただ食品も範囲がいろいろあるでしょう」

長野「そうですねえ」

角谷「そこら辺は0とまでいけるのか。3になるとだいぶ違うのか。それから、選挙前に政治家から聞かないと思うけど、2年間0にするから、代わりに食料品以外は12%にする、というプランをつくるかもしれない」

長野「なるほど……」

角谷「財務省ってそういうこと考えそうじゃないですか(笑)。そうなると『下がった、下がった』と。だけど別のところでは上がると。こっちは2年間だけどこっちはずっと、となると2年間から戻ったとき12になっているかもしれない。そういう駆け引きが、大型連休明けぐらいから各党、出始めると思うんです」

長野「はい」

角谷「最終的には、上がることだけ隠しながら、下げる、ということだけ前に出すかもしれない。でも政府の決断ではなくて、ずっと野党が言ってきたんだから、それを受け入れたというだけ。自民党の手柄になるでしょうか、というと難しいところ」

長野「石破さんはずっと、社会保障費が必要な財源だから消費税は……と引き気味というか」

角谷「もともと石破さんは財政規律派なので、どちらかというとそっち側にいる。でもいまは政局なんですよ。政策で議論すると、確かに財務省の言うとおり。ほかのほうが効果あるので消費税を下げることで、マインドは少し良くなるかもしれない。でも実質は違うんじゃないですか、という声があって、冷静な議論です。それからコメ不足が政策的な失敗、ということも考えると」

長野「はい」

角谷「ガソリン、コメ、物価高。この3つが国民にドカンときているわけで。孫の世代につけを残す、みたいな話じゃない。『今、口にお米が入んないんだよ』という声に反応しない、というズレっぷりでしょう。消費税減税すれば国民は少し消費マインドが変わるから、『これも買おうかな』と。そうなることで、インバウンドで盛り上がった部分が、国内の国民による消費で動き出す、というほうが効果は大きいと思います」

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時30分~5時、火曜~金曜午後3時30分~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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