治安維持法制定から100年。1925年は不思議な年?

治安維持法制定から100年。1925年は不思議な年?

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4月25日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、「治安維持法制定から100年」というテーマで、ジャーナリストの青木理氏に話を伺った。

長野智子「(治安維持法制定から)100年!」

青木理「そうなんですよ。今年って、ご存知の方も多いと思うんですけど、2025年っていろんな節目の年で。有名なところだと昭和100年」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「そうですね」

青木「我々に関わっている話で言えばラジオ放送開始100年。それから戦後80年、日韓国交正常化から60年」

鈴木「あー、そうかぁ」

青木「阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件から30年。僕自身、区切りの数字で懐古するっていうのはそんなに好きではないんですが、ただ、大切なことを大切な区切りで考え直すっていうのは大切なことでもあるなって思うんですけれども。この辺りはいろんな考えがあるとは思うんですけど、治安維持法っていったら、ほとんどの方が『悪名高き』っていうような形容詞をつけると思うんですけど」

長野「『拷問』っていうイメージがあります」

青木「この治安維持法の成立・公布・施行からちょうど100年なんですね」

長野「そうなんですねぇ」

青木「実を言うと、1925年3月に治安維持法っていうのは成立していて、4月22日に公布をされて、5月12日に施行されているんですよ。今日は4月25日なので、まさに公布されて数日後で、まもなく施行、っていうのがちょうど100年前」

長野「大正14年かぁ」

青木「そうなんですよ。1925年っていうのは治安維持法ができるって思うと、僕みたいな歴史音痴は『よっぽどひでぇ時代だったんだろうな』って思っちゃうんだけど、実は結構、不思議な年で。1925年4月22日に治安維持法が公布されて、5月5日には普通選挙法も公布されているんですよ」

長野・鈴木「おぉ〜!」

青木「で、1928年に初の普通選挙による総選挙が実施されていると。もちろん皆さんご存知の通り、満25歳以上の男子に選挙権が与えられ、女性には与えられていないので、かなり歪な選挙ではあったんですけど、それでもまぁ普通選挙が実施されたと」

長野「なるほど」

青木「治安維持法が制定される一方で、普通選挙も行われているっていう年なんですね。だからある種、大正デモクラシーなどの一つの到達点でもあったんですね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送
(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間
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