文化放送と落語と#1文化放送の始まりと落語と【アーカイブの森 探訪記#42】

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文化放送開局から73年。文化放送の歴史を紐解く文化放送アーカイブスの森も3月で終了の予定が好評につき延長ということで、今回から何回かに分けて文化放送の過去の番組表から今でも交流の深い落語と文化放送の歴史を掘り下げていきたいと思う。

初回は、文化放送の開局した1952年昭和27年3月31日の週の番組表を見てみよう。

こちらは、復刻版が文化放送2階ロビーに展示されている。

こちらを注意深く見ていくと、朝から「ラジオコント」なるものがあったり、今より音楽やラジオドラマが多くの枠を占めていたりと気になる点は数多くあるのだが、今回は落語に注目しなければ。

落語…落語…あった! 3月31日の20時半から「当世浮世床」という番組に落語の文字がある!
落語
『じゅげむじゅげむ』
林家正蔵
とある。

文化放送で初めて電波に乗った落語の演目はあの「寿限無」だったというわけだ。
この林家正蔵は恐らく八代目林家正蔵(林家彦六)であろう。

子供向けの絵本にもなっている「寿限無」を選んだのは、文化放送が当初「大学受験講座」など、教育を意識した番組構成にしていたことと関係しているのであろうか。

今後は、5年スパンで番組表やQR通信を振り返りつつ、文化放送とラジオの関係に迫っていくのでお楽しみに!

執筆:針間矢隊員

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