「日向坂色に染めたい」上村ひなのが語る、新MCとしての決意。『日向坂46の「ひ」』インタビュー

オリジナル 6/2, 2025

2020年4月に放送を開始し、丸5年を迎えたタイミングでリニューアルされた『日向坂46の「ひ」』。4月から番組MCを担当している日向坂46 三期生・上村ひなのさんに、就任時の気持ちや番組への思い、そして自身の変化について語っていただきました。

※こちらは文化放送のフリーマガジン「フクミミ」2025年6&7月号に掲載されたインタビューです。

気づいたのは収録前日。初めての“ひとり喋り”に挑戦
「番組のキャプテン」として、素の自分を届けたい
「おやすや」でつながるリスナーとの関係性

気づいたのは収録前日。初めての“ひとり喋り”に挑戦

──　『日向坂46の「ひ」』（以下、『日向ひ』）の番組MC（パーソナリティ）を担当することが決まったとき、どんな気持ちでしたか？

上村　マネージャーさんからは「『日向ひ』のレギュラーになります」と伝えられたので、「レギュラー！毎週出演するんだ！」とすごく嬉しかったんですけど、嬉しすぎてMCを担当することに気づいてなかったんです。収録前日に台本をいただいて初めて「…あれ？私がMCってことなのか」と（笑）。かなり焦りましたけど、台本を音読したり、フリートークで喋るシミュレーションをしたり、できる限りの準備をしました。

──　初回収録で印象に残っていることはありますか？

上村　オープニングで“ひとり喋り”の時間があるんですけど、ひとりで話し続けるってこんなに難しいんだと実感しました。放送を聴いたら、自分でもびっくりするくらい早口になっていて（笑）。

──　MCとして意識していることはありますか？

上村　出演するメンバーのパーソナルな部分を引き出すのが難しいですね。私自身、一人っ子で、積極的に人と関わるのが得意な方ではないこともあって。だからこそ、このラジオをきっかけに、普段から積極的にメンバーと話すことを意識するようになりました。ラジオって、収録の時間だけじゃなく、日々の関係性の延長線上にあるんだなと感じています。

──　ラジオというメディアの魅力はどんなところにあると思いますか？

上村　初回のフリートークではミントタブレットの話をしたんですけど、そんな些細な話題でもしっかり届けられるのがラジオの良さだと思います。無理に笑いを取る必要がないというか、そういう“日常のかけら”を共有できるのが、すごく楽しいです。

「番組のキャプテン」として、素の自分を届けたい

──　MCということで、リスナーとの関係性についても変化が生まれたような気もするのですが。

上村　これまでは「ミステリアスだね」とか「何を考えてるか分からない」と言われることが多かったんです。でも、ラジオを通じて素の自分を出すことで、「ひなのちゃんってこういう子なんだ」と思ってもらえたら、もっとリスナーの皆さんとの距離も近くなる気がしています。

──　日向坂46としても一期生が卒業して、五期生が加わるという大きな変化がありました。ご自身としては今どんな思いがありますか？

上村　そうですね。大きな節目を迎えていると思います。私自身、三期生としてずっと“後輩ポジション”でしたけど、今ではグループで上から6番目の先輩になっていて。これからは「ひなの姉さん」って呼んでもらえるような存在になりたいです。でも、まだまだポンコツなので（笑）、このラジオを通して少しずつ“お姉さん”として成長できたらと思っています。

──　初回ゲストの髙橋未来虹さんとのやりとりで、「この番組のキャプテンとして頑張りたい」という発言がありました。あらためて、あの発言に込められた思いを聞かせていただけますか。

上村　正直、勢いで言った部分もあります（笑）。ただ、未来虹ちゃんは収録当時、日向坂46の副キャプテンで、今はキャプテンを務めています。彼女はすごく責任感が強い子なので、一人で背負わせすぎちゃいけないなって思って。同期として、少しでもその重みを分け合いたいという気持ちが、あの言葉につながっていたのかもしれません。

「おやすや」でつながるリスナーとの関係性

──　番組のキャプテンという役割以外に、番組内で目指していきたいことはありますか？

上村　もちろんグループの魅力を伝えるのが一番の軸なんですけど、せっかくMCをさせていただいているので、“上村節”というか、自分らしい個性も出していけたらなって思っています。

──　個性を出すことって、アイドル活動でも大事なテーマですよね。

上村　最近まで「自分って変わってるのかな？」と思っていたので、なるべく無難に、普通に振る舞うことを心がけていたんです。でも、ラジオなら「普通」じゃなくてもいいのかなって。言葉選びだったり、好きなものの話だったり、そういうところでオリジナリティを出せたらいいなって。たとえば、私は言葉を作るのが好きで、「おやすみ」を「おやすや」って言ったり（笑）。そういう小さな自分らしさを、リスナーの皆さんと共有して楽しんでいけたらと思っています。

──　そうやって少しずつ自分を出していく中で、番組でどんなところを聴いてもらいたいですか？

上村　私、いろいろなものに興味が湧くタイプなので、考え方がガラッと変わることもあるんです。だから、「あれ？この前と言ってることが全然違うぞ？」と思われることがあるかもしれません（笑）。そんな変化も含めて楽しんでもらえたら嬉しいです。

──　最後に、番組を楽しみにしているリスナーの方へメッセージをお願いします。

上村　『日向坂46の「ひ」』は、毎週日曜の午後6時半から放送しています。日曜の夕方って、週末の終わりを感じてちょっと寂しくなる時間帯だと思うんです。そんなとき、私たちのおしゃべりを聴いて、少しでも気分が晴れやかになってくれたら嬉しいです。日向坂46は、明るくてハッピーな気持ちをテーマに活動しているグループなので、聴いてくださる皆さんを“日向坂色”に染められるように、頑張ります！