JCOM、データ分析でプロ野球ファンを特定！

文化放送アナウンサー・甲斐彩加（アシスタント）「まずは企業プロフィールをご紹介いたします。JCOM株式会社は、1995年の創業から地域密着型の放送・通信事業者として、ケーブルテレビ、インターネット、固定電話、モバイルなどの暮らしを支えるサービスを展開してきました。また、映画・番組の制作、配信などの映像エンタテインメント事業を通じ、国内外の多様な映像コンテンツをお届けしています。他にも電力やガスなどのエネルギー、ホームIoTサービスや保険、オンライン診療といったヘルスケア分野にも事業展開されています」

HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏（パーソナリティ）「今取り組まれている仕事内容を教えてください」

JCOM株式会社　上席執行役員　CX・マーケティング部門副部門長兼DXデザイン本部長・柚木輝久氏「データやAIを使って、会社のDXを推進していくというのが、今の仕事の内容になります」

JCOM株式会社　データビジネス企画部部長・鎌田幹生氏「私はその実動部隊という位置づけになりまして、データ分析者のチームのマネージャーをやっております。統計学や機械学習に詳しいメンバーが揃っており、社内のいろいろな部署からのデータの分析の相談を受けるんですけど、データの分析をしてあげて、結果をお返しするというようなことをしております」

甲斐「今、力を入れている取り組みは何ですか？」

柚木「データ活用です」

鎌田「当社はケーブルテレビを中心に事業を展開おりますが、ケーブルテレビも意外にデジタルで、当然お客様の承諾を得ているという前提なんですが、お客様がどういったチャンネルをご覧になっているか？をデータとして集めることができています。そういったデータを活用して、お客様の関心事項やどういった番組が好きか？といったところを利用させていただくというのが、これまでの基本的な使い方です」

小椋「これによってどんな番組が好まれているかがわかるということですか？」

鎌田「おっしゃる通りです。一度、世間の皆様が興味を持つような記事を作れないかということで、プロ野球ファンがどこに住んでいるか？を分析したことがあります。そういった分析も我々が持っているケーブルテレビの視聴データから明らかにすることができます」

甲斐「面白いですね。ここの人たちがやっぱり多いなみたいなのが出るんですか？」

鎌田「エリアというよりは、線路が影響しているとか、一軍の球場だけじゃなくて、二軍の球場も影響があるとか、マニアックな情報示唆が得られた経験があります」

小椋「これは、データ分析で何ができるか？という実証実験的な意味合いでやっているのですか？それとも実際にそこから得た知見をもとに、例えばその野球のファン層別に何か違うアプローチができるかもしれないといったような狙いですか？」

鎌田「後者ですね。プロ野球のファンをどうやって特定していくか？というところから簡単にお話ししますと、データを集めさせていただいたお客様が数100万いらっしゃいます。JCOMはスポーツだけをやってるチャンネルとか、ドラマだけをやってるチャンネルとか、専門性の高いチャンネルをご提供させていただいてるのですが、プロ野球はキラーコンテンツで、全試合の番組をご覧いただくことができます。そういった環境にありますと、年に何回以上この球団の番組だけを見ているといった方々を特定することができます。ビジネスとしましては特定のファンの方々に、例えば好きな球団のキャンプの様子を伝える特番をご紹介してあげるとか、クライマックスシリーズが始まった時に、残ったチームのファンの方々だけにご案内するであるとか、きめ細かい対応ができるというところで活用してます」

小椋「どんどん番組を見るような感じになっちゃいますね」

柚木「それが狙いです」

鎌田「そこまでデータで分析できるようになると、ピンポイントのレコメンドというのが、可能な時代になってきたんだなって感じますね」

「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時～20時30分まで文化放送（FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。