【6月2日放送】今月のシネマログ

【6月2日放送】今月のシネマログ

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上地    上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。
今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。
映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、そして映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきます。 よろしくお願いします。

荒木・東  よろしくお願いします。

上地    6月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、そして荒木さんの三人が「これを観てほしい!」と思った注目作をピックアップしました。まずは映画ソムリエの東紗友美さんのおすすめ作品です。

東     はい。私がご紹介するのは、6月20日から全国公開される『秘顔‐ひがん‐』という映画です。
19歳未満観賞禁止にも関わらず観客動員数100万人突破の快挙を達成した強烈に官能的で禁断みのある作品です。
こんなお話です。「婚約者が突然いなくなったんだ」というソンジンという男性がいます。彼に残されたのは婚約者のスヨンという女性から「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけです。ソンジンはオーケストラの指揮者で、婚約者のスヨンはオーケストラのチェリストだったんですね。ちなみにスヨンという婚約者の女性は気が強く、お金持ちのお嬢様です。大事な公演も結婚式も控えていたのに、スヨンが突然姿を消してしまってソンジンは動揺します。彼女がいなくなった理由もわからないし、突然の喪失感で押しつぶされそうになります。
そんな中で公演の準備のためにスヨンの代わりに入ったチェリスト・ミジュという、これがまた婚約者とは違うタイプの美人さんとソンジンは出会います。最初はスヨンの代わりなんていないと思っていたけれども、ミジュにはどこか言葉にできない魅力がありまして、ソンジンはしだいに惹かれていってしまいます。
そして大雨の夜、スヨンのいない寝室でソンジンとミジュは一線を越えてしまいます。その時、失踪したはずのスヨンがすぐそこで2人のことを見ていました。そこでということはどういうことなんでしょうか?この人間関係、どうなるのでしょうか・・・?というお話になっているんですけれども、私、今、あらすじを話しながら心拍数が上がっていて、途中でブレスが変で切るところおかしくなったりしていたんですけども・・。
まあね、徹底したこの世界観といいますか、全く先が読めないこの禁断のお話に私はとっても酔ったんですけど。まずですよ、ドロドロの人間関係。はい、好きです!

上地    はい、好きです!(笑)

東     はい、好きです(笑)行方不明の謎といったサスペンス要素、大好きです。
(笑)そして騙し合いの心理戦、いいよね~。

上地    はい、いいね~。

東     強い女性キャラクター、いいよねー!で、官能的かつ美しい映像美という、この5つの魅力が備わった映画です。
この映画の宣伝部さんが作ってくれた資料にも、まあタイトルにも名前が出ていますが、カルト的な人気を誇った『お嬢さん』というパク・チャヌク監督の映画にもちょっとテイストが似ているかなと。『お嬢さん』を好きな人は好きなんじゃないかなと思われるような、昼ドラ好きな人にもおすすめしたい、そして映画好きにもおすすめしたいような作品になっております。
本当にこれ、オーケストラという設定だからクラシックの音楽が全体的に流れていて、それがこの物語全体の格調高さをどんどんどんどん上げていく。しかも私『秘顔‐ひがん‐』好きで2回観たんですけど、そのある秘密がわかる前と後の音楽のテイストもちょっと変わっていたりしていまして、そういった意味でも音楽の良さみたいなのも作品にすごく寄り添っているなと思って、グッときてしまいましたが・・・荒木さん、由真さん、どうでしたか?

上地    いやあ、もう本当にドキドキした!エロとサスペンスと融合された映画。

東     うんうん!これね、女は好きだよね、このドロドロ(笑)

上地    うん。後半からどんどん裏切られていく感じとかも、すごくクセになったし、本当に面白かった。

東     そうそう。荒木さんはどういうふうに見ます?このドロドロを。

荒木    はい。まあね、みなさんがおっしゃったように強制見せつけっていうか、寝取りのパターンとか、あの美しい2人の女優と密室劇とか、支配と服従、リアルな。これ、韓国映画が持っているエッセンス全部、つっこんでありますよね。

東     おお~、なるほど!

荒木    そういう意味ではね、タイトルも面白いですよね。「秘密の顔」と書いて「ひがし」?じゃなくて「ひがん」ですよね(笑)

東     びっくりした~(笑)

荒木    ネーミングも非常に韓国っぽいし、すごい作品をたくさん見出している韓国映画のエッセンスが入っているという感じですよね。女優さんたちもね、チョン・ヨジョンさんというね、元々のお嬢さんは『パラサイト 半地下の家族』のお金持ちの奥様をやっている人ですよね。それとちょっと儚いミジュを演じるパク・ジヒョンさんは・・・

上地    可愛かった~!

荒木    透明感があって可愛い、なんか奥菜恵と新垣結衣を2つで割ったような。

上地    ちょっと広末涼子っぽい感じもある。

荒木    あ~!そうですよね。脱ぎっぷりがすごくてベッドシーンとのね、その落差がすごいよね。細いのにね、ボン、ボン、ボンって感じで、ですね。

東     はははは!ボン、ボン、ボンじゃないよ!(笑)

荒木    あのね、落差が大きいほど燃えるんだよね、はい(笑)それでスンホンさんはクラシックの指揮者なのにね、やたら身体がいいですよね。本当にそういう意味ではね、感性がするどいですから、恋愛に対する感性がね。たしかにいいと思います。
そういえば『情愛中毒』っていう映画を思い出しました。

東     ああ、たしかに。

荒木    このソンさんがね、部下の奥さんと不倫してしまう軍人を演じていましたよね。ベッドシーンもすごかったですよ。よく見たら、監督も今回の、この作品の監督のキム・デウさんでした。だからこの2人のコンビはちょっとエロティックな関係の映画は慣れているから、もう阿吽でね、やっているなというふうに思いましたね。

東     たしかにね~。

荒木    監督は絵画的に撮る人ですよね。だからベッドシーンも綺麗ですよね。

上地    ああ、綺麗でしたね~。

荒木    それからロングで、ワンカットが多めの人。それで印象に残る撮り方になるんですね。

東     構図も、どれも美しくて。

荒木    そういったエロティックなシーンは本当に艶っぽく撮れてますよね。もろですけどね。

上地    だからドキドキしました。

東     ドキドキしました~。いやあ、このドキドキ、ハラハラ、どこに到達するかわからない成れの果ては、ぜひスクリーンで観ていただきたいです。
私、東紗友美のおすすめ映画は、6月20日から公開の『秘顔‐ひがん‐』でした。


上地    続いて荒木さんのおすすめ作品をお願いします。

荒木    はい。私がご紹介は6月6日から公開される「国の宝」と書いて『国宝』
今回この作品を観せていただいて、私、年間350本ほど観るんですけども、
この6月、半年を待たずに、今年の日本映画ナンバーワンだと思いました。
久々に「あ、すごいな!」と驚嘆した作品です。長い作品ですけどとても衝撃も受けた
作品ですね。 主演は吉沢亮、共演が横浜流星、監督は李相日監督です。
ヤクザの家に生まれながら女形の歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた、
50年の一代記というか、壮絶な人生ドラマでしたね。
物語だけ簡単に説明いたします。
最初は昭和39年、1964年の正月、舞台は長崎から始まりますね。
ヤクザの家に生まれた主人公の喜久雄くん、15歳の時に抗争で父親を亡くして母とも離れ離れになり、天涯孤独の身となってしまいます。ところがこの喜久雄くん歌舞伎が好きで小っちゃい頃から歌や踊りに親しんでいたんです。この喜久雄の才能を見抜いたのが大阪の上方歌舞伎の名門の花井半二郎という男でした。
有名な歌舞伎役者さんだったんですけど、彼は喜久雄を引き取り、歌舞伎の世界に引き込むということになるんですね、 半二郎には俊介という跡取り息子がいるんです。
俊介は歌舞伎界で生きることが宿命付けられている男なんですね。この喜久雄と俊介は同じ家に住んで兄弟のように育てられ、親友としてライバルとしてお互いに高め合って、歌舞伎に青春を捧げて生きていくという、そういう話なんですけども。まあそこからですね、いろんなことが起きて50年後というわけになるんですよ。
正反対ですよね、よそから入ってきた人と、いい血筋のお坊ちゃんと。このふたりがライバルとなって多くの出会いと別れ、こういうものを繰り返しながら運命を辿っていくという話です。主人公は今言ったように喜久雄さんを吉沢亮さん、喜久雄のライバルとなる俊介を横浜流星さん、半二郎・歌舞伎役者を渡辺謙さん。
他にも寺島しのぶ、高畑充希、田中泯さんとかいろんな方が出ていますけども。あなたたちおふたりも一緒に試写を観たといことですけれども?

東     そう。しかも・・・ね!(笑)

上地    隣で(笑)もう観終わった後、2人で「すごいもの観たね~!」って言って。

東     「噓でしょ?!」って私言って。最初の一言が(笑)心を動かされ過ぎて。ずっと帰り道もふたりで、もう浸りながら一生懸命感想を言いながら帰ったよね。
これは衝撃の映画だったなあ。

上地    本当に、もう。

荒木    私も観たというよりも体験したという感じね。

東     そうそう。たしかに。

荒木    これは、映画自体が国宝級だと言った人がいますけどね。

上地    たしかに。

東     あと吉沢亮さんが国宝級って言われているけど、本当にそうだなって。

荒木    今年も映画で賞レースはこれで決まったんじゃないかな、と(笑)

上地    おふたりの美しさがさ、もう溢れ出ていたよね、スクリーンから。

東     本当、そうだよね~。

荒木    監督は李相日監督。原作は『悪人』とか『怒り』に続いて吉田修一の小説ですよね。その原作なんですけども、吉田さんが3年の黒子、黒い服ありますよね?あれを着て楽屋に入り込んで取材して、歌舞伎界を漏らさず見つめた経験を基に書き上げた小説です。1000ページくらいになるんです。
読んでみて、これは映画化不可能だなって思いました。まずスケールがでか過ぎてエピソードも多い。それから歌舞伎というステージが大規模複雑過ぎて、とてもダメだろうと。でも 監督、役者たちが、がっちり歌舞伎を正面から取り組んで挑戦しているんですよね。吉沢さんの天才女形役者が再現されて実に素晴らしくて、歌舞伎役者にしか見えないですよね。

東     見えないです~!

上地    はい、見えない。

荒木    まあ鬼気迫るなんていうレベルじゃなくて、これ桁違いにすごかったですよね。だからこの吉沢さんも横浜さんもね、今を生きる俳優としては最高レベルの演技だと思いますよ。ドラマと演目のシンクロだとか映像としての歌舞伎の見せ方も含めて、尋常じゃないレベルに入っていたというふうに思いました。

東     いや~、すごかった。私、歌舞伎が好きでときどき観に行くんですけど、今回『藤娘』ですとか『曾根崎心中』ですとか『鷺娘』ですとか、そもそも聞いたことがあるような演目をちゃんとふたりが演じてくださって見られるじゃないですか。そこも良かったですよね。

荒木    そうですね。見せ方が上手くて・・。例えばその基本的にこの演目をちゃんと演じきれるのかという、そういうカタルシスみたいなのと台詞回しで重要な台詞がここには含まれているなという考え方、それが素晴らしかったですよ。
原作はもっと長くて、いろんな枝葉がある大きな木みたいなものなんですよ。
それを鋭いナタでバサバサ切っているイメージ。ちょっとダイジェスト感はあるんですけども、エッセンスを残した素晴らしい、監督に言わせると骨髄をちゃんと残した撮り方をしたというふうに言っています。
だから、重要なキャラクターだとか後半の筋立てとか、ちょっと違っているんですけども、それでも映画として・・・映画ってもちろんね、原作をそのまま映し出すものじゃないから、それでいいと思いますし、李監督の意識としてはそういうことが反映されていて、とてもいい映画になっていると思います。

荒木    もうひとつ、考えました?誰がモデルなんだろう、とか。

東     玉三郎さんとか近いのかなあ?

荒木    そうですよね。女形の国宝っていうと玉三郎さんなんですよね。

東     『鷺娘』が一番、彼の代表作。

荒木    そうですね。この映画の主人公は宗家つまり梨園ね。昔からの血統の出身ではない歌舞伎役者なんですね。いわゆる伝統的な梨園に生まれたんじゃなくて、実力だとか縁故で歌舞伎界に入った俳優さんですね。

東     ドラマの中でも非常に印象的な台詞があったなあと思って。「血縁がないのは歌舞伎界において、首がないのと一緒だ」という台詞を半二郎が言うんですよ、喜久雄に語りかける。「ただお前には芸があるぞ」みたいな。そうなんだなって改めてそういう世界に身を置いていくという、ね。

荒木    梨園出身者、つまり歌舞伎界の宗家っていうんですけど、そういう人たちはでも全体の70パーセントくらいなんですよね。

東     ああ、そうなんですね~!

荒木    うん、でもだんだん減ってきているみたいね。外から入ってくる人が多いから。まあそういう意味でね、さっきから我々はね、感心してばっかりいるんですけど、
これラジオ聞いている人にね、どのくらい伝わっているんだ?と。観てもらわなきゃわからないですが、とにかく3時間ぐらいの本当に大きな映画ですので飽きません。褒めることばっかりで悔しいぐらいなんですけど(笑)

東     本当に!これだけはちょっとスクリーンで観ないともったいないと思いますよ、私は。

荒木    間違いなく吉沢さんの代表作にもなるし、2025年のナンバーワン映画だというふうに我々思いました。

東     すごーい!荒木さんが言い切ってるー。

荒木    私が紹介した作品は「国の宝」と書いて『国宝』。6月6日公開の作品でした。

上地    続いて紹介するのは私のいちおし作品6月27日公開の映画『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』です。
この映画は日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした作品です。監督は三池崇史監督、そして教師の薮下誠一を綾野剛さん、保護者の氷室律子役を柴咲コウさんが演じています。
物語は小学校の教師・薮下が生徒への体罰を保護者から告発されるところから始まるのですが、その内容が本当に衝撃的で目を覆いたくなるような気持になりました。
しかも、その体罰の話が週刊誌に実名で大きく報じられて、世間の怒りは一気に薮下先生に向かっていくんです。もう彼の人生がみるみるうちに崩れていってしまって、本当に観ていて辛かったですよね。でもここからがこの作品の核心で、告発した保護者・律子には550人もの弁護士が集まって大弁護団ができちゃうんです。
もうこうなると世の中は、これは教師によるひどいいじめだ!という空気一色になります。でも薮下先生は法廷で「これはでっちあげだ」と言い切りました。
もうここから先は観ている側の気持ちも揺さぶられっぱなしでした。
この三池監督の「余計な演出をできるだけ排除し冷静に作り上げたつもりです。ですからこの恐怖は本物です。」というコメントどおり本当に恐い作品でしたよね。
なんか今の時代ってSNSとかニュースとか、とにかく情報が多すぎて目に入ったものとか耳にしたもの、そのまま信じちゃうと、肝心な本質を見失うかもしれないなって思うじゃないですか。なので情報をどう見極めるかって、本当に大事だなっていうふうに思いました。おふたりはどうでしたか?

東     いや~、一番恐いものっておばけとかじゃなくて人間だなって改めて思いましたし。あとですね、本当に渋くていい映画だなあって、ちょっと東映さんらしさあるなあって思いながら。綾野剛さんがやっぱり素晴らしくて、でっちあげられた教師ということで二種類の演技をされるんですよ。悪い教師の視点、でっちあげられるパターンとそうではない、彼の本来の姿。この180度違う人間を演じるんですけども、それを見ていて、前者の子供いじめているバージョンの教師の時は、もう私・・・正直、ごめんなさい、
小学生の子供がいるので泣いてしまいました。恐過ぎて自分の子供がそんな・・・それくらい恐怖ですけれども、一生懸命それが違うんだっていうふうに戦おうと決めた時の演技とまた違って、ひとつの作品の中で一人二役と言っていいぐらい全然違うお芝居を見せてくれて、やっぱり綾野さんすごいなと思いましたし、もう言葉が出ないですよね。こんなことが現実にあったなんて、といいますかね。

荒木    そうですね。この事件は2003年ですね。
『でっちあげ-福岡「殺人教師」事件の真相-』という本、福田ますみさんという人が出したんですが、これをきっかけに、これが原作になって映画化されたものですが、いろんなことを提示していますよね。当時の人間が、いとも簡単に新聞だとか週刊誌でこういう教師がいたよ、ということをメディアが糾弾したのでそれを100パーセント信じてしまうという・・・。。

東     たしかに。SNSがギリギリないから、それを報道したらそれが正義になってしまうんですよね。

荒木    そうですよね。逆に、週刊誌はともかく、はじめに報道した新聞社が日本を代表する大手新聞社で、なんでもう少し裏取りをしなかったのかと。
まあ教師自身が揉め事を割くためにおかしいと思いながらいじめを認めてしまったというのが大きな原因なんですけどね。そんなこともあってこれは当時大きく報道された問題ですよね。で、今と違うのは、フェイクニュースという言葉もないしモンスターペアレンツの存在もそんなに多くなかった。そういう中でこの殺人教師ということはショックでしたけれども、今だったらもっと大変ですよね。SNSが批判とか飛び交うと。むしろ新聞だとか週刊誌が事実確認ができているという前提になってしまっているので、もっとひどいことになっていたと思いますね。もっとびっくりしたのは、550人という大弁護団。
知性と正義を守る弁護士が、よく調べもしないでこのような事件で500人も集まったという、これはちょっと弁護士界の黒歴史ですよね。

東     ここの流れをルポライトでもっと詳しく読みたいなと思って。なぜその人数が、すべて噓の告発に対して集まったのかっていうと、ね。

荒木    肝心なのはこの映画で、簡単にこの教師がすべて正しいと思っちゃうのもおかしいけどね。基本的にはどこに原因があったんだろうと・・。世の中には白と黒だけじゃなくてグレーもあるし、むしろグレーの方が多いんだよね。それから個人的に考えたのは、自分の小学校のことを考えると変わりようにびっくりですよね。昔は親が先生に会うと「うちのガキが変なことしたら頭ぶっ叩いてください」ってお願いしたもんだよね。

東     うちのお母さんも言っていました。

荒木    そうでしょ。事実ぶっ叩かれたし、ガンガン。それで親に言うと「お前が悪いからだよ」とまたこっちもぶっ叩かれたし、平気でげんこつが飛んできた時代です。
今、やっちゃいけないことですけどね。だからそういう腫れ物に触るような教育現場を見ちゃうと、先生になるの、嫌になっちゃうよね。

東     そうですね。今、やっぱりこの事件きっかけでモンスターペアレントっていう言葉が広がりましたけど、当時はなかったっていうのも、またね・・・

荒木    事実をなるべく感情抜きに再現したと監督も言っていますけどね。
それだけに事実の迫力っていうものを感じます。

上地    私、上地由真がご紹介したのは6月27日公開の映画『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』でした。


©2025「でっちあげ」製作委員会

映画評論家の荒木久文さん、そして映画ソムリエの東紗友美さん、本日はありがとうございました。

荒木・東  ありがとうございました。

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上地由真のワンダーユーマン

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月 21:30~22:00

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上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして、山田みきとしアナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進行。音…

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