
「かりゆしより魔人ブー? 石破総理、新しいポスターを発表」
文化放送をキーステーションに全国33局で放送中「ニュースパレード」(毎週月曜日~金曜日午後5時00分~5時15分)
その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。昭和34年の放送開始以来、全国のラジオ局の強力なバックアップで、特派記者のレポート、取材現場からの中継など、今日最も重要なニュースを的確に把握し最新情報を伝え続けています。
文化放送報道記者として国会、官邸を担当し、日夜取材活動で活躍する山本香記者が放送でお伝え出来なかった話題を取材後記としてお届けします。
石破総理総裁の政治活動用のポスターが3日、自民党本部で発表された。
キャッチコピーは「この国を動かす責任がある。」。これまでの「この国を守る」から転換した背景には、参議院選挙を控え、強いメッセージを打ち出す必要があるとの思惑がある。
平井広報本部長によると、キャッチコピーは昨年の選挙戦で石破総理が街頭演説で語った言葉から引用。
少数与党で国会を動かしている立場から、決意がにじむ言葉だと強調した。
しかし参議院選挙を間近に控え、勝負のポスターとなるのか疑問も浮かぶ。
ある野党関係者はポスターについて「自民党らしくない。まるで野党が作るポスターのようだ」と評した。現在自民党本部に張られているポスターとはイメージが大きく異なる印象を受ける。
自民党では歴代総理のポスターは、総理の顔を前面に打ち出すものが多かった。現在自民党本部に張られているポスターも顔が大きく配置されているが、それらと比べると一目瞭然だ。新しいポスターは石破総理の姿が小さく、遠目で見ると誰か一目でわからない。もし今の総理総裁が小泉農林水産大臣だったら「遠くからでも一目でわかるように真ん中に大きく顔写真を載せたのではないだろうか・・・」そんな言葉も漏れ聞こえてくる。
石破総理は3日、年に一度のかりゆし閣議に臨んだ。石破総理着用のかりゆしは、5月20日に沖縄県の玉木デニー知事からプレゼントされたもので、白地にブルーのグラデーションで沖縄の砂浜と海を表現したもの。閣議では、他の閣僚から「さわやか」「総理のかりゆしが一番いい」など明るい声が飛び交い、満面の笑みを浮かべていた石破総理だが、取材した記者からは「パジャマみたい」という声もちらほら。ちなみに小泉大臣は薄い藍地にパイナップル柄のかりゆし。何を着ても違和感なく着こなすと評価もまずまず。一方、スーツ姿もパリッとしない石破総理。複数の永田町関係者に石破総理が一番似合うのは?と問かけると、返ってきた答えはそろって「魔人ブーのコスプレ」だった。
自民党のポスターも、大きな文字の下で近くに寄らないと誰かわからないものより、「魔人ブー」のコスプレ姿をした石破総理を採用したほうが政権も党の支持率も上がるんじゃないか、そんな冗談交じりの声も聞こえている。