
【音現場から・ミキサー裏話】野球中継の音
Share
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!
●6月20日(金)配信
ドジャース大谷の二刀流が復活し、ますますMLBが気になるようになってきました。
MLBの中継を見ていると、ピッチャーが投げた瞬間に球場ノイズ音が大きくなります。球場ノイズとはグランド上や観客の応援などの音のことで、実況アナや解説者、場内アナ以外の音です。
投げた瞬間に大きくなるのは打球音や捕球音を大きめに録るためですが、アメリカの放送局はかなり極端に煽る傾向がありますね。
どのようなマイクで録っているかは不明ですが、恐らく手動操作で投球にタイミングを合わせ、音量調整フェーダーを上げ下げしていると思います。AIを使えば自動で上げ下げできるとは思いますが、まだそこまでは出来ていないかなあ?
国内ではどの局もMLB中継のような極端な打球音や捕球音の録り方はしないと思います。
打球音や捕球音用の収音マイクがバックネット裏に設置されているのですが、気づかれない程度に少しだけ上げ下げすることはあります。
ラジオの野球中継では臨場感を出すために球場ノイズは大きな役割を果たします。
我らが西武ライオンズは今年こそは期待できそうですね。ぜひ文化放送で臨場感のある野球中継をお楽しみください!
Share