
【アナコラム】甲斐彩加「特別な場所で大好きな場所」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼6月20日配信号 担当
甲斐彩加アナウンサー
あなたの好きな場所は、どこですか?
私は“映画館”です。
ただ“映画鑑賞が好き”なのではなく、“「映画館」のあの空間で映画を観るのが好き”なのだと気が付いたのは、つい最近。自分自身のことでも、ハッと気がつくことってありますよね。今振り返ると、私の『映画館好き』は、子どもの頃から続いているのだと感じます。
幼稚園生や小学生の頃から映画館には、よく行っていました。
濃淡のある青いシートが並び、懐かしく落ち着いた雰囲気が漂う「延岡シネマ」。当時は、「延岡セントラル会館」という名前でした。閉館の危機もありましたが、現在も宮崎県北唯一の映画館として愛されています。
夏休み直前に学校で配られる「延岡セントラル会館」の割引券。この割引券に載っている作品を見て「これ観たいね!」「面白そうだね~」と友達と話をし、帰宅したら家族にまた話して映画館へ観に行く…。地元の映画館での思い出です。
映画を観るなら「延岡セントラル会館」一択だと思っていた私ですが、新しい映画館との出会いがやってきます。
お隣の大分県に『パークプレイス大分』という複合商業施設ができ、その中に大きな映画館ができたのです!
これを機に、我が家に“月に1回、土曜日に大分県へ”というルーティーンが生まれました。地元の映画館とは違い、建物自体もドーンっと大きく、様々な作品が上映されていて、スクリーンの迫力もすごい!今となってはレトロな映画館も大好きですが、まだ幼かった当時の私は、新しくてスケールの大きい映画館にときめいていました!
この大分県の映画館でもたくさんの作品を観ましたが、特に印象深いのが「ハリーポッター」シリーズです。あるタイミングから恒例になり、新しい作品が公開される度に家族全員でわくわくしながら映画館へ向かっていたのをはっきりと覚えています!そんな背景もあって、1番好きな映画作品であり、何度も観たくなる「ハリーポッター」。
これは余談ですが、先日ハリーポッターの世界観を感じられる「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」に行ってきました。あの映画の世界が目の前に広がっていて、作品の中に入ることができたような感覚に!!いつか、家族みんなで一緒に行きたい場所リストに入りました。
様々なものの値段が上がっている昨今。
現在は、多くの映画館で大人の鑑賞料は2,000円と、映画料金も年々増加してきています。“映画館離れ”という言葉も聞かれますが、あの臨場感溢れる体験、圧倒的な音響・映像美、観客がグッと心を掴まれたりハッと息をのんだりする“空気感”は、映画館でしか味わえないと思っています。
私にとって“映画館”は、新しい作品に出逢い、作品の世界に没入し、心動かされる場所であると同時に、家族との思い出が詰まった特別な場所で大好きな場所です。
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