伊勢半グループ創業200周年！伊勢半グループと文化放送【アーカイブの森 探訪記#50】

昭和初期に誕生した歴史あるコスメブランド「キスミー」や、現在の人気シリーズである「ヒロインメイク」「ヘビーローテーション」などで知られる伊勢半グループ。文政8年（1825）、江戸時代に紅屋として始まった伊勢半は、2025年に創業200周年を迎えています。

伊勢半グループと文化放送は、文化放送の開局当初からご縁があります。今回、伊勢半グループ創業200周年記念企業史展「愛せよコスメ！リターンズ－おかげさまで200周年－」の開催にあたって、当時の番組についてお問い合わせをいただいたことをきっかけに、改めてアーカイブを探訪することができました！

「素人ジャズのど自慢」

キスミー化粧料本舗が一社提供していた聴取者参加型のラジオ番組「素人ジャズのど自慢」。

昭和28（1953）年から同34年（1959）にかけて、約5年半放送された大人気番組です。

画像の資料は、初回～第三回放送について書かれたものです。ジャズ流行の波に乗って、若い女性を中心に爆発的な人気を博したことが分かりますね！

また、「優秀な点で合格した歌手は適宜一流バンドで放送することを約束されている」とあり、一流バンドを背負っての歌唱に憧れる、若者の期待感や高揚感も伝わってきます！

「キスミー・キューバン・タイム」

こちらも、キスミー化粧料本舗が一社提供していたラジオ番組。昭和30（1955）年前後のマンボ・ブームを背景に、東京キューバンボーイズらの生演奏音源を放送していました。

以下の画像資料は、昭和30（1955）年放送、神宮外苑の日本青年館で開催された公開録音回の記録です。

当時、そのファッションやダンスとともに、若者を中心に大ブームとなったマンボ。「キスミー・キューバン・タイム」の公開録音でも、多くの若者が熱狂した光景が目に浮かびます！

このように、キスミー化粧料本舗は、そのブランドターゲットの心をがっちりと掴む宣伝を、当時のラジオ番組を通して行っていたことが分かります。

そんな伊勢半グループの、創業200周年記念企業史展「愛せよコスメ！リターンズ－おかげさまで200周年－」は、本日6月25日(水)から紅ミュージアムにて開催。私も一足先に伺ってきたのですが、創業から現在に至るまでの歴史がぎゅぎゅっと紹介されていました！

「キスミー」をはじめとする伊勢半グループ各社の時代のトレンドに寄り添った名作コスメを一堂に集めて紹介するほか、ラジオ番組のみならず、様々なメディアやキャンペーンでのユニークな宣伝活動についても知ることができます。文化放送で放送していた提供番組の、当時の貴重な写真資料等も展示していただいておりますので、ぜひ足を運んでみてくださいね！

詳しくは、下記公式ウェブサイトのページからご確認ください！
https://www.isehan-beni.co.jp/cat-museum/exhibition2025/

執筆：目黒