
【6月16日放送】懐かしくて、新しい。“歩く広告塔”ちんどん屋の世界
今週のゲストは、全国でも貴重な現役ちんどん屋の皆さん!
「有限会社・東京チンドン倶楽部」から、代表の高田洋介さん、
サックスを担当する楽士・木村真哉さん、
そして大太鼓担当の高田呑(のん)さんが登場。
実は高田さんと呑さんは“父娘”コンビなんです!
◆ちんどん屋って、なに?
派手な衣装に身を包み、太鼓やラッパを鳴らしながら街を練り歩くちんどん屋は、
まさに“動く広告塔”。
商店街の大売り出しやお店の新装開店など、昭和の街に音と笑顔を届けてきました。
ルーツは江戸時代の飴売りにまでさかのぼるとも言われ、
明治には「楽隊広告」、やがて「東西屋」と呼ばれ、
「チン(鐘)」と「ドン(太鼓)」の音から名がついたのは昭和初期のこと。
一時は東京だけで約2000人ものちんどん屋がいたというから驚きです。
◆きっかけは…「道端で音楽をやってお金がもらえるなんて!」
高田さんがこの世界に飛び込んだのは、音楽仲間に誘われたのがきっかけ。
下北沢で、長谷川宣伝社が演奏しているのを見て、しびれた!
という高田さん。「道端で音楽をやってお金がもらえるなんて
なんて素晴らしい商売だろう」とビックリしたそう。
◆守られてきた“街のルール”
演奏できない場所もあるのが、ちんどん屋のならわし。
学校や警察署、消防署の前では演奏を控えるのが常識。
また“橋の上では鳴らすな”という不思議な言い伝えも。
理由は「雨が降るから」…ほんとかどうかはさておき、
そんな伝統も大切に守ってきました。
◆この日だけの特別パフォーマンスも披露してくれました!
スタジオでは、テーマソング「竹に雀」、
そして明治の名曲「美しき天然」を披露してくれました。
介護施設などではこの曲で涙を流す人も多いそうです。
◆現代のちんどん屋、活躍の場は?
昔はパチンコ店が主な依頼主でしたが、今は飲食店や商店街、
さらにはインバウンド観光客向けのパフォーマンスも増加中。
先日は福島でインド人技術者100人の前で披露、大盛り上がりだったとか!
とはいえ、ちんどん屋は“天候との戦い”。
雨でも雪でも、依頼主が「やめていい」と言うまではやりきる、
その根性もまた、この仕事の一部です。
◆目指すのは、街の“多世代交流拠点”!
東京チンドン倶楽部のモットーは、
「主役は私たちではなく、あくまで“お店”。」
ちんどん屋は広告媒体であり、街と人をつなぐ役割を担っています。
商店街を盛り上げ、子どもからお年寄りまでがつながれる場をつくること。
それが、東京チンドン倶楽部のこれからの目標です。
この記事の番組情報

上地由真のワンダーユーマン
月 21:30~22:00
上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして、山田みきとしアナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進行。音…