
イスラエル・イラン停戦に合意。今日の午後1時に予定通り停戦するか注目
6月25日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、イスラエルとイラン双方が停戦要求に合意し、攻撃を停止したニュースについて意見を交わした。
森永氏「皮肉にもイラン以外の国が核保有という選択肢を考え始めてもおかしくないという状況に」
寺島尚正アナ「アメリカ・トランプ大統領は24日、イスラエルとイランの停戦合意について『現在も有効だ』という認識を示しました。トランプ大統領はイスラエル・ネタニアフ首相に攻撃停止を迫り『受け入れられた』と明かし、『この状態を長期にわたって維持する』と強調しました。まずは昨日、中東情勢が大きく動きましたが、これは森永さんどうご覧になってますか?」
森永康平「現時点で完全停戦という風になるかはまだわからないですよね、実際にその停戦の話の後にも空爆があったなんてニュースもありますから。とはいえ本当の全面的な戦争になってしまうんじゃないかという懸念は、後退したのかな?という気はしますね」
寺島「トランプ大統領は23日の夜、東部時間24日未明から段階的に停戦手続きを進め、24時間が過ぎた日本時間の25日……今日の午後1時に戦争が正式に終わるとSNSに記しています。一方イスラエルはイランが停戦合意を破って攻撃を仕掛けたとして、強力な攻撃で対応すると主張しています。イスラエル首相府はイランが合意発行から6分後にイスラエルに向けて一発のミサイルを発射したと唱えていました。トランプ大統領によりますとネタニアフ首相と電話し、『飛行機をイスラエルに飛行機を引き返させろ』と要求しました。イランの攻撃でイスラエル側に死傷者はなく、報復の構えを見せていたイスラエル軍はアメリカ側の要請に従ったといいます。合意発行後もイランがイスラエルにミサイルを発射するなどまだ落ち着いていない状況のようではありますが、このまま停戦が進むとイランは核開発をやめるのかどうか。このあたりはどうなんでしょうね?」
森永「今回のアメリカの核施設への攻撃によって完全に核の開発ができない状況になったのかと言われると、一部の報道を見ている限りでは事前に濃縮したものは移していたなんて話もあるわけですし、逆に今回みたいなアメリカによる国内法国際法を無視したような攻撃を見ると、皮肉にもむしろ核開発を進めるインセンティブが高まってしまうというか、持ってなければこういう何の宣戦布告もなく、国際的な合意もなくやられるっていうのが事実として分かってしまった以上、逆に言えば『核開発をしてしまって、もう保有してますよ』と。『何かしたら分かってますね?』っていうお互いの首にナイフを突きつけるような状況にしないと逆に言えばやられてしまうっていうのを、よりそうなることが分かってしまったわけですから……すぐさままた再開発っていうことはちょっと考えづらいかもしれませんが、隠れて着々と進める可能性もありますし、イランに限らず他の国も核保有っていう選択肢を考え始めてもおかしくないと。非常に皮肉なものですよね」
寺島「そうですね。今森永さんご指摘のように、核兵器ができてしまえば相手の首にナイフを突きつけることになります。その前だったらもういくらでも叩かれる可能性があるということですもんねえ」
森永「なので、これは『目先の開発は止めました』ということにしか過ぎないのかな?と思いますけどね」
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