
「うそ、ないんですか」大竹まことビックリ…日本語の“悔しい”はドイツ語にない!?
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 7月7日の放送は、小学館から発売中の『日本語再定義』の著者である、翻訳者・通訳者でエッセイストのマライ・メントライン氏を迎え、月曜パートナーの阿佐ヶ谷姉妹とともに話を聞いた。
大竹「『日本語再定義』という、結構大上段なご本をお書きになりました。これは日本とドイツを比較して、マライさんがお感じになったことなどをお書きになった本ですね。日本語が、こんなにいつ覚えたんだっていう、ねえ、すごいですね、達者な。言葉も達者だけど文章も達者で」
マライ「日本語で書くのが好きなんですね。元々好きで、大学の時に日本に留学した時も、ブログをたぶん6年ぐらいずーっと書いていて。もちろんドイツ語で書くのも楽しいんですけど、日本語で書くのは自分にとって違う世界なんですね。あと、母語ではないので完璧になることもない。でも完璧にならないからこそ遊んでいいんじゃないかなと思って、たぶん、より自由な表現をいろいろしちゃってるんじゃないかなという気がしています」
大竹「この本の中ではいろんな日本に対する感想が書かれておりますが、日本語ってマライさんにとって気持ちいいんですか? なにがマライさんを惹きつけるんですか?」
マライ「自分がもともとしゃべってた以外の言語を学ぶと、新しい単語に出会ったりするわけなんですね。よく例え話に使うのが『悔しい』。日本語の『悔しい』は、ドイツ語にはなかったりするんですね」
大竹「うそ!? ないんですか?」
マライ「ちょっと怒ってるとか、ちょっと悲しいとか、そういう感じじゃないですか。なんか複雑な気持ちじゃないですか、『悔しい』っていうのは。そういうワードがなくて、組み合わせによって再現は可能なんですけど」
大竹「悔しいっていうピンポイントの言葉はない?」
マライ「要するに、日本人は悔しいという概念がすごく必要だと感じて作ってるわけですよね。でもドイツ人はそこは要らないかなって」
大竹「いらないんだ」
マライ「らしいんですね。(笑)あるいは別の表現になるのか、別の感覚になるのか」
大竹「悔しい表現ないんだ。ドイツ、すごいね」
阿佐ヶ谷姉妹・江里子「お笑い芸人さんで、悔しいです!っていうのを持ちネタにされている方いるんですけど、ドイツでは困っちゃいますよね」
大竹(笑)
マライ「何を言うんだろう」
阿佐ヶ谷姉妹・美穂「表現しづらいわよね」
江里子「決めワードがなくなっちゃうわよね」
マライ「だから自分が知っている概念以外にも、いろんな概念がこの世に存在しているんだということがわかるわけなんですよね。それが面白かったんですよね」
大竹「ドイツの人の顔を見ると、あまり悔しそうな顔した人、いないもんなあ」
江里子「そういうわけではないと思います」
「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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