トランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦する動き。各国首脳の思惑を探る

トランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦する動き。各国首脳の思惑を探る

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、8月6日の放送に毎日新聞論説委員の小倉孝保が出演。イスラエル、パキスタン、カンボジア、アフリカ各国などで「トランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦しよう」という動きが出ている、というニュースについて解説した。

小倉孝保「次々とワシントン詣(もうで)をした各国首脳なんかが『私はあなた(トランプ大統領)こそノーベル賞にふさわしい』と。特にネタニヤフ(イスラエル首相)さんが『推薦します』と。推薦書のコピーまで持っていって。それをちらつかせながら『あなたは平和をつくった人だ』と。恐らくイランへの核攻撃について言っている。核施設への攻撃をトランプさんが行なった称賛しているのでしょう」

長野「あれはイランの対応が大人だったと思います」

小倉「本当は『何言っているの。メディアの前で、恥ずかしいこと言わないで』となるのでしょうけどトランプさんはニヤッとしている。『本当なの? すごいな』と喜んでいる」

長野「でも第1次選挙のときノーベル平和賞をとりたいと言っていた気がする」

小倉「安倍晋三さんが『あなたを推薦したい』という話までしましたから。1期目で『推薦』と口にしているのは、我が国の安倍晋三さんでしたから」

長野「なんですか、この感じ」

小倉「なんでそこまで各国首脳はノーベル賞の推薦というものをカードにトランプさんに近づきたいのか。トランプさんはノーベル平和賞がほしくてたまらない。なぜなのか。僕が注目したのは、オバマ大統領への嫉妬心。ジェラシー」

長野「ああ……平和賞をとっているし」

小倉「あるジャーナリストが言っているんですけど、昨年10月10日、トランプさんが勢いづいて2期目の選挙に勝つんじゃないか、というとき、デトロイトでトランプさんが演説している。そのときオバマさんに触れているんです。『もし私がオバマという名前だったら10秒でノーベル賞をもらえただろう』」

長野「ん? わからないな(笑)」

小倉「わけわからないですけど、それはさておいて。『彼は大統領に選ばれたから受賞した。私も大統領に選ばれているのにノーベル賞で発表されなかった』と」

長野「でもオバマさんのノーベル平和賞もどうなの、というのはありましたよね。あのとき『核なき世界』と言っただけ、でしたものね」

小倉「それはそれで批判もされていたわけです。期待値だった。でもトランプさん、こういうことも言っているんです。自分が2020年、アラブ諸国とイスラエルの国交正常化を成し遂げた、と。アブラハム合意というもので」

長野「はい」

小倉「これをしたのにもらえていない、と。『前例のないことなんだ、誰もがあり得ないと思っていたことをやった。ノーベル賞について、ほしい、ほしくない、と言っているんじゃないんだ』『民主党員であれリベラルであれ、私のしたアブラハム合意なんか想像していなかっただろう? それをやり遂げたんだ』『もう1回言うよ、私はノーベル平和賞を求めているわけでも政治的に働きかけているわけでもない』」

長野「いや要約すると『ノーベル賞、ほしい』(笑)」

小倉「やはりそう聞こえますか(笑)。『求めているわけではない』とわざわざ言っていますから。『この世には不公平がたくさんある』と。これジェラシーですよね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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