日米間でまたもや食い違い? トランプ政権の相互関税特例 日本は対象外

日米間でまたもや食い違い? トランプ政権の相互関税特例 日本は対象外

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8月7日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、トランプ政権の相互関税特例に関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「合意文書作ってないからこんなことになるんでしょうね」

アメリカのトランプ政権は6日、「相互関税」に関する文書を連邦官報に掲載し、新たに設ける特例措置を欧州連合(EU)のみに適用すると説明した。日本を含めた他の国・地域はその対象に含まれていなかった。相互関税の新たな税率は日本時間午後1時1分から適応となるが、品目によっては日米両政府が合意した「15%」よりも高い税率が課される可能性が出てきた。

これまでの日本側の説明によると、日米両政府はトランプ政権による相互関税発動前の従来の税率が「15%未満」の品目は「15%」に、従来の税率が「15%以上」の品目には相互関税を適用しないという特例で合意したとしている。

トランプ大統領が署名した大統領令や6日付の連邦官報文書では、こうした日本の特例には触れられていない。このままではEU以外の他国・地域と同様、従来の関税に15%が上乗せされる可能性がある。たとえば、トランプ関税前は「7・5%」だった日本からの輸出織物は、今月7日から「15%」が適用されるはずが、「22・5%」となる可能性もある。牛肉はもともと「26・4%」のため、変更はないはずだったが、「41・4%」まで上がる懸念が残るという。

寺島アナ「これ、藤井さん、日米で食い違いが出ているっていうことになるんですかね?」

藤井氏「だって、5500億ドルの(約81兆円)処理についても、日米の間で完全に食い違ってますからね。だって、合意文書作ってないんだから。こんなことになるんでしょうね」

寺島アナ「あぁ……」

藤井氏「これなんなんですか、ガキの使い以下ですね、これね。『15%になる!』って言っていたのに『なんか15%足されちゃうみたいです……』って、全然ちゃうやないか!」

寺島アナ「そうですよぉ……。このあたり、口約束なんですよね?言ってしまえば」

藤井氏「あの80兆円のやつだって口約束で何やってるかわからないですよね」

寺島アナ「トランプ大統領は日本から5500億ドルもらえるんだぞ、これ俺たち勝手に使えるんだぞっていう発言してますからね。でも日本側は?」

藤井氏「『貸すだけでちゃんと金利で儲かるから、全然損しないよ、良いリールなんだよ』って」

寺島アナ「そうです。で、日本側が『それはだめですよ、使えませんよ』なんて言ってるだけですからね」

藤井氏「言ってるだけですからね」

寺島アナ「これ、どうなるのかですね。まぁトランプ大統領が言っているだけなのか。でも、最終的にトランプ大統領が判断してますから、いつでもね」

藤井氏「そうですよ。しかもトランプが言っているだけじゃなくて、ラトニック商務長官も言ってて、ラトニック商務長官は『俺がこのアイデア作ったんだよ』って言ってますからね。作った本人が誤解するはずないですよね」

寺島アナ「そうですねぇ……」

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