
【8月4日放送】シネマログ
上地 上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。
今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、そして映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきます。
よろしくお願いします。
荒木・東 よろしくお願いします。
上地 8月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、そして荒木さんの三人が「これは観てほしい!」と思った注目作をピックアップしました。ではまずさゆみんから、お願いします。
東 私がご紹介するのは、8月8日から公開される『ジュラシック・ワールド/復活の大地』です。『ジュラシック』シリーズ大好きなんですけど、第7作目がこの夏ついに登場します。
舞台は恐竜たちが現代に蘇ってしまった後の世界。全作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後という設定です。地球上で生態系のバランスが崩れ、恐竜たちはかつての繫栄時の環境に似た地域でどうにか生き残っています。生態系のバランスが大きく崩れた地球では、なんと恐竜たちが人類から隔離されたエリアで独自の進化を遂げ、生き延びているという状態です。そんな中、任務を受けて動き出すのが特殊工作員のゾーラという女性です。彼女のミッションは、人類を救うためにある薬の開発に必要な恐竜のDNAを、生きたままDNAを取ってきて採取することという極秘任務の依頼を受けます。それで、陸・海・空の3大恐竜の生きたままのDNAを取りに行くという壮絶な冒険に彼女が、そして彼女が選んだ仲間たちが行くことになるのですが、そこで行くのが、あのジュラシック・パークシリーズ1の『ジュラシック・パーク』で研究施設があった伝説の島、すなわち地球上で最も危険な、取り残された島に行くことになります。そこで彼女を待っていたのは想像を超える恐竜たちの真実でした。彼女は無事にミッションを遂げることができるのか・・・?
というお話なんですけど、もうね、この夏一番のアトラクション映画と言っても過言ではないですね。今あらすじで言いましたが、陸・海・空の恐竜、生きている状態で血液を取ってくるというミッション・・・
上地 どういうこと?!
東 例えば海のシーンではモササウルスが出たり、空、崖の方ではケツァルコアトルスっていう翼竜が出てきたり、あとは陸ではティタノサウルス。ティラノじゃないですよ、ティタノサウルスが出てきたりして。生きたままのを、こんな壮大な狩り、見たことないっていう感じで取るんですけど(笑)まあ今言ったように、場面の転換をものすごくするんですよ。もちろん今言った3匹以外のお馴染みの恐竜も出てきますし、やっぱり『ジュラシック』シリーズといったらティラノサウルスですよ。ティラノサウルスも浅瀬で可愛らしく、そして凶暴に遊んでいたり、ですとか。今回初めてメインの3匹、まあメインっちゃメインなんですけどね、ティラノも、じゃないからこそ、ラブリーショット。これ、観て楽しんでいただきたいんですけど、まるで犬にも猫にも見えるようなティラノのワンシーンがあったりとかして、推し活としても私は萌え死にそうになったりして。本当にいろんな恐竜がね、出てくるし、いろんな場所で転換されるから本当にライドしている感じがすごかった。面白かったです!荒木さん、観ましたよね?
荒木 面白かったですね。こういうね、映画は本当に楽しんで観たいということで、まあ遊園地映画と言っちゃ何なんですけども、そういう意味でね、アトラクションに乗った、恐竜ランドに行ったような、とても楽しい。あんまり理屈抜きで、楽しんでいただければいいですよね。ただ底の奥の深いところには、遺伝子操作の危険性とかね、自然との共存の問題はどうしたらいいのかというテーマも底にはちゃんと流れているというのがありますよね。ストーリーもわかりやすくてね、シンプルに楽しかったですよね。スカヨハ様がね。
東 あっ!今回特筆したいのが、シリーズ7作目にして初めて女性主人公なんです。彼女が冒険するんですけど、スカーレット・ヨハンソン。もうね、二度もオスカーにノミネートされている彼女がリーダー的な存在なんですけど。スカヨハってね、『ジュラシック』シリーズが大好きらしくて、幼少期からね。
荒木 自分から申し入れたらしいですよ。キャットウーマンの時かな~?ウエストが10センチぐらいしかなかったですね。細いスカヨハ様だったのが、今回はムキムキ。
東 そう、ムッキムキの特殊工作員。
荒木 ムッキムキでね、女子相撲選手権に出ているんじゃないかぐらいの。腕なんかね、パンパン。
上地 鍛えたんですかね?
荒木 そう。
東 かっこよかった!恐竜を捕まえる役だから、説得力のある・・・
荒木 だからあれでウエスタン・ラリアートとかやられたら死んじゃいますよ。本当にすごいスカヨハ様の変身というか、別な面も見られたし、すごく面白かったですよね。
東 あと私はね、ごめんなさい、もうちょっとだけ話していいですか?
荒木 はい。
東 私はいろんな趣味があるタイプの人間なんですけど、恐竜大好きで。もうモササウルスとかの骨なんて何度見に行ったかわからないんですよ。去年の、2年前のパシフィコ横浜にも見に行ったし、ケツァルコアトルスの骨も見に行ったし、先週も国立科学博物館にティラノサウルスの骨を見に行っているぐらい好きなんですよ。でね、そんな恐竜たち、荒木さんも好きと言いますが、今回めちゃくちゃ活躍、売れっ子たちが活躍していません?
荒木 そうですね、売れっ子よりも、今までモササウルスとかはそんなにメジャーじゃなかったよね。
東 『ジュラシック・・・』の中ではそうですよね。
荒木 必ずティラノとかステゴザウルスとかの・・・
東 スピノサウルスとかね。
荒木 そう。出てきたんですけども、今回は今まであんまり出てこなかった陸・海・空ね。自衛隊みたいですけれども、それぞれの恐竜が出てきて非常に楽しかったですよね。
東 おすすめはモササウルスです。30メートルぐらいあるので、サイズが。
荒木 そうですね、ワニみたいな、クジラみたいな。これはね、最強の恐竜ですよね。魚竜ですよね。ただね、小っちゃい子はあんまりね、一緒に観に行くと、ちゃんと親がついていてあげないと「本当に恐竜っているんだね」とか思ったり(笑)それぐらいリアリティあります。それで夢に見ますよ、小っちゃい時。小っちゃい子はね。あの恐竜に追われたりする夢。私もたまに見ますね。
上地 いまだに?
荒木 いまだに。ユマノドンとサユミザウルスに襲われる夢なんですね。
上地 あははは!
荒木 そんな夢を見ます、たまに。
上地 あ~、いい夢です!
荒木 でもとっても面白い夢のような遊園地に遊んだような気分になりますよね。
東 はい。本当に旅をしたような、壮大な冒険に出たような映画になっています。私、東紗友美が紹介したのは、8月8日から公開の『ジュラシック・ワールド/復活の大地』でした。
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上地 続いて荒木さんのおすすめ作品をお願いします。
荒木 はい。私はですね、8月15日、終戦記念日の日の公開ですね。『雪風 YUKIKAZE』というですね、雪の風だからなーに?えっと「Snow wind」っていうかな、駆逐艦の話ですね。
東 駆逐艦?
荒木 はい。今年、終戦80年。15日が終戦記念日ということで太平洋戦争をテーマとした映画です。『雪風 YUKIKAZE』と今、言いましたけど、きれいな名前ですよね。先の大戦で戦った戦争用の船、いわゆる軍艦の一種なんですね。そもそも駆逐艦っていうんですけども、駆逐艦っていう船はどういう船かおわかりですか?わからないよね?
東 駆逐艦・・・え、ごめんなさい、上手く説明できないです。
荒木 あの~、戦争する船ってたくさんありますよね。一番知られているのは「大和」とかね。なんですけど、これら「大和」なんかは大砲で攻撃を主体とした比較的遠くから相手に打つという船なんですね。それに対して駆逐艦「雪風」なんかは魚雷とか水雷っていう水の中で爆発させる爆弾を持って、敵の大きな戦艦や空母を比較的近くから攻撃する、そういう船なんですよね。小回りが利いて速い、小っちゃいから。
東 「雪風」・・・だから「風」なんですかね?
荒木 まあそういうことも・・・あのね、そのネーミングに関してはまた話すと長くなっちゃうので、今回はカットしますけど(笑)近距離から攻撃だから小型の船で、とっても小っちゃい船です。小っちゃい船って言っても、118メートルぐらいあるんですね。それで最大速度は35.5ノット、つまり小さくて速い。「大和」なんかと比べると、「大和」は260メートルあるんですよ。24000トン。「雪風」は2000トン。
東 全然違う。
荒木 違う。「大和」はね、縦にすると84階のビルぐらいあるんですよね。その「雪風」はですね、この駆逐艦「雪風」という船は太平洋戦争に参加した当時の主力駆逐艦38隻あったんですけど、その中で1隻だけ終戦まで生き残った船なの。16回以上戦争に出ているんですけども、その中で戦果を挙げてですね、最後まで戦争で生き残って、沈没した船の味方を引き上げたり、時には相手の敵兵にも手を差し伸べるという、非常に危険な作業を最後までやっても必ず生きて帰ってくるというか、沈没しないで帰ってくる。だから「幸運艦」「不沈艦」「幸運の船」と呼ばれ出したんですね。まあそういう意味で駆逐艦「雪風」は先兵でもあり、何でも屋さんですね、日々の。海一番の働き手と呼ばれる船だったんですね。戦後はね、その外地からの人を日本に運ぶという役割もした、そういう船です。ちょっと前置きが長くなったんですけども、この映画はですね、その「雪風」の真実に基づくフィクションです。お話だから、それが全部事実じゃないんですけども、フィクションだけどさらには現代へと続く激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿を大きなスケールで描いているんですね。出演人物は、艦長は竹野内豊さん、他には玉木宏さんが重要な役で出ていますし、他にも田中麗奈さんとか當間あみちゃんとか中井貴一さんなかも出ているんですね。過去にも映画化されています。1964年に映画化されているんですが、中身はですね、観てもらわないとわからないんですけど、ドラマというより戦記もの。つまり駆逐艦「雪風」の太平洋戦争での戦いをこう記録しているよう、時系列で。そんな感じですよね。だから主人公は文字通り駆逐艦「雪風」で、出演者はむしろ脇役で・・・その、なんていうの?
東 はあ~、わかります。
荒木 周りのドラマとか人間性を出しているっていうか、そんな感じですよね。
東 船が主人公っていうことですよね。すごい!
荒木 そうですね。もちろん戦争でね、戦争のドラマなので基本にあるところは反戦とか死線とか、そういう精神に溢れている映画ではあるんですけども、それをストレートには出していないですね。やっぱり戦争の残酷さとか惨めさはあるにせよ、淡々とむしろ描かれているっていう感じですね。だからつまり人間のこう、魂だとか叫びだとか、そういうパターンじゃなくて、比較的冷静にね、異様な戦争の世界を描いて、そこから感じ取ってくださいという、そういう感じですよね。ただね、今の今まで隣でいた人が、機銃掃射で突然息絶えてしまうとかね、我々には全く日常にはない世界を描いていますので、ちょっと見る人にはちょっときついかもしれないですね。おふたりともあんまり戦争映画って見たくないでしょ、正直?
東 私、全然そんなことないですよ。
上地 この番組でも、結構戦争を取り上げていますよね。
荒木 ああ、そうですか。
東 例えば、今年80年なので公開している『木の上の軍隊』ですとか、そういった作品もやっていて観ましたし。去年、特攻隊の勉強をしに鹿児島にも行きましたし。
荒木 ああ、そうだ、言っていたね。まあね、戦争の映画って人が死ぬことがありますから、若い女の子、特に若い人は観るのは嫌かもしれないけど、今どこでも戦争が起こっているわけですよ。ロシアでも、中東でも。それにこの太平洋戦争っていうのは、今、我々が生きている、その昔にあって今と地続きになっているってことをね、教科書の間だけじゃないってことをちゃんと認識しないといけないと思うんだよね。だからおじいちゃん、おばあちゃんがいれば、そういう人たちに話を聞いたりすることもあるんだろうけども、おじいちゃん、おばあちゃんが戦争に巻き込まれて死んでいたりしたら、あなたたちは世の中に生まれないわけなんですよね。
東 そうなんですよ。私、おじいちゃんの弟が戦艦「陸奥」で戦死したんですよ。だからそれがもしおじいちゃんだったら、自分は、私はいないじゃないですか。今まさにそういう話ですよね。
荒木 死んだりしなくても、例えばうちの父親なんかはですね、婚約した後に出征してシベリアに抑留されたんです。で生死不明になっちゃって、婚約者は別の男性と結婚しちゃったの。
東 ええっ?!
荒木 死んだものと思われて。
東 『ひまわり』の逆みたいな?
荒木 ああ、そうそうそう。戦後、帰ってきたら、親父はもうお嫁さんになる人がいないので、向こうの親から、妹がいるからそれと結婚してくれって言われて、それで結婚したのが私の母親ですからね。
東 え~っ!
上地 うわあ~、すごい!
荒木 だから私はそういうね、そんなところにも戦争って必ず・・・ちょっと生きて帰ってきたらまた違っているし、ちょっと早く帰ってきたらまた違っている。
東 生死だけじゃないんですね。ボタンの掛け違いを・・・
荒木 そういうことです。戦争ってそういうものなんだよね。だから人間の運命を弄ぶものとしての、まあ罪悪ということなんだろうね。まあ戦争の話をしたらもうキリがないのであんまり言えないんですけど、戦争のね、悲惨さを表した映画もあれば、ちょっとさっき言ったような『木の上の軍隊』なんかは、ちょっと面白味がある、ちょっとおかしい笑いもあるような映画ですし、今年はさすがに多いです。
東 80年ということで。
荒木 8月は『長崎-閃光の影で-』とか、それから『満天の星』とかいうね、あの「対馬丸」の話ですよね。そういうのもあるので、少しでもね、私たちの生活に繋がっている、そういう犠牲があったからこそ、今、私たちが生きているっていうことも含めて戦争映画、ちょっとね、若い人に見せていただきたいと思います。ちょっと最後、はずれちゃいましたけど、私が紹介した作品は『雪風 YUKIKAZE』というね、駆逐艦のお話でした。
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上地 続いて紹介するのは私のいちおし作品、8月22日公開の映画『バレリーナ The World of John Wick』という映画です。私も大好きなんですけども、世界中でヒットしたあの「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフとして登場したのがこの『バレリーナ The World of John Wick』です。
主人公はイヴ、演じるのはアナ・デ・アルマスで『007』でもアクションで話題になっていましたけども、今回もとにかくすごいです。しなやかでスピード感のあるアクションが本当にかっこよかったです!イヴは幼いころにお父さんを殺されて、「ルスカ・ロマ」というバレエと暗殺術を教え込む組織に入れられるんですね。そこから12年、めちゃくちゃ厳しい訓練を受けて、暗殺者として育っていきます。それで大人になったイヴはある仕事の中で、父親を殺した相手の手がかりを見つけるんですけど、復讐のために裏社会の掟を破っちゃうんです。そんな彼女の前に現れるのが、伝説の殺し屋ジョン・ウィック。雪の中の緊迫したシーンから、クラブでの銃撃戦。火炎放射器VS放水ホースっていう、いやいや、それどうなっているの?!というバトルまで、ちゃんと『ジョン・ウィック』らしいスタイリッシュさを残しつつ、アナ・デ・アルマスの新しい魅力もたっぷりと詰まっています。
新たな復讐のヒロインとしてのイヴ、めちゃくちゃ強くて美しかったです。気になる方はぜひ劇場でチェックしてみてください。いや~、本当にもうアクションがかっこよくて、憧れますよね。あれだけかっこいい女性に。あと個人的には『ウォーキング・デッド』に出てくるノーマン・リーダスが良い役で出ていて、すごく嬉しかったです。
東 本当にこれは面白かった。スピンオフとしてちゃんと一体感もあるけれど、独立作品という印象でも見られるから、シリーズを見ていなくてもいけるなって思いつつ、『ジョン・ウィック』ならではのダークな世界観ですとか、その殺し屋専用の中立地帯のコンチネンタルホテルですとかね。コイン、裏社会で通用する通貨とかも今回出てきていて胸アツだったし、面白かったし。私としては、ですよ、私はアクション好きなんですけど、レン・ワイズマン監督が大好きなんです。大大大好きなの!こんな言い方しちゃうぐらい。彼は『ダイ・ハード4.0』の監督なんですけど、ケイト・ベッキンセイルが出た『アンダーワールド』とか、コリン・ファレルの『トータル・リコール』とか監督されている方なんですけど。レン・ワイズマンって、車と飛行機、戦わせた人なんですよ。今回、何やるの?といったら、由真さんがさっき説明した火災報知器・・・
荒木 なんだい、その火災報知器って。火災報知器でどうやってやるんだよ?(笑)火炎放射器ね。
上地 ホントだよ~(笑)
東 ボタンだ(笑)
上地 ボタン!(笑)火炎放射器!
東 火炎放射器と、放水ホース。合っています?
荒木 水圧でね。
東 もうね、これ、言葉にするとね、ちょっとね何のこっちゃ?って。
上地 いや~、あれは絵力がすごかった!
東 本当に、水と炎。もうネタ見て、かめはめ波のような。もうね、そんな感じなんですけど、ビジュアルがスタイリッシュで、画面の作り込みがすごい監督なので、これ映画館で観て良かったなと思わせる作品になっていましたよね。
上地 本当、面白かった!荒木さん、どうでしたか?
荒木 もうね、これさっきもね、アミューズメントエンターテイメント映画じゃないですけど、同じ種類で、ですね、もう気楽に観ていただいてということで。まあ正直、120分間ずっとアナ・デ・アルマスを見られる幸せというか、ですね、はい。もうそれに尽きますよね。彼女を愛でるための映画です。
上地 本当に美しい!
荒木 あのお姿とアクションを堪能させていただく映画ということでいいと思いますね。アナ・デ・アルマスは、元々はキューバの人ですよね。
東 あ、そうなんですか?
荒木 うん。キューバ出身でハバナの国立演劇学校からスペインに渡って、そこで花開いた人ですね。一番有名なのはたぶんですね、2022年、だから3年前ですね『ブロンド』というマリリン・モンローを演じた作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされているんですね。でもみんな言っているのが、さっきもあったけど、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』で女スパイをやりましたよね。これが可愛くて色っぽくて強くて。
東 あれ『ブレードランナー 2049』も彼女ですよね。
荒木 出ていますよね、あのライアン・ゴズリングとね。もう、ああいうかっこいい・・・どうですか?アクションスター。目指していった方がいいんじゃないですか?
上地 かっこいですね、本当に。
荒木 かっこいですよね。本当にそういう意味ではね、アナ・デ・アルマスでご飯何杯食べられるかな、ってそういう感じの楽しい映画でした。というのはね、『ジョン・ウィック』の世界に、どっぷりハマらないとだめですね。つまり、ちょっと慣れない人は「えっ、なんて世界なの?なんであんなに人を殺すの?」とか、簡単に殺して・・・
東 殺し屋がいる世界ね。
荒木 そう。架空の世界。だから漫画ですよね。だからリアルなことでね、リアルな殺し方しますけど、殺された人にも人権があるんじゃないかとか、親がいるんじゃないかとか、思っちゃうと楽しめませんので、そのあたりは。うちのカミさんなんかはそういうタイプなんですね。だからそういうの、観ない方がいい。
東 設定もね、より知っておいた方がね、たしかに。
荒木 そうそう。殺し屋の世界にどっぷりついて行ってくれる人のみ、御用達という感じで楽しめます。人生、楽しむ方が勝ちですから。
上地 ね、楽しんでください。
東 あとあれですね、150分最近超えていたんですけど『ジョン・ウィック』。
荒木 短いよね。
東 短い。120分で観られるのもいいんじゃないですかね。
荒木 ということで肯定的な話だけでしたけど。
上地 はい。私、上地由真がご紹介したのは8月22日公開の映画『バレリーナ The World of John Wick』でした。
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映画評論家の荒木さん、そして映画ソムリエの東紗友美さん、本日もありがとうございました。
荒木・東 ありがとうございました。
この記事の番組情報

上地由真のワンダーユーマン
月 21:30~22:00
上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして、山田みきとしアナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進行。音…