
戦争中に起きていたことは半分くらいしか今に伝わっていない
戦争が終わって80年経つが、戦争中に起きていたことは半分程度しか今に伝わっていないという。8月12日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「1945最後の秘密」という本の著者で朝日新聞記者兼ルポライターの三浦英之が戦争体験者を取材してわかったことを語った。
大竹「戦争が終わって80年経ちますが、私たちが知らないことがたくさんあるようですね」
三浦「今は周囲からどんどん戦争を体験していた人が消え去っているんですね。私のように戦争体験者から直接話を聞くことができた世代っていうのはまだ良かったんです」
小島慶子「三浦さんは1974年生まれですよね」
三浦「今51歳なんです。今後、制作されるあの戦争をテーマにした作品については今後どんどんフィクションが一定程度入り込んでしまうのではないかと考えて、私はそうなる前に戦争体験者の記憶に直に触れることができたルポライターとして彼ら、彼女らの記憶や秘密といったものをしっかり書き残しておきたいと思って今回本を書きました」
小島「秘密っていうと陰謀みたいに思う人がいるかもしれませんが、色んな事情があって語られてこなかったとか、あるいは埋もれてしまったとか、そういうことも含めての秘密ですよね」
三浦「そうですね。私が取材して感じたのは、恐らく今、日本に伝わっていることは半分くらいしかないと思います。残る半分を発掘して、世の中に提示して、平和とは何なのか、あるいは日本とは何なのかっていうことを考えてほしいと思っているです」
大竹「オレは1949年生まれなんで戦争が終わって約5年経って生まれているんですよ。だけど、戦中の喧騒みたいなものは全然なくて、生まれてからは日本全体が戦争終わって浮かれてる感じしか街には見えなかったんだよね。子ども時代、なんか浮かれているなぁと思って過ごした記憶がある。だから戦中のことって僕でさえ知らないことばっかりなんだよね」
この他にも番組では三浦英之が戦争について語っています。気になる方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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