災害時に発信されるSNS情報に武田砂鉄「偽情報の精度が上がってくると(真偽の)チェックも非常に難しい」

災害時に発信されるSNS情報に武田砂鉄「偽情報の精度が上がってくると(真偽の)チェックも非常に難しい」

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8月12日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)は、「福岡市長、河川氾濫伝えるSNS投稿を「偽情報」→事実と判明し陳謝」という朝日新聞デジタルの記事を紹介した。

番組で紹介した朝日新聞デジタルの記事によれば、九州各地で大雨被害が心配される中、福岡市の河川氾濫(はんらん)への注意を呼びかけた一般のSNS投稿について、高島宗一郎市長が自身のSNSで「偽情報」「大変迷惑」などと11日に投稿し、数時間後に削除した。実際に氾濫していたことが分かったためで、高島市長は「私の情報のほうが誤っていた」とする謝罪文を投稿した。

福岡県内では10日、線状降水帯が発生し、同市でも激しい雨が降った。同日、「香椎川氾濫!気をつけて」として、泥水が道路を覆い車が水没した様子の動画がSNSに投稿された。

これに対して高島市長は11日午後、「昨日夕方の記録的大雨では、大変迷惑な事案がありました。それはSNSの偽情報動画です」とインスタグラムなどに投稿。川の氾濫はなかったとし、「このような虚偽情報への対応に追われることは、災害対応の大きな妨げになります」と指摘した。

市災害警戒本部によると、動画が撮影されたのは東区香椎4丁目付近。川があふれた可能性を指摘する住民の情報を受け、市職員が現地を確認したところ、氾濫の跡があった。投稿した本人にも話を聞き、偽情報ではないと判明したという。

高島市長は謝罪の投稿で、「啓発を目的に投稿したはずの私の情報が誤っており、本当に情けなく、恥ずかしい限りです」と陳謝した、と記事にはある。

この記事を受けてフリーライタの武田砂鉄氏は、「(災害発生等の)緊急事態の際には、地元の首長たちはいろいろな情報に対応したり、急いで判断をしなければならないが、首長本人だけでなくその周りにいる人たちも、情報が正しいか否かチェックをして全員が共有できれば良い。ただし、それを完全にやるというのも難しいだろう」と話し、また「言葉としては矛盾するが、昨今のように偽情報の精度が上がってくると、チェックも非常に難しい」と述べた。

お笑い芸人の大竹まことは、「テレビのニュースで見たが呉服屋さんの晴れ着が水浸しになっていて、すべての商品に保険をかけているわけではないだろうし、その辺りの事情は分からないが、、、」と同情の意を示し、「線状降水帯みたいなことは毎年毎年起きてくるような感じがする」と危機感を滲ませた。

 「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 

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