
9月1日まで「首都防災ウィーク」開催中
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
明日9月1日は「防災の日」
明日まで「第13回 首都防災ウィーク」が開かれています。
8月17日、東京都慰霊堂で開会式が開かれ取材しました。
「首都防災ウィーク」は、2013年関東大震災から90年の節目に、首都直下地震の被害を減らすことを目的に設立され、研究者やNPO、障がい者団体、文化人など有志で構成されています。
「首都防災ウィーク」実行委員会代表は、この番組にも何度もご登場くださっている東京都立大学名誉教授 中林一樹先生です。
今年の「首都防災ウィーク」のテーマは「災害瓦礫とシティコン海底山脈」
能登半島地震でも災害瓦礫が問題となりましたが、大きな地震、例えば「首都直下地震」が起きると「コンクリート瓦礫」いわゆる「コンガラ」が大量に発生します。それが復旧を妨げることになります。
このコンガラを廃棄物としてではなく「有益な都市資源=シティコン」として活用して、海底山脈を作る構想が「シティコン海底山脈」です。
「人工海底山脈」は日本で開発され、水産庁や県が実施してきた世界に誇る技術です。
これまでの人工海底山脈は原材料としてブロックや自然の石が使われてきましたが、価格が高い。では、ビルや橋の建て替えで大量に発生するコンクリートの塊を使ったら?というプロジェクトです。
副代表の跡見学園女子大学教授の鍵屋一先生によりますと、シティコンには以下の3つの良い点があるということです。
①廃棄物を安く早期に適正に処理できる
②漁獲資源の回復につながっていく
③ブルーカーボンとしての効果がある。海底山脈に藻が付き、その海藻が光合成によって海水中のCO2を吸収する
また、この日は両国中学校の生徒さんたちや総合型地域スポーツクラブ「両国倶楽部」などに感謝状が贈呈されました。
聞き逃した方は「防災アワー」radikoでぜひお聞きください。
昨日30日の東京都心の最高気温は、今年最も高い38.5度、きょう31日も36.8度。年間猛暑日数の記録も更新し続けています。
9月に入っても猛暑が続きます。
無理せず、健康第一で乗り切りたいですね。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子