読売新聞が短期間で2回の誤報。どうすれば間違いを防げる、間違ってしまったらどうする

読売新聞が短期間で2回の誤報。どうすれば間違いを防げる、間違ってしまったらどうする

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、9月1日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。「読売新聞の2つの誤報問題を考える」と題し、7月23日に「石破退陣」の号外を出す(実際は退陣せず)、8月27日の朝刊1面で日本維新の会・池下卓衆議院議員が秘書給与不正受給で治験操作と報じた(実際は石井章参議院だった)件について解説した。

二木啓孝「(石破茂首相、池下卓議員をめぐる報道について)読売が誤報した、やーいやーい、という問題ではなくて。みんな間違えます。そのとき素直に『間違えました』と認めることと、なぜ間違えたのかという原因(の検証)がないと再発の防止にならない。そういう意味で、2件ともペケ、という話です」

長野智子「はい」

二木「まず1つ、7月23日、読売新聞が号外を出したんですね。『石破首相、退陣へ。7月内にも表明する意向で調整中』みたいなものがあったけど、辞めない。『週刊文春』が翌週、この誤報について書いた。読売新聞グループの山口社長が石破さんと極秘に会って誤報について謝罪と釈明をしたと。文春が山口社長、広報に聞いたら『いずれの質問にも答えられません、謝罪した事実はありません』。暗に認めている」

長野「号外を出すっていうのは、またねえ」

二木「決め打ちですよね。偶然かどうかわかりませんが、おもしろいのは号外が出て石破さんに読売が謝ったといわれる直後、8月5、6日の誌面で石破さんヨイショの記事が出ている。石破首相が推進する減反政策からの転換は非常に画期的なことである、みたいな」

長野「本当に出すべきは謝罪、訂正記事だと思うんですけど」

二木「出していない。推測だけど『ごめんね、いい記事書くからさ』というのが8月5、6日の記事かなと。それでまた石破批判に戻っていく。もう1つ、秘書の不正受給の疑惑について、東京地検特捜部のターゲットの名前を完全に間違えたという」

長野「これも酷かったですねえ」

二木「読売新聞を自宅でとっている人以外は『なんのこっちゃ』、とっている人は『え~っ?』という話で。8月27日の朝刊では、維新の池下卓衆議院議員が公設秘書の不正受給で東京地検が捜査している、と1面トップに書いてある。翌28日の新聞は、池下でなく維新の石井章議員が秘書給与のことで事務所を捜索、とある。読売だけとっている人はなんで石井さんに変わったの、と。石井さんのところの下に『きのうの記事は誤報です。お詫びします』と書いてある」

長野「(お詫びが)小さいんですよね」

二木「さすがに違うだろう、ということで読売は検証して。検証の記事が8月30日、1面の左肩と中面1ページ使って、なぜこんな誤報をしたのか、ということが書いてあります」

放送では二木が、記事が掲載されるまでのシステム、誤報が起こってしまう原因などについても解説した。自身の経験も踏まえ、誤報を出してしまった際にとるべき行動についても語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「長野智子アップデート」は平日午後3時30分~5時00分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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