
難問山積の予算づくり
参院選から一カ月半経ちましたが、自民党内の権力争いで国民が最も関心がある物価高対策が何も動いていない。9月9日「長野智子アップデート(文化放送)」では、元日刊スポーツ編集局長の久保勇人が難問だらけの予算づくりについて語った。
長野「物価高対策は停滞しています。給付金も減税もどうなっているんですか?」
久保「参院選の時は日本中が給付か減税かっていう合唱になったんですけどね。現実をみれば野菜が高騰しているとか、今までの物価高に猛暑インフレも加わって、ますます生活が厳しくなっている一方なわけですよ。今年度予算の中で補正予算をつくって対応してほしいとか、来年度予算はこうしてほしいというような国民の関心は凄く高まっていると思います。8月末に各省庁が来年度予算案に向けて自分のところでこれだけの予算を使いたいという概算要求を出しましたが、この内容を見るとイメージしている以上に難問山積の状況になっていて次の総理、もしくは内閣は今の概算要求の枠組みをつくっている石破内閣の方針をどこまで踏襲するのか、どこを変えてくるのかっていうのがわからない状況なんですね」
長野「そこですよね」
久保「概算要求の中には各省庁の判断で柔軟に支出できる裁量的経費っていう仕組みがあるんです。これは何かあった時は各省庁の判断でこの金を使っていいですよっていうものなんですが、今回は物価高とか賃上げだとか国民生活に直結する大事な問題点が予想されるから、その裁量を増やしましょうっていうことで今年度に比べて裁量の部分を増額することにしました。さらに予算の最大の支出項目になっている年金だとか医療の社会保障費は少子高齢化の自然増分として4000億円増やすことを認めますと設定しました。これによって増額が一般会計で122兆円。これは過去最大で、しかも3年連続で過去最大を更新してしまったんです」
番組では他にも久保勇人が難問山積の予算づくりについて語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。番組の「ニュースアップデート」のコーナーでお伝えしています。
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