
東京都、無電柱化の条例制定へ 藤井氏「電柱の地中化っていうのは結構早い段階でやるべきことなんですよ」
9月25日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、東京都の無電柱化に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「世界第2位の経済力があったのに、ずっと電柱を地中化しないっていうのは下品な国家だっていうことなんですよ」
東京都は電柱を地中に埋める無電柱化を進めるため、指定地域で新たに宅地を開発する場合の電柱新設を原則禁止する方針を示している。2026年にも新設禁止を義務付ける条例の制定を目指す。違反した場合は事業者名の公表を検討している。宅地開発に伴う電柱新設を禁止する条例は全国初という。
東京都は災害時に倒壊した電柱が避難の妨げになるとして無電柱化を進めていて、17年には都道での電柱新設を禁止する条例を施行した。ただ宅地にある道路は私道などが多く、無電柱化が進みにくかったという。
寺島アナ「東京都の無電柱化ですが、この動きは藤井さん、どうご覧になりますか?」
藤井氏「これは当たり前の取り組みだとは僕は思うんですよね。防災のことをいまご説明されましたけど、防災にとってもよくないし、なんといっても景観としてよくないですよ。文明国家とは呼べないですよね。野蛮国家とまでは言わないけど、未開国家と文明国家の間の半開国家ですよね。そうなんですが、なんで電柱使ってるかっていったら、地中に埋めるにはお金がかかるんですよね。だから経済的理由で電柱があるんですけど、普通はだんだんお金持ちになってきたら止めていくことってあるじゃないですか。電柱の地中化っていうのは結構早い段階でやるべきことなんですよ」
寺島アナ「はぁー」
藤井氏「今やもう、(GDPランキングで)5位?(1〜4位までが)アメリカ・中国・インド・ドイツやから5位か。5位までなってきたので決してお金持ちとは言えない状況にもなってきてますが、長い間、世界第2位だったわけでしょ?世界第2位の経済力があって、ずっと電柱を地中化しないっていうのは下品な国家だっていうことなんですよ」
寺島アナ「はぁー、そうなんですね」
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