
【お天気気象転結】短い秋!11月後半から急に寒くなる?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼9月26日配信号 担当
伊藤佳子
「暑さ寒さも彼岸まで」きょう26日が彼岸明けでしたが、この後も真夏日となる日がありそうです。東京の真夏日の最も遅い記録は、去年観測した10月19日。今年も10月になっても関東で「真夏日」となる日があるかもしれません。
先日発表された10月~12月の3ヵ月予報は「10月は全国的に気温が高い、11月後半から急に寒くなる、12月は寒気の影響を受けやすく平年並みか低い」でした。
気象庁担当者は記者会見で「11月後半から急に寒くなるかもしれない」と体調管理に注意を呼びかけました。
快適に過ごせる秋が本当に短い…でも気づくと「彼岸花」が咲き出しました。
長く暑すぎる夏だったのに、彼岸の頃にきっちり咲いてくれる…なんだか嬉しい。
短い秋を楽しみたいですが、10月は前線の影響を受けやすく台風の時期でもあるので、大雨に注意が必要です。今年は日本付近の海面水温が高いことなどから、10月台風への警戒も呼びかけられています。
台風だけでなく、前線の影響などで積乱雲が発達し、局地的な大雨や突風をもたらすこともあります。
先週は、茨城県つくば市で突風被害が発生。取材に行ったところ、プレハブ2階建ての倉庫兼事務所の1階部分は完全につぶれ、2階部分は大きく傾いていました。
△調査に入る水戸気象台・機動調査班
倒壊した建物の隣にある室内野球練習場の店長は「急に暗くなり、いきなり横殴りのすごい雨と風。ものが飛んできた。店ののぼり旗をしまいに外に出て、やっと1本取ったが立っていられないくらいの風。店の中に戻ろうとして、ふりかえると建物が倒れていた」と…。
この店も、シャッターが壊れて泥が入ったりカーポートの屋根が破損、外壁の一部が剥がれて、中の断熱材が外に出たりといった被害に見舞われていました。
店長は「天気の変化が早過ぎて何もできなかった。荒れた天気になる情報が出た段階で、飛びやすいのぼり旗は店内に仕舞うなど、対策を取っておけばよかった」と話していました。
被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
短くても穏やかな秋になりますように。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子
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