
石破総理辞任と自民党総裁選の舞台裏
9月26日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは「石破総理辞任と自民党総裁選の舞台裏」というテーマで、ジャーナリストの鈴木哲夫氏に話を伺った。
長野智子「まずは1ヶ月、時間を巻き戻して、石破さんが辞任を表明されました。哲夫さんは(石破さんと)話してるんですよね?直接」
鈴木哲夫「話しました。辞任を表明したのが9月7日(日)だったんです。まぁ阪神ファンは怒ってましたけどね」
長野「(優勝と)重なっちゃってね?」
鈴木「トップニュースは本当なら阪神優勝なのに、(会見で)石破さんが『この度……』とかって語ってるわけでしょ?関西の局もたしかに怒ってました」
長野「怒ってましたか(笑)」
鈴木「まぁ、それは置いときましょう。実は、あの数日前ぐらいから動きがあったんですよね。石破さんが(5日の)金曜日ぐらいにぶら下がり会見をやって『辞任するんじゃないか?』みたいな声が一気に流れたんですよ。それで、いろんな人から僕にも連絡があって『そういう話ありますよね?』って。『いやいや、(本人に)直接聞いてよ、僕じゃなくて』みたいな(笑)。(石破さんは)『自分は続けるんだ』って僕に言い続けていましたし、理由もちゃんと言っていたので『そんなに簡単に辞めるってことはないよな』って思っていた。ただ、8日(月)に総裁選を前倒しするかどうかが決まるのがありましたから、そういうのも迫っていた中で、1回メールのやり取りをしたんですよ、夜中に。そしたら『5日のぶら下がり会見は関税の合意文書が一つ蹴りがついた話と、最低賃金が北海道も含めて1000円を超えた話についての会見だ』と。『進退というのは一切ない』っていう返事がきたんですよ、金曜日の朝に。これで『やっぱ辞めないじゃん』って思った。そして翌土曜日(6日)になり、この日も『石破さん辞めるんじゃないか?8日を前に』っていう空気はあったんだけれども、僕は『辞めない』って聞いていたから辞めないんだろうな、って思っていて。そしたら夜になって菅(義偉)さんと小泉進次郎さんが公邸に行ったっていう情報が入ってきた。これはもう間違いなく『頑張れよ』とは言いに行きませんよね。おそらく『辞めることも視野に……』みたいなことを言いに行くって想像つくじゃないですか」
長野「えぇ」
鈴木「それでまた連絡をとったら返事が来なかった。で、翌日7日になっても返事こない。電話もしたけど連絡もつかない。メールしたけど返事こない。『これはもしかして……』と思ったら、お昼前に(石破さんの)側近中の側近から僕にショートメールが『今日、会見を開きます』って1行来たんですね。これはもう辞任だろうなって思いますよね。それでその通りにその日は辞任会見になった。『関税が一区切りついた』とか『自民党が壊れてはいけない』とかいろんなことを話して。で、その日は色々あるだろうなと思ったから、8日の月曜日の夕方くらいに電話したんですよ。そしたら2回ぐらいで出てきました。30分話しました」
長野「あー、そうでしたか!」
鈴木「その時にまず聞いたのは『進次郎さんと菅さんに説得されたから辞めたの?』って聞いたら『違う』と。『自分で決めた』と。そのあと色々と話は聞いたけど、(衆院)解散のことを考えていたみたいですね、本気で」
長野「やっぱりそうだったんですか?」
鈴木「これはアドバイスもあったんだけど相当考えたそうで。ところが、対立候補を立てるとか大義がないわけですよ。これは石破さん本人が言っていた。『大義だってないし、対抗馬を立てるようなことも無理だし』っていうことで、最終的に本当に身内の、俗に側近議員と言われているような人たちじゃなくて、もっと近い人たちとで日曜日の午前中に『これはやっぱりもう解散は無理だな』っていうのを決めているんですね。要するに『そこはもう最後自分で決めた。だから説得されたわけではない』というふうに言っていました」
「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送
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