
AOKIホールディングス、異なる業種を経験させる制度
9月29日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、先週に引き続き、ゲストに株式会社AOKIホールディングス 執行役員の石松昇氏を迎えて、DXの課題や人材育成について詳しくお話いただいた。
文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「DXを推進していく中で感じる壁や課題は何ですか?」
株式会社AOKIホールディングス 執行役員・石松昇氏「変化に対する心理的な抵抗です」
HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「詳しく教えてください」
石松「長年使い慣れたツールや仕事のやり方を一夜にして変えるというのは、難しいです。 どうしても今が最適な仕事のやり方と感じてしまいがちなので、そのマインドをどういうふうに変えていくのか、ということは非常に課題だと思っています。イソップ童話に“北風と太陽”のお話がありますが、システムを利用する人がどんなところにこだわりを持ちながら、何を大切にしているのかという本質的なことを理解しながら、自然とコートを脱ぐ行動に導く。そんなことを、常に意識しながら、課題解決していくことが必要だと感じています」
甲斐「人材育成という点で、グループ内で異なる業種を経験させる取り組みをされているそうですね」
石松「人材総合応援という制度を設けております。AOKIのファッション事業は2月、3月が繁忙期、一方で快活クラブのようなエンターテインメントのほうは、夏休みの7月、8月が繁忙期になります。そういう意味で、AOKIでやってた人たちが、快活クラブの夏休みの時期に応援に行って、逆に快活クラブの人たちが2月3月にAOKIに応援に行く。そういう循環を生み出せるようになってます。これが、非常に効果がありまして、AOKIの接客をやっているスタッフが快活クラブで清掃の体験することによって、自社の店舗のクリーニングの掃除の仕方ということを見直すという効果が出ています」
小椋「お互いのオペレーションを学ぶことで、さらにオペレーションを改善していく、そういう相互効果があるんですね。石松さんも応援に行かれたりすることはあるのですか?」
石松「行きますね。我々の部署ではベンダーさんをご招待して、例えばAOKI銀座店にお越しいただいて、普段はベンダーさんがご提案いただくんですけど、その日だけは我々が新しい着こなしをご提案するイベントがあるんです。年に2回ほどやってます。我々もそういった形で、普段は店舗に出るわけじゃないのですが、そういった機会を通しながら、日常的にどういうところで困っているのか、といったことを知る十分なインプットの場所になっています」
小椋「実際に現場で、システムを触られたりするということですね」
石松「そうですね。実際に触って使いにくさですとか、どんなところがよかったかとか店舗のスタッフさんにインタビューして、そういった声をヒアリングする機会にもなっています」
小椋「一度そうやって体験すると現場の声をもらった時に、理解が早そうですね」
石松「みんなで一緒の景色を見るというのは、共通の会話が生まれてきますし、話が進みやすくなりますね」
「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報

HENNGE presents BIZ-TECH Lounge
月 20:00~20:30
クラウドセキュリティサービスを提供するHENNGE株式会社の小椋一宏が、様々な企業からゲストを迎えながら、これからのITについて幅広く議論を展開するビジネス番…