自民党、総裁候補にスキャンダル続く。注意するベテラン不在も要因か

自民党、総裁候補にスキャンダル続く。注意するベテラン不在も要因か

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、10月2日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。「信なくば立たず」という言葉をテーマに、「ステマ」メール疑惑などが報道される小泉進次郎氏や、自民党総裁選挙について解説した。

長野智子「きょうのテーマが『信なくば立たず』ということです」

常井健一「古代中国の思想家、孔子の『論語』の中で出てくる言葉です。為政者にとって大切なことは何か、と弟子から問われたとき、3つあると。食を満たすこと、軍備を満たすこと、民衆に信頼されること、と答えて。最も大事なのは3つ目。民衆からの信頼がなければ世の中は動かせないんだ、と諭(さと)したんですね。それが『信なくば立たず』という格言で、これは小泉純一郎さんの座右の名です」

長野「あ、そうなんですか」

常井「しかしながらステマ問題のように昨今、小泉進次郎さんの周囲で起きる出来事を見ると、その言葉が私の頭にこだまするんですね。総裁選って信頼回復を目的としていたはずが、結果として政治不信に拍車をかけてしまっていると。特に小泉さんは総裁選をきっかけに、何を言ってもネットで炎上してしまう状況になってしまった」

長野「もともと政治の信頼を失っているから、やりたい政策も進められない、みたいな状況が続いているわけですもんね」

常井「そうなんです。低調な論戦、泥仕合みたいに低俗な戦い。これで次の総理を選んでいいのか、という気持ちと、本当に小泉進次郎という政治家に国を任せて大丈夫か、という正直な思いが交錯して。ストレートに表現しますと、いまの自民党総裁選、少し『気味が悪い』と。モヤモヤを通り越している」

長野「大丈夫なのか、と。どうしてそう感じるんですかね」

常井「世間では、スキャンダルの主人公となっている面々が、自民党の中で最も支持を得ている人たちになっている、と。この開き、自分の職業柄、申し訳ないんですけど、わからないんです。『さすがにまずいだろう』とたしなめるような大人の政治家も出てこない」

長野「そうですねえ」

常井「小泉陣営には菅義偉さん、加藤勝信さん、河野太郎さん、野田聖子さんといったベテランがいる。だけど皆、沈黙しています。党の選挙管理委員会にしても、ステマ問題が発覚したときの段階では、いったん処分をスルーしている。でも週末の間に大炎上に至ってしまって、今週ようやく小泉陣営に厳重注意した、という流れです」

長野「ああ……」

常井「昔の自民党であれば手練れの知恵者がフッと現れて、水面下で動いて。国民も納得するし、小泉さんのキャリアにも傷のつかないかたちで問題をさばく、と。のちに何々裁定と呼ばれるような歴史を残してきたのが自民党なんです」

さらに常井が、過去と現在の自民党の違い、今回の総裁選挙について解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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