日産自動車、神奈川・追浜工場で働く2400人の従業員を九州工場に転籍方針

日産自動車、神奈川・追浜工場で働く2400人の従業員を九州工場に転籍方針

Share

10月9日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、日産自動車に関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「そしたら1200人くらいはレイオフされるんですかね」

経営再建中の日産自動車が、2027年度末で生産終了予定の追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)で働く生産部門の従業員について、九州工場を運営する子会社への転籍を原則とする方針を労働組合に伝えたことがわかった。日産は、生産体制を強化する九州工場で1000人以上の増員が必要との見通しを示しているが、労組や従業員が受け入れるかは不透明で、調整の難航も予想される。

追浜工場は日産本体が運営し、従業員数は約2400人に上る。転籍候補者の具体的な割合は明らかになっていないが、転籍や転居のハードルは高く、受け入れられるかは見通せない状況だという。

寺島アナ「これは藤井さん、どうなるんでしょうか?」

藤井氏「すごいですね、2400人の方が働いている工場を閉めて、九州で1000人以上増やしますよ、と。そしたら1200人くらいはレイオフされるんですかね」

寺島アナ「と、なりますね……」

藤井氏「すごいですねぇ……」

経営側は「原則として、車両生産に直接携わっている従業員は、子会社の日産自動車九州へ転籍していただくことが最優先と考えている」と説明している。

日産が労組側に行った説明では、今後、転籍者への加算金や転居の支援策などを具体化させ、2026年2~3月頃に個人面談を行って意向を確認する。転籍の時期は2段階に分け、第1陣は2026年6月末をめどに内示し、2027年度上半期に転籍させる。第2陣は、追浜工場の生産終了時の転籍を予定する。

一方、転籍が難しいとする従業員に対しては、日産本体の他部署への異動を検討するが、勤務地や職務内容は会社が決定する。追浜工場の近隣にある企業への転職を希望する場合、受け入れ先の求人情報を公開し、2026年7月頃から選考を始める。自ら転職先を探す場合、退職金を加算するほか、転職支援のサービスを受けられるようにする。

追浜工場の関係者は「九州には行かないと話す人が多い。相当数が退職を選ぶのではないか」と話す。また、労組には「会社を信じてよいか分からない。最終的には自主退職に追い込まれるのではないか」という声も寄せられているという。

寺島アナ「藤井さん、これ、自分に当てはめても、いま東京に暮らしていて、それも長く、なんていう方が『同じ仕事で九州にありますから、九州に移ってください、どうです?』なんて言われても、これはなかなか厳しいものがありますよね。住むところもある程度協力しますから、って言われても……」

藤井氏「言われてもねぇ……って感じしますよね。そう思いますね」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


おはよう寺ちゃん

おはよう寺ちゃん

月~金 5:00~8:00

その他の主な出演者

NOW ON AIR
ページTOPへ