
【第37回出雲駅伝】中央大学・藤原正和監督 レース後インタビュー(19時06分追記)
スピードの“出雲”、伊勢路を舞台に大学日本一を決める“全日本”、そしてクライマックスの“箱根”。文化放送では、今年も「学生三大駅伝」をすべて実況生中継!
文化放送では「学生三大駅伝」の幕開けとなる第37回出雲駅伝を10月13日(月・祝)午後1時より、解説に大志田秀次さん(明治大学体育会競走部駅伝監督)をお招きし、実況・斉藤一美アナウンサーでお送りしました。
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━━レースを振り返って
「全く粘りがなかった。たしかに全日本に向けて準備していたが、1区で岡田(開成、2年)が区間賞を獲ってくれた一方で、2区の濵口(大和、1年)がこけた分を挽回できず、全体的に踏ん張れなかった。『夏、何やってきたんだ』となってしまいました
━━チーム全体の評価は?
「3区の溜池(一太、4年)のところは、前の國學院の選手たちがいた集団に入らないと、創価や城西、東京国際などといった留学生グループにはついていけない。一人では挽回は難しい中で、よく耐えたとは思います。2区の濵口はもちろん、4区、5区でもう少し追い上げたかった。6区の本間(颯、2年)の走りもあれでは話にならない。反省点の多い駅伝でした」
━━トラックのタイムについての意識は?
「駅伝ではトラックのタイムは意識させていません。今年は夏に箱根を見据えてしっかり練習を積んできた分、疲労が残っている中でのレースになったのは分かっています。ただ、岡田が区間賞を獲っているので、“動かない理由”にはならない。学生たちとしっかりコミュニケーションを取りながら修正していきたいです」
━━レース内容で課題に感じた点は?
「足が残っていなかったですね。今日に向けてなかなかコンディションが上げられなかった。夏にしっかりやってきた中で、8割の状態でも結果を出すことが『駅伝力』だと話してきましたが、それを発揮できなかったのが課題です」
━━夏合宿の取り組みを振り返って
「『箱根を獲る』という明確な目標を持っていました。『出雲は捨ててもいいから距離を積む』という方針で、距離重視の夏を過ごしました。これから全日本でしっかり結果を出さなければいけない立場。この経験を糧にもう一度やり直したいと思います。『駅伝力を高める』と取り組んできた夏を経て、何をやってきたんだと言われないよう、スタッフ間でも話をしていきたい」
━━夏の練習量はどのくらい増えていたのか?
「従来より距離としては1ヶ月に100~150km増やしたが、スピード練習は一切していないです」
━━レース前に不安要素を抱えていたのか?
「8日前のポイント練習が全然出来なかった。出来ていた岡田や佐藤(大介、2年)、溜池は走れていて、8日前に出来ていなかったメンバーは出来ていなかったので如実に表れたと思います」
━━全日本までの時間はどのように過ごしていくか?
「どう立て直していくかという引き出しは持っている。3週間半しかないですが立て直していきたい。ただ、これだけ今回の出走メンバーが走れないと他のメンバーを使った方がいいんじゃないかというのもあるので、優勝というよりシード狙いに切り替えていかないといけないと思います。これで今回の出走メンバーが奮起してくれないと箱根には絶対勝てない。こうしたでこぼこをなくすために夏をやってきたので、非常に悔しいです」
(取材内容追記)
━━レース全体を振り返って
「区間賞を獲った選手もいる中で、チーム全体としてデコボコが大きいのが課題。そこを今後一番改善していかなければならない。駅伝のための夏合宿でしたし、選手たちも駅伝で勝ちたいという気持ちは間違いなくあります。そこをブラさずに、次に繋げていきたいと思っています」
━━2区の濵口(大和、1年)選手にアクシデントがあったようですが
「我々もまだ本人と話せていないので分からないが、練習自体はしっかり出来ていた。現段階では何とも言えません」
━━濵口選手はトラックシーズンでは波もありましたが、今回はどのように見ていましたか
「練習自体は非常に良くできていたし、力のある選手。出来るだけ負担の少ない区間でデビューさせたいと考えていたが、それが裏目に出てしまった部分もある。非常に歯痒い結果になりましたし、今後本人としっかり話をしたいと思います」
━━1区区間賞、岡田(開成、2年)選手の走りは?
「夏にやってきたことをしっかり出してくれた。非常にいいスタートを切ってくれたと思います。それを潰してしまって申し訳ないという思いでいっぱいです」
━━岡田選手には今後どのような期待をしているか?
「岡田は次のエースになる選手だと思っているので、エースとしての成長を期待している。とにかく今回は駅伝にならなかったことが本当に悔しいです」
━━駅伝全体としての展開をどのように見ているか?
「出雲駅伝は3区開始時点で留学生たちのグループや上位グループにいないと挽回が難しい駅伝だと分かっていたのでこの区間配置にしたが、2区で遅れてしまったことで後手に回った。今年の4区・5区は追い風区間で、区間賞を獲っても数秒差しかつけられない状況でした。5区の佐藤大介(2年)のところで区間3位と健闘したが、差を縮めることができず、駅伝の流れを途切れさせてしまったことが非常に痛かったです」
◆『オレは摂取す』 Presents 第37回出雲全日本大学選抜駅伝競走実況中継◆
2025年10月13日(月・スポーツの日) 13:00~15:30
解説:大志田秀次(明治大学体育会競走部駅伝監督)
実況:斉藤一美アナウンサー(文化放送)
◆聴き方いろいろ◆地上波FM91.6/AM1134 radiko インターネットラジオ
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この記事の番組情報

『オレは摂取す』Presents 第37回出雲全日本大学選抜駅伝競走実況中継
10月13日(月・祝) 13:00〜15:30
今年度も文化放送は大学駅伝ラジオ独り占め! 出雲駅伝、全日本大学駅伝、そして箱根駅伝を完全実況生中継で放送します。 開幕戦となる出雲駅伝を制するのは、圧倒的な…