
【音現場から・ミキサー裏話】ヘッドホン
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!
●10月17日(金)配信
皆さんは、どんなヘッドホンをお使いでしょうか?
最近はワイヤレス全盛の時代で、多くの方が耳に入れるタイプのものを使っているかもしれません。いわゆる「完全ワイヤレスイヤホン」というカテゴリーになるようですが、「完全」と言われると、「不完全なものもあるのかな?」なんて思ってしまいます(笑)。「ヘッドホン」ではなく「イヤホン」と呼ばれているのも、少し前までは違和感がありました。
ちなみに私がプライベートで使っているのは、左右がケーブルでつながっている「左右一体型」のイヤホンです。完全ワイヤレス型は落としそうで不安なので、このタイプを選んでいます。ただ、最近はあまり人気がないのか、種類が少なく、高音質モデルを見つけるのが難しくなっています。
もうひとつ愛用しているのが有線タイプのイヤホンです。インナーイヤー型で、充電が不要なうえ、完全ワイヤレスよりも安価で高音質な製品が手に入りやすいのが魅力です。
さて、ミキサーという仕事において、ヘッドホンは非常に重要なアイテムです。ミキサーは皆、それぞれ「マイヘッドホン」を持っていて、周りは皆オーバーヘッド型を使用します。野球中継やステージ横での音楽収録など、周囲が騒がしい環境で使うことが多いため、遮音性に優れたタイプが選ばれます。ただし、耳への圧力が強いため、長時間使用していると耳の外側が痛くなるのが欠点です。
もしかすると、仕事でも完全ワイヤレス型を使っているミキサーもいるかもしれませんが、私はまだそこまで踏み切れていません。でも最近は、ノイズキャンセリング機能付きのモデルをミキシングに試してみたいなと思っている今日この頃です。