【お天気気象転結】山側と海側…専門用語わかります?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼10月24日配信号 担当
伊藤佳子
今週はまた季節が進みましたね。キンモクセイもあちこちでよい香りを漂わせています。
月曜には、北海道稚内や旭川、網走で初雪が観測され、水曜には青森県酸ヶ湯で初積雪、東京でも師走並みの寒さ…急に寒くなると洋服に困りますよね。

△キンモクセイ

△気象庁3か月予報・会見
先日発表になった気象庁の3ヵ月予報によりますと11月は全国的に気温が高め、12月に入ると寒気が入りやすく急に冬らしい寒さになる予想です。
快適な秋は短いです。体調第一に冬の準備を進めていきましょう。
さて、世の中には知らないことがたくさんあります。
他の業界・職種の話は聞いてみると面白いものです。先日、京王線と都営地下鉄浅草線という鉄道関係の取材が続きました。
ここで2社とも「山側・海側」という業界用語を使っていたのです。


この意味、わかりますか?
列車は上り下り進む方向で、右側・左側が変わりますよね。だから間違いがないよう「山側・海側」で区別しているそうです。
私が毎日使っている京王線は、ほぼ東京を東西に走っているので、新宿駅から下り方向を見ると、右側(埼玉県側)が「山側」、列車の左側(神奈川県側)が「海側」となります。
内部では「山側のドア、開きま~す」という感じで使っているようです。
ちなみに京王線の取材は「京王線・井の頭線フォトコンテスト」小学生の部の受賞者が「1日駅長」を体験するというイベントでした。
小学1年生のそうすけ君は駅長の制服に帽子、一日駅長のたすきをかけて、高幡不動駅で構内アナウンスや車内アナウンスにチャレンジ。ご家族も楽しそうで、見ている私も幸せな気分になりました。

△そうすけ君
都営地下鉄浅草線は最大震度6弱の地震が発生したという想定での大規模な訓練。
乗客の避難誘導や脱線した車両をジャッキで持ち上げて戻したり、レールの取り換えや架線の復旧などの訓練が丁寧に行われていました。

外取材するのにもよい季節です。でも覚えているのは、すごく寒かった、猛暑だった、大雨でずぶぬれになった…という取材ばかり。悪天候の方が記憶には残りますね。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁 担当記者 伊藤佳子
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