パナソニック コネクトが考えるDXを成功に導くポイント
10月27日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、先週に引き続き、ゲストにパナソニック コネクト株式会社 IT・デジタル推進本部 サイバーセキュリティ部兼サービスデリバリー部の藤井宏之氏を迎えて、DXを成功に導くためのポイントや今後のビジョンについて詳しくお話いただいた。
文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「DX人材に関しては、どんな取り組みをされていますか?」
パナソニック コネクト株式会社 IT・デジタル推進本部 サイバーセキュリティ部兼サービスデリバリー部 藤井宏之氏「2つありまして、1つが、自らDX人材になってもらうために、eラーニング等の教材を社員に提供しています。ただ、これだけの社員がいると自分をアップデートできない社員もいますので、全体の底上げが必要となってきます。もう一つがイベントです。ITはツールを入れるだけでなく、AIを当たり前に使いこなせないといけない。そこで、今月も“AI夏フェス”というイベントをやって、リアルとオンラインでトータル2500名ぐらい参加して、各職場からAIの活用方法の事例を紹介してもらいました。そうすることで、こんな使い方ができるんだというのを身近に感じてもらうのと、気づきを与えてあげられる。やはり、AIをどう使っていいか分からないというのが一番多いんです。こういったイベントをすることで、全社的にDX人材の底上げをしていっています」
HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「他の部門とか、同じような仕事をしている方が、“こうやって活用しているんだよ”とやることで、俺もまねしてみようって思ってもらうってことですよね。DXを推進していく上で、リーダーに必要なことは何ですか?」
藤井「これは、やめる決断ができる人ですね。もう少し詳しく言うと、今までDXをずっとやってきたけど、じゃあ楽になったかというと、一向に仕事は楽になっていない。もっと言うと、前より忙しくなっていると思います。なぜかと考えると、レガシー、昔からある仕組みをやめていってないからという事に気が付きました。例えば、クラウドシフトしていってるけど、一方で、仮想サーバーをまた再構築している。そうすると、今までは仮想サーバーのおもりだけだったのが、今は仮想サーバーとクラウドの両方のおもりになって、前より仕事が増えている。なので、レガシーをどこかでバサッとやめる決断をしないと一向に仕事は楽にならない。ということで、DXのリーダーに必要なことは、“やめる決断ができる事”です」
小椋「DXを成功に導くためのポイントは何でしょうか?」
藤井「2つあって、1つが今言ったレガシーをやめること。もう1つは何といっても、現場をいかに巻き込めるかがポイントかと思います。やはりIT部門としては、現場にツールを使ってもらえるか、そして、それが現場にも有効だと思ってもらえるか、これに尽きるんじゃないかなと思います」
甲斐「パナソニック コネクト株式会社の今後のビジョンを教えてください」
藤井「現場の課題を解決することです。これから益々、人材不足とグローバル競争の激化が予測されます。これは、どこの現場も同じだと思います。よって、我々のソリューションで、お客様の現場の課題を解決したいと思っています。例えば、今まではAIの活用を考える時にも、人間の業務フローがあって、その一部にAIが介在するといった状況ですが、今後は、これが逆転しAIの業務フローの中に、その一部に人間が介在するようになっていくと思います。そうなってくると生産性は今までの2倍、3倍とかじゃなく、1000倍、10,000倍になると思います。最終的には、我々のパーパス動画でもお伝えしたオートノマスサプライチェーンといった、全てをAIが自律的に予測して、分析して、実行する仕組みで、現場の課題が解決きると信じています」
「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報
HENNGE presents BIZ-TECH Lounge
月 20:00~20:30
クラウドセキュリティサービスを提供するHENNGE株式会社の小椋一宏が、様々な企業からゲストを迎えながら、これからのITについて幅広く議論を展開するビジネス番…