現在の日中関係が日本経済に与える影響

現在の日中関係が日本経済に与える影響

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、11月19日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。現在の日中関係が日本経済に与える影響について解説した。

長野智子「きょうの株価です。節目の5万円を割ってトリプル安となっています」

佐藤治彦「株価が下がった理由の1つがアメリカのAIですよね。これがバブルだったんじゃないか、という見直し。それと20日の朝に発表となるエヌビディアの次の決算を見てからでないと買えないよね、というかたちで売り込まれていた。エヌビディアと、高市発言があったがために、航空会社、ホテル、映画会社、デパート……皆『下げ』なんです」

長野「映画は向こうで公開できなくなってね(『クレヨンしんちゃん』など)」

佐藤「今後もそれは続くであろう、という見込みのもとに、どんどん下がっている。(首相が)高市さんになったことで株は上がったんですよ。上がったけど、とうとうトリプル安になったなと。株安、円安、債券安」

長野「これを立て直すのは日中関係の改善しかない?」

佐藤「それしかないんですけど、公明党との関係を切ってしまった。あと高市政権は、お友達内閣とは言いませんけど高市さんと仲のいい人ばっかりで。中国とすごく強かった自民党の議員を、要職からけっこう外しているじゃないか。中国とのきちんとしたパイプがないんです。安倍さんは首相のとき、勇ましいことを言っても裏で二階さんが中国と手を握っているというか、やりあっていたじゃないですか」

長野「水面下に太いパイプがあったんですね」

佐藤「それがないとチキンレースみたいになって、どこまで悪循環が重なってしまうかわからない。ものすごく不安です」

長野「これから年末年始に向けて、日本経済を見ていくうえで佐藤さんが気になるポイントはどこですか?」

佐藤「25兆円という補正予算案をつくられて。数字が独り歩きしていますよね。片山さつき財務大臣がよく言われる『責任ある積極財政』。責任あるとはどういうことか。財源問題をきちんと考えた、ということです。25兆円の財源ってどこなのか、ということを言わないとトリプル安はますます進んでしまう。インフレがどんどん進むと、あんなにがんばって総理になった高市さんが失速してしまいますよ、という心配があります」

長野「いまのところ、さらに悪くなる要素だらけですよね」

佐藤「高市さんのしていることは、ガソリンの値段を下げよう、電気やガスの値段を下げよう、お金を配ろう、お米券を配ろう、など。そういうことですけど、この番組でいつも申し上げている、賃金を上げること、円安を止める、ということの対策については出てきていないんですよ」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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