「うまいこと庶民を投資の方に回そうと……」森永康平が物価高と投資の仕組みを解説
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜11:30~15:00)12月1日の放送では大竹と経済アナリストの森永康平氏が物価上昇率に関する朝日新聞の記事を取り上げた。
大竹まこと「ペットボトルのコーラが140円から200円……どうなんだ?給料が上がればよその国と比べても安いから良いんだろうけど、給料が上がらないと税収だけ増えて庶民は苦しいという状態が続きますよね」
森永康平「そうですね。だからこのままいってしまうと所得税と消費税は税率が変わっていないわけですから、どんどん名目上お金がとられていってしまうということになる。本来は企業がその分儲かっているわけですから綺麗に賃上げされれば良いんですけれども。一つの問題点は、そのうちの多くが株主への配当とか、実際にその会社で働いている人の関係ないところに吐き出されてしまっているということだと思います。どちらかというと国がそういうふうにしろと圧力をかけているんです、株主に還元しなさいと。そうすると働いている人たちは株なんて持ってない人も多いでしょうから格差が広がってしまいますよね」
大竹「配当って結構大きなものなんですか?」
森永「これは企業にとって割合が変わってくるんですけれども、大体平均で2.5パーセントから3パーセントほどもらえるんですよね。だから銀行に預けておいてもほとんど利子がつかないですけれど、株を持っているとものによっては年間3パーセントとかで配当がある」
大竹「それは企業が勝手に決めることなんですか?」
森永「そうですね。株を1年間持っていると配当金が入ってくると。例えばNISAとかで買っておくと配当金で儲かった分はすべて非課税になるので、本来なら20パーセントほどとられるところをNISAで買えばとられないというルールなんですよ。なので最近若い子は給料が入っても趣味とかに使うというよりかは節約して、その分NISAに投資しますという方向にいく子が多いという感じですよね」
大竹「NISAは絶対損しないの?」
森永「絶対損しないことはないですよ、もちろん株が下がれば損をすることはあります。でも配当金は配当金を出しますと企業が決めていればルールとしてもらえるわけですから、非課税ですし。逆に買った株が値上がりしたら売ると儲かるんですけど、これをNISAで買っておくことでこれも税金がとられない」
大竹「うまいこと庶民を投資の方に回そうと……」
阿佐ヶ谷姉妹・木村美穂「すごくお知らせきますもんね。NISAに入りましょうというメールとか……」
阿佐ヶ谷姉妹・渡辺江里子「お父様の森永(卓郎)先生がマメじゃない人はあまりやらない方が良いと仰ってたので」
大竹「NISAはダメです!みたいなこと言っていたよな。株は全部売りました!って言っていたね」
森永氏「あれから1年経って、苦情が私のところに大量に来ています」
〈参考〉
(インフレの現場から)物価高、ペット飲料200円時代 企業変化、値上げためらわず
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