【お天気気象転結】能登は今…震災から立ち上がろうとする力強さ！

▼12月5日配信号　担当
伊藤佳子

今週は真冬並みの強い寒気が流れ込み、日本海側では大雪となったり、関東各地も今シーズン一番の寒さとなりました。日本海側の海面水温も平年より1~2度高く、大雪になりやすいとも言えます。本格的な雪のシーズンを前に、車は冬用タイヤに履き替えるなど早めに雪への備えをしておきましょう。

△気象庁会見室で雪への警戒を呼びかける担当者

さて先日、能登におよそ11か月ぶりに入らせていただきました。
公費解体は終わったと言われていますが、まだ解体されていなかったり解体途中の家もあります。和倉温泉に行くと、護岸沿いに仮設道路を作り、護岸の修理や建物の解体など大規模な工事が進められていました。私が泊まった部屋からも工事の様子がよく見えます。
「一歩一歩進んでいるんだ…」と強く実感！

△和倉温泉・工事の様子

和倉温泉は組合に加盟する20施設のうち、一般営業を始めたのは8旅館のみ。
解体や新たに旅館を再建するためには、莫大な費用がかかるし、今稼働できる部屋数も限られている。それなのに「雇用調整助成金」が年内で打ち切られることには「血も涙もない」という声も聞かれました。社員を雇い続けていけるかという雇用の問題が大きな課題とか。
すごく大変なはずなのに、美湾荘社長の多田直未さんはとっても明るい笑顔で
「笑う門には福きたる　トップが暗いと社員も心配になる」
「支えてくれる仲間がいるから何があってもここでがんばる」と話していました。
小さなことでくよくよしている自分が小さい人間だな…と反省。

△和倉温泉・若女将　多田直未社長）

ちなみに私が能登を取材したのは元日特番のためです。
文化放送では、2026年1月1日午後2時30分～午後5時「常盤貴子　能登に寄せて～声でつなぐ復興の輪～」を放送します。

能登を応援し続けている常盤貴子さんと野村邦丸さんがナビゲーター。
能登の人々の声をお届けすると共に、常盤貴子さんが何を語るのかぜひお聞きください。
番組では皆さんからのメールを募集しています。
能登でやってみたいことはありますか？能登の思い出はありますか？
能登へのメッセージをぜひお寄せください。　noto@joqr.net でお待ちしています。

気象予報士　防災士　都庁・気象庁　担当記者　伊藤佳子