能登半島地震から間もなく2年…松波酒造7代目・金七聖子さんは語る!

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。

きょうは石川県能登町で250年酒蔵を営んでいる老舗、松波酒造の7代目金七聖子さんの声をお送りしました。
能登半島地震で、酒蔵や店舗・自宅が全壊した跡地に金七さんは今年9月「トレーラーハウス」の仮設店舗をオープンしました。

その能登町のトレーラーハウスのお店に伺ってお話を聞きました。
お店の中に入ると木の香りがしてカウンターでお酒を楽しめるようになっています。

「トレーラーハウス松波酒造」カッコイイ濃いグレーで長さ12メートル、幅2.2メートル、高さ3.4メートル、青い空と緑の木々にマッチでする色合いと設計で作ったそうです。
すべてが新しいのではなく、倒壊した建物から取り出した「大江山」と書かれた暖簾(お酒を絞っていた絞り袋・柿渋染め)や看板が掲げられています。

金七さんに地震当日の話も伺いました。
「アイフォンとパソコンと電源コードだけ持って逃げた。最初は自分の命と家族、携帯はあった方がいい」当時「自衛隊を呼ばないと!」と動画を撮ってアップしたら1220万回再生され、液状化などの状況がすごくわかったそうです。
「当初は泣けなかった。家がつぶれて悲しいという感情にならず映画を見ているようだった。なんで?試練ばっかり…と腹が立った」とも話していました。コロナがようやく収束したと思ったら今度は大地震…試練続きですよね。
トレーラーハウスの店舗で再開した松波酒造。拠点はやはり元の場所…お酒の製造販売にまつわる免許が地番に紐づいていることも理由だそうですが、建物が解体され更地が増えて人がいなくなってしまったふるさとの風景を変えたいからだそうです。

今は金沢のみなし仮設住宅に暮らす金七さんは「帰る場所も立ち止まる場所もない。ふるさとがない、というのは非常に寂しい。それがあるから出張に行ったり販売に行ったりできていた」とも話します。
来週も松波酒造7代目・金七聖子さんの声をお送りします。 

そして文化放送では、元日1月1日特別番組を放送します。
午後2時20分~午後5時、俳優の常盤貴子さん・野村邦丸さんがパーソナリティ「常盤貴子 能登に寄せて~声でつなぐ復興の輪~」という番組です。

震災前から、震災後も能登に頻繁に入り、様々な活動に参加、発信をし能登を応援し続けている常盤貴子さんの能登に寄せる思い、能登の人々の今の声をぜひお聞きください。
金七聖子さんも能登町からお電話で出演くださる予定です。
きょうの「防災アワー」聞き逃した方はradikoでお聞きください。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子

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