戦後80年メッセージを残した石破茂前首相の深意

戦後80年メッセージを残した石破茂前首相の深意

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12月26日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後3時台「アップデート・コラム」のコーナーでは、「今の政治状況と来年への展望」というテーマで、石破茂前首相とジャーナリストの鈴木哲夫氏に話を伺った。

長野智子「戦後80年談話、これはもう私も胸を打ってですね、素晴らしい内容で」

鈴木哲夫「80年メッセージね。反対する人がいっぱいいたからね、談話っていうのは」

長野「タイミングであるとか、談話だメッセージだっていうのは、大変なものだったんですか?」

石破茂「談話という形にすると閣議決定、閣僚全員賛成、その前に与党、特に自民党の賛成ってのがないと出せない。で、『出すこと自体ダメ』って言う人が大勢おられてね。『出すものだったら中身について言いたいこといっぱいあるぞ』と。『いままでの談話を修正するようなことは絶対許さんぞ』っていうような方が、はっきり名前を出して言われた方は数人なんだけど、党内の雰囲気としてはそうでしたよね。そうすると、形式にこだわっていたら自分の言いたいことが言えない、と。8月15日っていうのが戦闘が終わった日。戦争が終わったのが9月2日だと私は思っているんですけどね。戦闘が終わった日っていうのは日本武道館で天皇皇后両陛下ご臨席になって、みんなで戦没者を悼む日だから、そういう日にいろんな議論をジャッジしたくもなかったし。そうすると時期とか形式を問わないで、自分が言うべきこと、言わねばならないことが言いたかったということですね」

長野「そして『戦後80年に寄せて』ということになった、と」

鈴木「これはね、今年の年明けに石破さんがそういう想いを持っているっていうのを電話取材でわかった。で、(総理大臣を)辞める辞めない、色々ありましたよね?その時も自分が続投する理由の一つにやっぱりこの80年メッセージを、このタイミングの総理大臣として出さなくてどうするんだ、と。あと、もう一つは、ずーっと戦争について石破さんが調べてきたり勉強してきたのを取材して知ってますからね。だから石破さんがやろうとしているのは、要するに国内の総括であって、よその国に謝るとか謝らないとか批判していた人たちは筋が違うんですよ。だからやっぱりそういう意味では、80年のこの節目にね、政治家全員が一人一人で総括してもいいような時期なんですよ? それを『出すな』って言った人たちに対しては『あなたの80年総括聞かせてくれ』って僕は言いたい。(石破さんが総理在任期間中に)“らしさ”を出せなかったところもいっぱいありますし、僕も結構厳しく言ったこともありましたけど、それをちゃんとメッセージ残したっていうのは、そこは“らしさ”を出したと思いますよ」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送
(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間
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