高市首相が訪米を目指す。意識するのはアメリカやトランプ政治だけでいいのか

高市首相が訪米を目指す。意識するのはアメリカやトランプ政治だけでいいのか

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、12月29日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一がリモートにて出演。高市早苗首相が目指しているという、来年早期の訪米についてコメントした。

角谷浩一「(高市早苗首相の訪米について)トランプ側も高市さんと会ったあとに習近平さんと会う、という順番がいいのか、習近平さんと会ってから高市さんと、というほうがいいのか。それは考えますよ。高市さんが自分の都合のいいふうに言っているのかな、という感じはします。高市さんはアメリカで働いていたこともあるとのことで、アメリカが大好きなのかトランプさんが大好きなのかハッキリしない」

長野智子「そこは重要なんですか?」

角谷「トランプ政治やトランプの外交政策が良い、と思っている国はいま、なかなかない。どうも高市さん、そういうことにはあまりこだわっていない感じがする。でもそこが外交や、日本ファーストや日本プライドという人には大事では、と思う。曖昧なのはどうなの、と感じてしまいます。いま『不良外国人は許さない』みたいな雰囲気が出ている。そもそも奈良公園のシカを蹴ったかどうか、みたいな、これも実態が定かでない話がされて」

長野「ああ……」

角谷「以来、外国人排斥ムードみたいなものが醸し出されている、という面があります。もともと(沖縄の)地元の自治体の自警団みたいなものが、基地から外に出てくる兵隊たちが暴れたり交通事故を起こしたりしているから、取り締まるパトロールをしよう、と。(そこに在日米軍の憲兵隊が加わり、合同パトロールを行なったことなどを説明して)ところが、どうも、アメリカ国籍の民間のアメリカ人を、憲兵隊が基地の外で捕まえてしまったと」

長野「ほう……」

角谷「県民は皆、『次は日本人もやられてしまう』と思った。そのあと釈放されたし、今月26日、日米合同委員会が声明を出して。曖昧な定義だったが民間人の拘束は認められない、と明確にした。いまは憲兵隊にもそういう教育している、と。一方で今月4日の参議院の外交防衛員会では山本参事官が、『(パトロールを)4月から33回やって米兵を101人、逮捕している』と発表した」

長野「うん」

角谷「基地の外は県警がやるのが当然だけど、いままでもさせてもらえなかった。殊に憲兵隊が基地の外でパトロールを始めたら、沖縄県や日本の自治権はなくなってしまいます」

長野「過去にも『自治権がないんじゃないか』ということ、たくさんありましたからね」

角谷「高市さんがアメリカと仲良くしたい、というのはよくわかります。ほかの国に冷たくしている政府の方針が、いったい何を意図して、何を正しいという根拠にしているのかはわからない。けれど、こういう態度がほかの国、被害に遭っている国、緊張を与えられている国の政権から『日本は変わってしまったな』と思われたり、『80年前の日本に戻っただけ』と感じられたり、ということが心配なんです」

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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