【第102回箱根駅伝】青山学院大学・優勝記念記者会見

【第102回箱根駅伝】青山学院大学・優勝記念記者会見

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原晋監督
――総括をお願いします
「12年間で9度目の総合優勝を果たすことができました。私は『心技体』という言葉ではなく『技体心』という言葉を好んで使っています。正しい技術を身につけて取り組めば、陸上に見合った体ができ、自信が生まれて心が整うという意味合いで使っています。そうした流れの中で、いわゆる『青学メソッド』が確立され、それを学生たちが理解し、行動に移し、後輩へ継承していく。その伝統が、この12年で9度の総合優勝につながっているのではないかと感じています。1区で出遅れはありましたが、全員が『前を追いかけていこう』というプライドを持って戦ってくれたことに、本当に感謝しています」
――このチームはどのように成長してきた?
「陸上競技は数値で評価できるスポーツ。青学流は、絶対値だけでなく、そのタイムを出す確率まで組み合わせて統計学的に評価します。春先のトラックレースの記録、練習の記録から力はあると感じていました。夏合宿の練習消化率、ケガのなさから強さを感じました。そして秋のMARCH対抗戦10000m記録会で過去最高レベルのタイムをたたき出した学生を見て『これは勝てる領域にきた』と思いました。12月に入っても大きなケガ、トラブルを起こすことなくきたことが今回の結果につながりました。詳細は割愛しますが青学メソッドが確立していることが大切であり、正しい方法でやることが結果につながると改めて思いました」
――10000mの記録で上回る相手に勝てた理由は?
「今回は寮長(佐藤有一)を中心に私生活が充実し、それがチームの一体感を生み、『体技心』の『心』の部分を支えたのだと思います。監督がすべてを管理するのではなく、キャプテン・寮長を中心に学生主体で管理したことや、今年で言えば主務、マネージャーの存在が一体感を高め合うチーム作りができたことが勝因です。特に4年生の主務、マネージャーには感謝しています」
――6区の選手育成について
「まずは”適性”、次に”少しの強化”、そして”チャンスを与えること”。この3つがキーワードです。それをどう落とし込むかは『青学メソッド』のノウハウですが、今回は石川(浩輝)が1年生ながら期待に応えてくれました」
――5区山上り・6区山下りの重要性について
「日本独自の文化である駅伝において箱根駅伝の規模で山上り、山下りがあることは世界的に見ても特殊なコース設定です。視聴率も高く国民的行事であるこの大会にどれだけ向き合ってきたか。山を制することがどれだけ重要か。我々はその点に、他校より少しだけ熱量高く向き合ってきた結果だと思います」

1区・小河原陽琉選手(2年)
――自身の走りを振り返って
「自分の区間順位でみなさんに『青学は大丈夫か』と心配をさせてしまったこと、申し訳なく思っています。10kmまでは監督の指示通りについていくことができたんですが、揺さぶりに対応することができずに、そこからズルズルといってしまい、結果的に首位と1分19秒開く形になってしまいました。ただ、駅伝は一人ではないので、出遅れた後もチームのみんなのことを考えて、『1秒でも前へ』という気持ちで走って、それでなんとか(黒田)朝日さんをはじめチームのみんなで総合優勝できたことをすごく嬉しく思います」

2区・飯田翔大選手(2年)
――この1年をどう過ごしてきたか?
「昨年箱根の優勝した後に、勝の嬉しさとともに16人のメンバーから外れた悔しさがあり、その悔しさをずっとこの1年間もっていたので、その思いから練習への向き合い方をもう一度考え直しました。往路で戦える選手になるという目標を実現できて、とても嬉しく思います。往路優勝、総合優勝できたことは朝日さんはじめ4年生やチームメイトに感謝しています」

3区・宇田川瞬矢選手(4年)
――どんな思いで箱根を走った?
「4年目で3度目の箱根駅伝だったので、4年生の走りで後続の選手たちを少しでも楽にさせたいという気持ちで出走しました。結果としては昨年の鶴川(正也、現GMO)さんと同タイムでしたが、自分の中ではもう1分以上速く走って後半に貯金を残すというのが目標でした。なかなかうまくいかず途中差し込みもあって厳しかったですが、そこから残り3kmはペースを上げることができました。みんながいい順位で持ってきてくれて、朝日も後ろにいたので『少しでも前へ』という気持ちで1秒速められたかなと思います。総合優勝できてとても嬉しいです」

4区・平松享祐選手(3年)
――今年のチームについてどう感じていた?
「昨年までは強い4年生がいて『2連覇の箱根王者』という立場でしたが、卒業後は『黒田朝日さんのワンマンチームになるのでは』という見方もありました。ただ、全員が『俺が青学を勝たせる』という意識でチームがスタートしました。ですが、出雲で7位に終わって朝日さん頼りのチームだと再認識しました。そこからミーティングを行って全選手もう一度気持ちを改めてスタートすることで全日本3位、そして今回総合新記録で優勝することができました。4年生が軸となって学生主体でやってきたチームだからこそ走った選手だけでなく、僕が11番目の選手だったように補欠の選手が走っても補欠から漏れた選手が走っても『俺が青学を勝たせる』という思いで今回(の自分の走り)と遜色ない走りを見せたと思うので、自分だけじゃなくチーム全員でつかみ獲った勝利だと思います」

5区・黒田朝日選手(4年)
――自身の走りをどう受け止めている?
「個人としては、自分のところで首位を奪って往路優勝できたことがすごく嬉しかったです。4年目最後の箱根で5区で区間新という結果も残せたのもうれしく思っています。チームとしても、走った選手も走ってない選手もそれぞれに課せられた役割をしっかりと果たしてくれて、最後に総合優勝を果たすことができたので、チームのみんなには『ありがとう』と言いたいです」

6区・石川浩輝選手(1年)
――どのような思いで走った?
「1年生で6区を任され、12月に入ってからは2週間くらい故障もあって不安もありました。ただ、往路の選手たちがトップで襷を繋いでくれたので、7区以降の頼れる先輩方を信じて、落ち着いて自分の走りに集中することができたのがよかったと思います。残り3年間も山下りを頑張ろうと思うので、野村(昭夢、現住友電工)さんの記録を超えて、これから青学を勝たせる選手になりたいです」
――12月のケガについて
「合宿後にアキレス健を痛めた。一日も早く治そうとトレーナーさんに従って治療していく中で治り、状態もよく、タイム的にも自分が走るしかないと監督が起用してくれたので後は走るだけだった」

7区・佐藤愛斗選手(2年)
――今大会の自身の走りを振り返って
「昨年は当日変更で走ることができず、とても悔しい思いをしました。今年こそは走ってやるという気持ちでやってきました。出走することは叶いましたが、今年区間1位だった國學院(の高山豪起)さんに2分近い差をつけられる結果となり、箱根駅伝ってそんなに甘くないと感じましたし、やっぱりまだまだできることがあるんじゃないかと終わってから思います。次こそは区間新、区間賞を目指して、もう1年間もう一度基礎から徹底してやっていきたいと思います」

8区・塩出翔太選手(4年)
――3年連続8区。今年の目標とそれに対する結果について
「3年連続の8区で意地とプライドがあって、今年は区間新記録の更新を目標にしていました。最低限、区間新を出せたのは良かったと思います。中央大学さんや駒澤大学さんが力のある選手がいて『自分のところで逆転する』という記事も出ていて、正直少し舐められているなと思い、『絶対勝ってやる』という気持ちで走りました。来年以降も強い後輩が残ります。来年再来年とさらに連覇すると思うので、応援よろしくお願いします」

9区・佐藤有一選手(4年)
――区間賞を獲得。どのような思いで走った?
「この日のために4年間頑張ってきたといっても過言ではありません。この4年間走れない時期もありましたし、辞めたいと思った時期もありました。そういったときに支えてくれたのが家族だったのかなと思います。そういった支えがあったからこそ、今日の区間賞の走りができたと思います。黒田朝日や塩出翔太の走りを見て、自分も区間賞、区間新を獲りたいという気持ちでスタートラインに立ちました。実際に区間賞を獲れてほっとしています。今苦しんでいる後輩たちにいい背中を見せられたと思います」
――走れない時期や辞めたい時期をどう乗り越えたか? 
「1年生のシーズンは関東インカレやU20日本選手権で結果を出して勢いに乗っていましたが、夏合宿明けから走れなくなり、そこから負の連鎖に陥りました。主力から外れるようになって2年、3年とメンバーに絡めない時期が本当に苦しかったです。そこから這い上がっていくには4年目は結果を残すしかないという決意で取り組み、その積み重ねが今日の結果につながったと思います」

10区・折田壮太選手(2年)
――大手町へトップでフィニッシュした瞬間の気持ちは
「1区から9区までの選手が順位やタイムに関わらず間違いなく全力を尽くして次のランナーに思いを繋いでくれたおかげで、自分のところでは2分30秒ほどの差をつけて持ってきてくれたのが本当にうれしかったです。大手町に1番で戻ってきて、4年生に優勝の報告ができる走りができてホッとしています。また4年生の『輝け世代』が箱根駅伝の歴史に名を残したこと、4年生が最後に笑うことができたこと、そして特に出雲、全日本とチームを走りで引っ張ってきてくれた朝日さんを胴上げできたことが、一番嬉しかったです」

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